984 / 1,270
第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第976話 薔薇と白い月(2) イベントという名の密室会議室
しおりを挟む
それからの夜営を込とした良好ではドランと、リューネの魔法談義や分かってきた、パンダ同窓会の話だ。どうも連中の悲願は…初期配置の悪さからくる話があったが、それが本当で打破できず、できたのは柳田だけ。そうなると、そこを頼るようになっていた。そして黒の旅団との抗争もあった。が、3方だけでない敵の塊ではどうしようもない、その上人間もモンスターに対する敵愾心が大きい。そこで柳田の作戦が”人間取り込み策”だ。言語が通じない他の種族より言語が通じる味方の方がいい。のだが・・・。
「ふむ、それは…わしも悪い事をした。本当に済まないのじゃ。」
「事故…だとしても。」
そう、単純にあの王妃が王様に恋をして、王様とのロマンスがしたくて…人間側に就いたのだ。その考えだけは鳥海も私もなかった。…私はまだ修業が足りんな。そして、それに相乗りしたケモナーでもあった王様。だがここで問題は、よく目がくらむ宰相派。そして人族第一主義の東の王子派である、この王子派に怪我を治した後に、戻そうと画策割いたが…どう見ても、母親と戦う羽目になる、そう考えたドランは…新勢力”森林公園”に託すことを考えた…ギルドがあるとも聞いていたから、亜人ならと思ったらしい。
「こうなると…どっちもどっちというか、行き違いよね。お互い。罰するわけにいかないわ。」
「なんか切ない話なのじゃ。」
なんか、非常に焦っているドランだな…分かるな、ここで変に尻尾を出せばばれる。今は普通のノジャロリのリリアであり、ドランではないという事になっている。
「クックック。それはかなり…甘いな、でも、公爵の地位が欲しいのはそう言う訳だけではあるまい?最高幹部に潜り込むというのは…な。」
教授は何かに気が付いていたようだ。
「儂が知る限り…ホワルカナン北部は危機的じゃ。腐敗という意味での。」
そしてドランが北部の話を説明すると、どんどんリューネの顔と、ネルの顔が険しくなっていった。
「じゃあ、その国で何をしたいの?」
「何もしないまま一年は立っておるからの。このままでは国が腐るんじゃ。それにわしが国盗りする手もあるのじゃが。それをやれば大方徳永と敵対じゃ。それだけは…まあな、しとうない。」
「あんた、ドランの隣のダンマスなのね。あいつ見かけたら…この辺相談しておくわ。」
教授は何かに気が付いたようだ。
「くっくっく。いやあ面白い。でも貴族の腐敗がテーマの大陸か…かなり難易度が高いな。」
「それに対して私たちが煮え切らないから…動かないと。」
「…仕事頼み過ぎ、ヤナギダ必須。」
「それはどういう意味じゃ?」
「柳田にこっちの案件頼んだから、今の柳田と後徳永は国にかかりきりになれないのよ。後、魔王軍は基本ダンマスの行為と…そう言うのには不干渉だから、話を聞いて指針出して終わりの予定なのよ。」
「一つ聞きたい、ヤナギダに何を頼んだんだ?」
そう、ずっと疑問だった。魔王軍とは何なのか。そして、目的は、全部が理解できなかった。その目的の一端が分かるかもしれない。
「言えないわ。ただ、私はああいうの好きじゃないって事よ。こっちの方が好き。」
リューネの顔も、ネルの顔もこの時だけはいつものお茶ら桁感じではない。もっと崇高な物を見ている感じだった。
「…私達はいろんな案件抱えている。忙しい。けどその隙間ぬってお仕事。」
「「は?」」
「そうね、案件よね。魔王軍は様々な案件が来るのよ。厄介な依頼がね。依頼がね。」
「聞きたいことはあるか?」
教授もゆっくりとお茶を飲んでいる。
「わしに…勇者大陸で何が起きたのか…できれば教えて欲しいのじゃ。身の振り方を考えたいのじゃ。」
ドランの顔は真剣だった。たしかにドランはこの話を聞いたことないし、時系列ごとに備わった詳しい話は聞いたことが無い。
