976 / 1,270
第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第968話 薔薇と白い月(2) 私はモブだったはずなんだが?
しおりを挟む
一応、私はこう見えて…学校の教師でもある、まあ半年たった今、やっと錬金術の先生ができるわけで、と言っても講義の内容すぐ終わるけどな。私は投稿するために学校に歩いていく、馬車はイキールに取られたまま、そして、一応補助でオウルを付けている、…後老紳士の私の分体は体に隠した。そして、普通に職員用の裏口から、学校に向かう。地味にこの学校、広いんだよ、そして職員室にたどり着くと、半年の選択時授業……。
「よぉ…。これは、ご愁傷様。」
同僚が、含み笑いをこらえているのが分かる、分かるんだ。いや、これダメだろ、
「すまない、これは、学園長の所に行ってくる。」
そう今年の錬金術受講者は0だった。誰も今年受講する奴がいないのだ。確かに落ち目と言われているが、これはまずい。給料は出るんだが…リリアにさえ人気がないらしい。が一年で全く講義無しは別の意味で不味い、これ、学部廃止の危機では?
「すまない、学園長と取次ぎ願いたい。」
「すいません、学園長は…分かりました、会うそうです。」
通しててもらった先では忙しそうに書類を見ている学園長の姿が…。
「マリモッサー男爵。参りました。」
「用件だけを手早くな。」
「今後、どうなるでしょうか、錬金学部は?」
「…残す。それは確定だ、市井の物に魔法は少なく、ポーションのありがたさ、おぬしら一族の努力は分かっている、」
お堅い官僚みたいな顔ではあるが、こう見えて学園長は侯爵だ。一応この国の学務大臣でもあり、この国では発言権も公爵程度ではないが大きい。
「ですが、此度も志願者0では、校長の顔に泥を塗ります。できれば…。」
「くどい。私が支援しているというのに…分からんのか?」
ついでに、これ、私は全く何も考えていない。通称”シナリオモード”だ。…どうも私はこの校長に支援してもらって錬金学部をやっているらしい。ポーションが軽んじられているが、確かに庶民ではポーションは一本100円程度と安い傷薬だが…なければ、市民の健康は守られない。しかもその雑草みたいな薬草は私がポーション化しないと、誰もポーションなんて安い素材商材として扱わない。その雑草でもある薬草は、むしってもむしっても湧いてくる、その雑草を資源に書き換えるのも…ポーションのはずで、貴族や市民に人気がないのは…どういう意味だ?が、どうも私の貧乏っぷりと、いろいろ重なって私は援助してもらっているらしい。
「…せん・・・。」
「みなまで言わせるな。私は君を買っている。君の息子が見捨てていてもだ。だが…あの愚息は…本当に君の偉業を知らないのだな。」
学園町たため息をつく。確かにそうだ、このイベントの発生条件は”錬金術学科に登録者0人”であり、
「ただ、あのリリア・・・だったかな?あいつだけは、君の手で学部に入れさせてくれないか?探し出して、無理矢理引きずってこい。」
「どうしてでしょうか。」
「あの子は…錬金術を学ぶ薬師の娘だ。ツォーンベル家ではあの一家がいないと…まずい事になる。」
「とはいえ、学園から追い払ったのではないですか。」
「…あれは…。」
学園町の顔色が悪くなった。リリアの住む場所がなく、スラムで住む羽目になったのは貴族により、住むはずの部屋が貴族の入学者の従者に割り当てられ、リリアが住む場所がなくなったからだ。
「それにあれは…行方が分かっておりません。それなのにどうして引き戻す必要が?」
行方が分からない(我が家でアルバイト生活してる)からな。どうしようもないな。
「…ここからは内密に願う。」
「…何でしょうか?」
「リリアは…聖女の可能性がある、が、それが公爵の目に触れてな…公爵からすれば…自分の家から聖女が選定されるのは悲願に近い。だからな…。」
「だとすれば、学園長のお立場も危ないのでは?」
「それは我が国の損失だ…。もし聖女候補を失えば我が国は聖女の御威光が無くなり、滅亡するやもしれん。が…。」
「聖女の選定は確か、光の魔法を覚えし者で、素質の高い人物でしたな…。」
実際聖域かバリア(光魔法LV6)さえ使えれば、だれでもいいというユルユル選定条件だったりする。
「うむ。ちゃんと修行さえすれば…クリメア嬢も覚えるはずなんだが…なかなか覚えない…このままでは聖女無しかもしれん。」
実際はアンジェがいるのでそれはない。がシナリオは大方3にある…鳥海が言っていたバッドエンド”怠惰エンド”と呼ばれるものがある、これ、わざと出すのでさえ難しいエンディングでまずボタンを連打して、ゲームを早く終わらせるパターンでさえ王子と会って、王子エンドになる、だから普通には見られず、むしろ王子を避けるように動いてイベントを全避けすると出るのが…この”怠惰エンド”だ。ついでに錬金村を終わらせた場合は”薬師エンド”になる。その場合でさえ…学校に来ないという選択肢は存在していない。そして…出てきたコマンド。
1,才能ある者やもしれませんが、やる気がないなら放置すべきでは?
