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第22章 勇者大下の冒険
第1041話 エナリシアの旅 通報機能
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その一報がハーリスに伝わったのは対策会議10分前の事だった。当然のごとくギルドカードの情報の全てはハーリスが管理している。特に注目している人物は重点的にだ。
「ナオ様。どうも…黄泉の大穴の攻略がもうすぐだそうです。インスタンスダンジョンなのにコアが三つあったらしく。最後の一個の破壊について…打診するメールが傍受できました。」
「詳しく説明して、訳が分からないよ。というよりこれから、取り残された従者が黄泉の大穴にいるから救助部隊の話だよね?どうしてそうなった?」
説明を受けたナオと・・・会議場のメンバーの顔は複雑そうだった。
「ランク8評価じゃないの?」
「はい。そのつもりでした。が攻略されたようです。問題はそこに付随して…確認中ですがコア複数あって一つが破壊されても、もう一つがダンジョンを乗っ取り、運営できるシステムだった模様です。がその三つのうち二つを破壊した…そして問題は…この体力の弱っている状態なら破壊できるが、どうするか…です。それを千鳥万花のエナリシアがリーダーの鳥海に連絡を入れたようです。その為、こちらに打診してくると思われますが…どうするかです。」
会議はいつもの、ケイお姉ちゃんとリューネさん、教授だ。会議の人数が少ないのは、このメンバーの誰かを救助部隊に派遣するつもりだったからだ。
「クックック、ランク8が形無しだな…でもダンジョンが三つとか…ふむ、面白いが。」
「救助に行かないのはいいけど…どういう意味なの?」
「わからないわね。田中ちゃんも錯乱してメール送ってきたから私が行く予定だったけど。」
「問題はインスタンスダンジョンを潰すか…又は蘇生で供物を投げ入れるかの選択肢です。今回の黄泉の大穴は現在リラシルトでもかなり売り上げのあるダンジョンです。がこのままでは潰される…と思います。が流石に鳥海も…この経済効果は無視してこないでしょう。」
ハーリスが黄泉の大穴前の臨時攻略キャンプを映し出す。
「ふむ…。ダンジョンを浸透させるなら…ここでダンジョンを失うのはだめだね。」
「難しい。」
「ケイちゃん。だめよ、考えないと。私は潰す方がいいわ。だってインスタンスは管理できない事故が多いでしょ。」
「クックック、そう言うな。問題はこの跡地に誰を据えるかって事だ。問題が片付かないならインスタンスのままの方がいい選択肢もある。だがどうする?」
「…責任取れ・・だと不味い?」
「クックック。契約を見たが、契約外だ。それにこれしか生きるすべが無いと言えば、勇者側のフォローで勝てんがな。」
「それにそう言うダンジョン経営利益を…今かなりDPもってる千鳥万花にさせるの不味くない?」
「そうそう。お姉ちゃんはそっちの方が怖いな。」
「この状況でインスタンスが暴走させる可能性も嫌だよね?それに…一貫性ない姿勢もまずいよね。」
「じゃあ、どうする?」
「お姉ちゃんとか…と言っても適任者がいない。かといって僕も他人の尻拭いでダンジョンを使うのは…嫌なんだよね。だけど…ドルカスさんに頼むとかは…まずいか。」
どうもかなりきついダンジョン経営でドルカスさんは動けないほど鋼鉄の生産を行い・・・頼ってくれれば鋼鉄はジ・アースで作ったの流せばいいんだけど、それは断ってきた。後はイツキさんもケイブの管理で動かせない。
「じゃあどうするのよ。」
「これは取りあえず、こっちが引き取る話をして。しばらくでいいなら。前の黄泉の大穴のコピーを作って運営しておくよ。で、このダンジョンは誰かに引き渡すのは、会議で決めたいね。」
「まあ、妥当だろうな。綱引き結構。やってもらって決めればいい。大方千鳥万花は仕掛けてくるだろうが…いろいろやってもらおう。」
「ナオ様。どうも…黄泉の大穴の攻略がもうすぐだそうです。インスタンスダンジョンなのにコアが三つあったらしく。最後の一個の破壊について…打診するメールが傍受できました。」
「詳しく説明して、訳が分からないよ。というよりこれから、取り残された従者が黄泉の大穴にいるから救助部隊の話だよね?どうしてそうなった?」
説明を受けたナオと・・・会議場のメンバーの顔は複雑そうだった。
「ランク8評価じゃないの?」
「はい。そのつもりでした。が攻略されたようです。問題はそこに付随して…確認中ですがコア複数あって一つが破壊されても、もう一つがダンジョンを乗っ取り、運営できるシステムだった模様です。がその三つのうち二つを破壊した…そして問題は…この体力の弱っている状態なら破壊できるが、どうするか…です。それを千鳥万花のエナリシアがリーダーの鳥海に連絡を入れたようです。その為、こちらに打診してくると思われますが…どうするかです。」
会議はいつもの、ケイお姉ちゃんとリューネさん、教授だ。会議の人数が少ないのは、このメンバーの誰かを救助部隊に派遣するつもりだったからだ。
「クックック、ランク8が形無しだな…でもダンジョンが三つとか…ふむ、面白いが。」
「救助に行かないのはいいけど…どういう意味なの?」
「わからないわね。田中ちゃんも錯乱してメール送ってきたから私が行く予定だったけど。」
「問題はインスタンスダンジョンを潰すか…又は蘇生で供物を投げ入れるかの選択肢です。今回の黄泉の大穴は現在リラシルトでもかなり売り上げのあるダンジョンです。がこのままでは潰される…と思います。が流石に鳥海も…この経済効果は無視してこないでしょう。」
ハーリスが黄泉の大穴前の臨時攻略キャンプを映し出す。
「ふむ…。ダンジョンを浸透させるなら…ここでダンジョンを失うのはだめだね。」
「難しい。」
「ケイちゃん。だめよ、考えないと。私は潰す方がいいわ。だってインスタンスは管理できない事故が多いでしょ。」
「クックック、そう言うな。問題はこの跡地に誰を据えるかって事だ。問題が片付かないならインスタンスのままの方がいい選択肢もある。だがどうする?」
「…責任取れ・・だと不味い?」
「クックック。契約を見たが、契約外だ。それにこれしか生きるすべが無いと言えば、勇者側のフォローで勝てんがな。」
「それにそう言うダンジョン経営利益を…今かなりDPもってる千鳥万花にさせるの不味くない?」
「そうそう。お姉ちゃんはそっちの方が怖いな。」
「この状況でインスタンスが暴走させる可能性も嫌だよね?それに…一貫性ない姿勢もまずいよね。」
「じゃあ、どうする?」
「お姉ちゃんとか…と言っても適任者がいない。かといって僕も他人の尻拭いでダンジョンを使うのは…嫌なんだよね。だけど…ドルカスさんに頼むとかは…まずいか。」
どうもかなりきついダンジョン経営でドルカスさんは動けないほど鋼鉄の生産を行い・・・頼ってくれれば鋼鉄はジ・アースで作ったの流せばいいんだけど、それは断ってきた。後はイツキさんもケイブの管理で動かせない。
「じゃあどうするのよ。」
「これは取りあえず、こっちが引き取る話をして。しばらくでいいなら。前の黄泉の大穴のコピーを作って運営しておくよ。で、このダンジョンは誰かに引き渡すのは、会議で決めたいね。」
「まあ、妥当だろうな。綱引き結構。やってもらって決めればいい。大方千鳥万花は仕掛けてくるだろうが…いろいろやってもらおう。」
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