「ふむ、それは…わしも悪い事をした。本当に済まないのじゃ。」
「事故…だとしても。」
そう、単純にあの王妃が王様に恋をして、王様とのロマンスがしたくて…人間側に就いたのだ。その考えだけは鳥海も私もなかった。…私はまだ修業が足りんな。そして、それに相乗りしたケモナーでもあった王様。だがここで問題は、よく目がくらむ宰相派。そして人族第一主義の東の王子派である、この王子派に怪我を治した後に、戻そうと画策割いたが…どう見ても、母親と戦う羽目になる、そう考えたドランは…新勢力”森林公園”に託すことを考えた…ギルドがあるとも聞いていたから、亜人ならと思ったらしい。
「こうなると…どっちもどっちというか、行き違いよね。お互い。罰するわけにいかないわ。」
「なんか切ない話なのじゃ。」
なんか、非常に焦っているドランだな…分かるな、ここで変に尻尾を出せばばれる。今は普通のノジャロリのリリアであり、ドランではないという事になっている。
「クックック。それはかなり…甘いな、でも、公爵の地位が欲しいのはそう言う訳だけではあるまい?最高幹部に潜り込むというのは…な。」
教授は何かに気が付いていたようだ。
「儂が知る限り…ホワルカナン北部は危機的じゃ。腐敗という意味での。」
そしてドランが北部の話を説明すると、どんどんリューネの顔と、ネルの顔が険しくなっていった。
「じゃあ、その国で何をしたいの?」
「何もしないまま一年は立っておるからの。このままでは国が腐るんじゃ。それにわしが国盗りする手もあるのじゃが。それをやれば大方徳永と敵対じゃ。それだけは…まあな、しとうない。」
「あんた、ドランの隣のダンマスなのね。あいつ見かけたら…この辺相談しておくわ。」
教授は何かに気が付いたようだ。
「くっくっく。いやあ面白い。でも貴族の腐敗がテーマの大陸か…かなり難易度が高いな。」
「それに対して私たちが煮え切らないから…動かないと。」
「…仕事頼み過ぎ、ヤナギダ必須。」
「それはどういう意味じゃ?」
「柳田にこっちの案件頼んだから、今の柳田と後徳永は国にかかりきりになれないのよ。後、魔王軍は基本ダンマスの行為と…そう言うのには不干渉だから、話を聞いて指針出して終わりの予定なのよ。」
「一つ聞きたい、ヤナギダに何を頼んだんだ?」
そう、ずっと疑問だった。魔王軍とは何なのか。そして、目的は、全部が理解できなかった。その目的の一端が分かるかもしれない。
「言えないわ。ただ、私はああいうの好きじゃないって事よ。こっちの方が好き。」
リューネの顔も、ネルの顔もこの時だけはいつものお茶ら桁感じではない。もっと崇高な物を見ている感じだった。
「…私達はいろんな案件抱えている。忙しい。けどその隙間ぬってお仕事。」
「「は?」」
「そうね、案件よね。魔王軍は様々な案件が来るのよ。厄介な依頼がね。依頼がね。」
「聞きたいことはあるか?」
教授もゆっくりとお茶を飲んでいる。
「わしに…勇者大陸で何が起きたのか…できれば教えて欲しいのじゃ。身の振り方を考えたいのじゃ。」
ドランの顔は真剣だった。たしかにドランはこの話を聞いたことないし、時系列ごとに備わった詳しい話は聞いたことが無い。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
あの味噌汁の温かさ、焼き魚の香り、醤油を使った味付け——異世界で故郷の味をもとめてつきすすむ!
ねむたん
ファンタジー
私は砂漠の町で家族と一緒に暮らしていた。そのうち前世のある記憶が蘇る。あの日本の味。温かい味噌汁、焼き魚、醤油で整えた料理——すべてが懐かしくて、恋しくてたまらなかった。
私はその気持ちを家族に打ち明けた。前世の記憶を持っていること、そして何より、あの日本の食文化が恋しいことを。家族は私の決意を理解し、旅立ちを応援してくれた。私は幼馴染のカリムと共に、異国の地で新しい食材や文化を探しに行くことに。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる