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第22章 勇者大下の冒険
第1024話 エナリシアの旅 単戦
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エナリシアは初めて太陽と月の神殿のダンジョンに来ていた。システムはダンジョンに挑み、景色を楽しみながら、フィールドにいる…一チームだけの敵と戦い、勝てば出口がそのフロアのどこかに現れる。そしてこれはモンスター側は死ぬか敗北を認めると消える。そして、こっち側は、入り口に入って”退却”のボタンを押すか”私は退却します”というとモンスターが消え去り…出口が開かなくなる。という物だ。そしておたからは発生した場合出口に置かれており、しかも何泊も可能だが人気はやはり、ランダムで置かれる宝箱だ。敵と一回闘うだけでゲットできる宝箱は旨味がある。ダンジョンを駆けずり回るより効率がいいというわけだ。景色もかなりの絶景が多く特に山頂が多い、そこが人気だ。
「が、いきなりあなたですか?」
エナリシアが入ってきて一発目が…自身の体の3倍はありそうな巨大な鬼・・・オーガである。
『行く。』
「頼みます。」
エナリシア自体の戦闘スタイルはフェルミィ達から伝わる情報を基に独自に組んでいる。特にエナリシアはその考え方において…鬼系の考え方であり、腕力を重視している。エナリシアが持っていた槍が浮かせて設置して、まるで舞う様に回るとエナリシアが風魔法で加速し、一気に距離を詰める。そしてそのままオーガの腹に掌底を当てる。基本鬼拍子のの考え方は古武術に通ずる。それを知っていたが腹に一撃を…全体重を勢いを足して入れると、それだけでは倒すに至らず。動けなくなったオーガの片腕をつかむと舞った槍が全力でオーガの足を払う。普通なら微動だにしないだろう。だが腹を抑え耐性が崩れ、腕により重心をずらされた体は一気に倒れる。そして倒れたオーガの首元に足を掛け、槍を全力で刺して…その直前に…オーガの姿が消えた。慌てて態勢を整えるが…瞬殺だった。
『…凄い。指示された通りにやった。倒れました。これは、私には理解できない。』
「これは警察から教わった護身術で合気道です。私は多方面から恨まれていまして身の危険は一度や二度ではありません。当然護衛も雇いますが…それでも漏れてくる連中がいます。その危険があって…合気道を習っています。人間の体の重心を操る技です。」
『人の?重心?』
「人間は無意識に体の体重を一点にかけています。その一点を蹴り飛ばせばコケるのです。それを利用した学問が…合気道です。人間の骨格を覚える事で効率的に人間を殺す…技です。」
『なんで…でもないか…。』
「人間に良い人だけがいればそうでしょうね。私がいなくなり…だの会計になればもっと予算が通ると…狙う人間は数知れず・・ですよ。」
『怖い…。』
「私も、人間の悪意は怖いんです。そう言う意味ではあの悪魔は…最悪なんです。あれを襲える人間はいないと思います。襲う前に劣情で…きっと別の事を考えるでしょうね。」
呟きながらエナリシアはぼーっと景色を見ていたのをやめて、出口に歩き始める。景色は河原であり…程よい緑がいい感じだ。通路を歩いて…先に…宝箱は無かったからそのまま出口のドアを開け…ん?
「ようこそ…侵略者よ。」
そこは草原だった。そしてそこにいたのは一人の少年だった。だがダンジョンでは外見は編集可能。だからこその警戒感だった。
「…何か勘違いされていませんか?」
「…あれを倒して次と言われると…もうないですよ。」
少年は刀を下に構え、会えてだらんと垂らしている、だがさっきはあふれている。あれが、あの流派の構えなのは分かった。
『…あれは…粛清部隊』
ダンジョンにおいてダンジョン営業中はお客さんもいるが…それに混ざってダンジョンを攻撃する”攻略者”と呼ばれるダンジョンからの先兵が混ざったり、他の攻略者に迷惑を掛けたりする冒険者などがいる場合がある。その対策のために大抵のダンジョンでは”粛清部隊”と呼ばれる部隊が存在する。千鳥万花ではウルフェダンジョンでウルフェ自体がそれを行っている。
「あなたの名前を聞かせて欲しい。」
「僕は、三日月月宮。警備担当だ。」
「…私は勇者大下の従者でエナリシアと申します。」
「勇者の従者…。」
少年の警戒は解かれていない。
「そして、メルさんに頼まれて、建築依頼の…合間に遊びに来ただけですよ。」
「確か千鳥万花の建築メイド部隊だっけ?昨日ナギサ様に聞いた。」
「はい、その手配を行ったものです。」
「だとして…あの強さ・・・。」
「たまたま人間型だったから…ですね。」
冷静にいうが月宮は警戒を解かない。
「だとしたら…一度手合わせ願えないだろうか。」
「お断りします。武術者に勝てるほどの力はないので。」
実際柴崎の教わった合気道は…普通の合気道程度の物だ。その知識とスキルの鬼拍子が重なっての攻撃だ。そしてラクシャーサの特性である腕の数などが絡んで勝てたそれだけだ、武術を鍛えた物には…勝てないだろう。だが、柴崎にとってはこの状況はまずい。この”粛清部隊”の部屋に入ったからには、出るには相手のダンジョンを壊すしかないのだ。一応その知識がエナリシアにはある。
「…本来なら手合わせ願いたいが…やめておこう。出口を出す。後でギルドに来て欲しい。そこでマスターに合って欲しい。」
「分かりました。」
そして、月宮に案内されて・・外に出た。
「が、いきなりあなたですか?」
エナリシアが入ってきて一発目が…自身の体の3倍はありそうな巨大な鬼・・・オーガである。
『行く。』
「頼みます。」
エナリシア自体の戦闘スタイルはフェルミィ達から伝わる情報を基に独自に組んでいる。特にエナリシアはその考え方において…鬼系の考え方であり、腕力を重視している。エナリシアが持っていた槍が浮かせて設置して、まるで舞う様に回るとエナリシアが風魔法で加速し、一気に距離を詰める。そしてそのままオーガの腹に掌底を当てる。基本鬼拍子のの考え方は古武術に通ずる。それを知っていたが腹に一撃を…全体重を勢いを足して入れると、それだけでは倒すに至らず。動けなくなったオーガの片腕をつかむと舞った槍が全力でオーガの足を払う。普通なら微動だにしないだろう。だが腹を抑え耐性が崩れ、腕により重心をずらされた体は一気に倒れる。そして倒れたオーガの首元に足を掛け、槍を全力で刺して…その直前に…オーガの姿が消えた。慌てて態勢を整えるが…瞬殺だった。
『…凄い。指示された通りにやった。倒れました。これは、私には理解できない。』
「これは警察から教わった護身術で合気道です。私は多方面から恨まれていまして身の危険は一度や二度ではありません。当然護衛も雇いますが…それでも漏れてくる連中がいます。その危険があって…合気道を習っています。人間の体の重心を操る技です。」
『人の?重心?』
「人間は無意識に体の体重を一点にかけています。その一点を蹴り飛ばせばコケるのです。それを利用した学問が…合気道です。人間の骨格を覚える事で効率的に人間を殺す…技です。」
『なんで…でもないか…。』
「人間に良い人だけがいればそうでしょうね。私がいなくなり…だの会計になればもっと予算が通ると…狙う人間は数知れず・・ですよ。」
『怖い…。』
「私も、人間の悪意は怖いんです。そう言う意味ではあの悪魔は…最悪なんです。あれを襲える人間はいないと思います。襲う前に劣情で…きっと別の事を考えるでしょうね。」
呟きながらエナリシアはぼーっと景色を見ていたのをやめて、出口に歩き始める。景色は河原であり…程よい緑がいい感じだ。通路を歩いて…先に…宝箱は無かったからそのまま出口のドアを開け…ん?
「ようこそ…侵略者よ。」
そこは草原だった。そしてそこにいたのは一人の少年だった。だがダンジョンでは外見は編集可能。だからこその警戒感だった。
「…何か勘違いされていませんか?」
「…あれを倒して次と言われると…もうないですよ。」
少年は刀を下に構え、会えてだらんと垂らしている、だがさっきはあふれている。あれが、あの流派の構えなのは分かった。
『…あれは…粛清部隊』
ダンジョンにおいてダンジョン営業中はお客さんもいるが…それに混ざってダンジョンを攻撃する”攻略者”と呼ばれるダンジョンからの先兵が混ざったり、他の攻略者に迷惑を掛けたりする冒険者などがいる場合がある。その対策のために大抵のダンジョンでは”粛清部隊”と呼ばれる部隊が存在する。千鳥万花ではウルフェダンジョンでウルフェ自体がそれを行っている。
「あなたの名前を聞かせて欲しい。」
「僕は、三日月月宮。警備担当だ。」
「…私は勇者大下の従者でエナリシアと申します。」
「勇者の従者…。」
少年の警戒は解かれていない。
「そして、メルさんに頼まれて、建築依頼の…合間に遊びに来ただけですよ。」
「確か千鳥万花の建築メイド部隊だっけ?昨日ナギサ様に聞いた。」
「はい、その手配を行ったものです。」
「だとして…あの強さ・・・。」
「たまたま人間型だったから…ですね。」
冷静にいうが月宮は警戒を解かない。
「だとしたら…一度手合わせ願えないだろうか。」
「お断りします。武術者に勝てるほどの力はないので。」
実際柴崎の教わった合気道は…普通の合気道程度の物だ。その知識とスキルの鬼拍子が重なっての攻撃だ。そしてラクシャーサの特性である腕の数などが絡んで勝てたそれだけだ、武術を鍛えた物には…勝てないだろう。だが、柴崎にとってはこの状況はまずい。この”粛清部隊”の部屋に入ったからには、出るには相手のダンジョンを壊すしかないのだ。一応その知識がエナリシアにはある。
「…本来なら手合わせ願いたいが…やめておこう。出口を出す。後でギルドに来て欲しい。そこでマスターに合って欲しい。」
「分かりました。」
そして、月宮に案内されて・・外に出た。
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