2,分かりました、必ず連れ帰り、国に奉仕させましょう。
初めて見たぞ…選択肢。
少し悩む、確かに…。破棄させて、リリアを退学させるのは…特に政治的にまずい。主に上に戻った時にだ。変にばれるのが嫌だ。かといって、分かりました、というにしては物騒過ぎる下の句のこんな回答したら。
どうする?
どうする?
「公爵様に義理立てするわけではありませんが…あの方が何を言うか。」
おいぃ!俺!何だこれ、こんなセリフ言う気ないぞ!
「確かに…だがな国とあれば…いや、確かにまずい、粛清が発生しかねない。あの学部の建物が魔法で破壊されたら…いや。」
「あの粛清ですが…だとすればどうすれば。」
「ふむ…。」
…これまさか、時間切れ選択肢があるのか?そんなの聞いたことないぞ。が、クリメアの所の公爵の親父さん、権力バリバリ使ってくるのかよ!
「聖女教育は国王肝入りのはずですが?」
「噂に寄るクリメア嬢はもう才能を発現しているという話もある、だとすれば…すまないが、マリモッサー。命令を変える。」
「今年から・・・聖女教育を撤廃する。クリメア嬢一本にする。だから、リリアをお主の所で雇ってはしい。」
「分かりました。訓練はしておきましょう。死ぬよりはいいですからな。」
え?そんな立場ヤバいの?リリア。そして気が付くと私は職員室の前にいた。イベント終了らしい。でも、こんな選択肢聞いたことないぞ。
「よぉ…。これは、ご愁傷様。」
同僚が、含み笑いをこらえているのが分かる、分かるんだ。いや、これダメだろ、
「すまない、これは、学園長の所に行ってくる。」
そう今年の錬金術受講者は0だった。誰も今年受講する奴がいないのだ。確かに落ち目と言われているが、これはまずい。給料は出るんだが…リリアにさえ人気がないらしい。が一年で全く講義無しは別の意味で不味い、これ、学部廃止の危機では?
「すまない、学園長と取次ぎ願いたい。」
「すいません、学園長は…分かりました、会うそうです。」
通しててもらった先では忙しそうに書類を見ている学園長の姿が…。
「マリモッサー男爵。参りました。」
「用件だけを手早くな。」
「今後、どうなるでしょうか、錬金学部は?」
「…残す。それは確定だ、市井の物に魔法は少なく、ポーションのありがたさ、おぬしら一族の努力は分かっている、」
お堅い官僚みたいな顔ではあるが、こう見えて学園長は侯爵だ。一応この国の学務大臣でもあり、この国では発言権も公爵程度ではないが大きい。
「ですが、此度も志願者0では、校長の顔に泥を塗ります。できれば…。」
「くどい。私が支援しているというのに…分からんのか?」
ついでに、これ、私は全く何も考えていない。通称”シナリオモード”だ。…どうも私はこの校長に支援してもらって錬金学部をやっているらしい。ポーションが軽んじられているが、確かに庶民ではポーションは一本100円程度と安い傷薬だが…なければ、市民の健康は守られない。しかもその雑草みたいな薬草は私がポーション化しないと、誰もポーションなんて安い素材商材として扱わない。その雑草でもある薬草は、むしってもむしっても湧いてくる、その雑草を資源に書き換えるのも…ポーションのはずで、貴族や市民に人気がないのは…どういう意味だ?が、どうも私の貧乏っぷりと、いろいろ重なって私は援助してもらっているらしい。
「…せん・・・。」
「みなまで言わせるな。私は君を買っている。君の息子が見捨てていてもだ。だが…あの愚息は…本当に君の偉業を知らないのだな。」
学園町たため息をつく。確かにそうだ、このイベントの発生条件は”錬金術学科に登録者0人”であり、
「ただ、あのリリア・・・だったかな?あいつだけは、君の手で学部に入れさせてくれないか?探し出して、無理矢理引きずってこい。」
「どうしてでしょうか。」
「あの子は…錬金術を学ぶ薬師の娘だ。ツォーンベル家ではあの一家がいないと…まずい事になる。」
「とはいえ、学園から追い払ったのではないですか。」
「…あれは…。」
学園町の顔色が悪くなった。リリアの住む場所がなく、スラムで住む羽目になったのは貴族により、住むはずの部屋が貴族の入学者の従者に割り当てられ、リリアが住む場所がなくなったからだ。
「それにあれは…行方が分かっておりません。それなのにどうして引き戻す必要が?」
行方が分からない(我が家でアルバイト生活してる)からな。どうしようもないな。
「…ここからは内密に願う。」
「…何でしょうか?」
「リリアは…聖女の可能性がある、が、それが公爵の目に触れてな…公爵からすれば…自分の家から聖女が選定されるのは悲願に近い。だからな…。」
「だとすれば、学園長のお立場も危ないのでは?」
「それは我が国の損失だ…。もし聖女候補を失えば我が国は聖女の御威光が無くなり、滅亡するやもしれん。が…。」
「聖女の選定は確か、光の魔法を覚えし者で、素質の高い人物でしたな…。」
実際聖域かバリア(光魔法LV6)さえ使えれば、だれでもいいというユルユル選定条件だったりする。
「うむ。ちゃんと修行さえすれば…クリメア嬢も覚えるはずなんだが…なかなか覚えない…このままでは聖女無しかもしれん。」
実際はアンジェがいるのでそれはない。がシナリオは大方3にある…鳥海が言っていたバッドエンド”怠惰エンド”と呼ばれるものがある、これ、わざと出すのでさえ難しいエンディングでまずボタンを連打して、ゲームを早く終わらせるパターンでさえ王子と会って、王子エンドになる、だから普通には見られず、むしろ王子を避けるように動いてイベントを全避けすると出るのが…この”怠惰エンド”だ。ついでに錬金村を終わらせた場合は”薬師エンド”になる。その場合でさえ…学校に来ないという選択肢は存在していない。そして…出てきたコマンド。
1,才能ある者やもしれませんが、やる気がないなら放置すべきでは?
2,分かりました、必ず連れ帰り、国に奉仕させましょう。
初めて見たぞ…選択肢。
少し悩む、確かに…。破棄させて、リリアを退学させるのは…特に政治的にまずい。主に上に戻った時にだ。変にばれるのが嫌だ。かといって、分かりました、というにしては物騒過ぎる下の句のこんな回答したら。
どうする?
どうする?
「公爵様に義理立てするわけではありませんが…あの方が何を言うか。」
おいぃ!俺!何だこれ、こんなセリフ言う気ないぞ!
「確かに…だがな国とあれば…いや、確かにまずい、粛清が発生しかねない。あの学部の建物が魔法で破壊されたら…いや。」
「あの粛清ですが…だとすればどうすれば。」
「ふむ…。」
…これまさか、時間切れ選択肢があるのか?そんなの聞いたことないぞ。が、クリメアの所の公爵の親父さん、権力バリバリ使ってくるのかよ!
「聖女教育は国王肝入りのはずですが?」
「噂に寄るクリメア嬢はもう才能を発現しているという話もある、だとすれば…すまないが、マリモッサー。命令を変える。」
「今年から・・・聖女教育を撤廃する。クリメア嬢一本にする。だから、リリアをお主の所で雇ってはしい。」
「分かりました。訓練はしておきましょう。死ぬよりはいいですからな。」
え?そんな立場ヤバいの?リリア。そして気が付くと私は職員室の前にいた。イベント終了らしい。でも、こんな選択肢聞いたことないぞ。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
かつて最弱だった魔獣4匹は、最強の頂きまで上り詰めたので同窓会をするようです。
カモミール
ファンタジー
「最強になったらまた会おう」
かつて親友だったスライム、蜘蛛、鳥、ドラゴン、
4匹は最弱ランクのモンスターは、
強さを求めて別々に旅に出る。
そして13年後、
最強になり、魔獣四王と恐れられるようになった彼女ら
は再び集う。
しかし、それは世界中の人々にとって脅威だった。
世間は4匹が好き勝手楽しむ度に
世界の危機と勘違いをしてしまうようで・・・?
*不定期更新です。
*スピンオフ(完結済み)
ヴァイロン家の少女が探す夢の続き~名家から追放された天才女騎士が最強の冒険者を目指すまでの物語~
掲載中です。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる