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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第963話 薔薇と白い月(2) レベルアップはプレイヤーだけとは限らない
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外に出てみたドランは…とりあえずもう一回全員で入ってみることにした。確かに3階に限って入れば、稼げるだろうと思っての事だ。が、全員が入った感想は…なんか違う気配というか確信があるという感じだ。風景はあまり変わらない。ただし…
「なんか、人形おかしくない?」
そう、今度はメイドに抱えられた…詩織が気が付いたのだ。
「クラウン・・・?」
その人形はクラウンヘッドのはずなんだが…大きいうえに、武器を持っている、ただし武器と言っても木の枝なんだけど、前は持っていないはずだった。
「…どういう事じゃ?」
頭の中に疑問は浮かぶが、ドロップは何もない。分からず先に進むと、階段の位置は全く違う。
「なんかおかしい。降りてみるのじゃ。」
慌てて、ドランは2階に降りると…いるのは3匹の”ゴブリン”とマリオネットだ。但しマリオネットは1mの身長でゴブリンは3体一組で動いている、
「これ…進化、いや変化じゃのぉ、」
「という事はこれ…。」
「大方周回ダンジョンなのじゃ。これはまずい事になったのぉ。敵の予測ができないのじゃ。」
「どうします?」
「検証入れてもええが…大方どうにもならんのじゃ。」
ドランも渋い顔だった。
「どういう意味?』
「検証するのはええ。確かに情報公開されている理由は”役に立たない”からじゃ。ダンジョンの形状さえ変化する可能性があるのじゃ。」
「…なら検証すべきでは?」
ブレインが手を上げ・・訝しがる。
「…それは命が惜しくないのかのぉ?」
「…ドランさん、流石に説明を。」
シオリも訳が分からないようだ。
「この系のダンジョンには、非常にきついトラップがあるのじゃ。さっきのスライムもそうじゃ。相性差問題じゃ。そしてこれにより、極度に難易度が爆上がりする区間が生まれるのじゃ。」
「先のスライムですか?」
「そうじゃ。あれは触れれば死ぬ類のスライムじゃ。そんなものをあの奥地に配置するダンジョンが生易しいわけなかろう?
「確かに…。」
「検証してもいいかもしれんが…大方どこかで詰まり、自分の命をベットしての情報となるのじゃ。しかもパターンに応じて”役に立たなくなる保証付き”じゃ。」
「でも…。まずは越えるのじゃ、そして考えるのじゃ。」
「ねえ、ドラン、あの人たちって…。」
「そうじゃ、大方周回して…大方稼ぎポイント見つかるまで周回して、命で情報を稼いでおるんじゃ。」
「でも、もしかして…。」
「そうじゃ、周回数さえケチれば…大方引きたい強さのモンスターは出せるのじゃ、そう言う意味では王都のダンジョンの代わりになるやもしれんのじゃ。が、儂は、この類の危うさを知っておる、油断もな。」
「ここに来るのは構わないと。」
「大方お主らエージェントどもには好都合じゃろう。稼いで来い。儂は…出る、それでええの?」
「…そうですね、私もさすがに…この体では…引っかかるので、帰りましょう。皆さんはここを報告後、レポートを上げてください。」
「分かった。俺達は残る。でも…博打か…。」
「うむ、ただし訓練にはなる。そこははき違えないでほしいのじゃ。」
結局4Fでウッドゴーレム、5Fでボスとして、中抜きロックゴーレムが現れ、フルボッコにした上で…全員は帰還した。
「なんか、人形おかしくない?」
そう、今度はメイドに抱えられた…詩織が気が付いたのだ。
「クラウン・・・?」
その人形はクラウンヘッドのはずなんだが…大きいうえに、武器を持っている、ただし武器と言っても木の枝なんだけど、前は持っていないはずだった。
「…どういう事じゃ?」
頭の中に疑問は浮かぶが、ドロップは何もない。分からず先に進むと、階段の位置は全く違う。
「なんかおかしい。降りてみるのじゃ。」
慌てて、ドランは2階に降りると…いるのは3匹の”ゴブリン”とマリオネットだ。但しマリオネットは1mの身長でゴブリンは3体一組で動いている、
「これ…進化、いや変化じゃのぉ、」
「という事はこれ…。」
「大方周回ダンジョンなのじゃ。これはまずい事になったのぉ。敵の予測ができないのじゃ。」
「どうします?」
「検証入れてもええが…大方どうにもならんのじゃ。」
ドランも渋い顔だった。
「どういう意味?』
「検証するのはええ。確かに情報公開されている理由は”役に立たない”からじゃ。ダンジョンの形状さえ変化する可能性があるのじゃ。」
「…なら検証すべきでは?」
ブレインが手を上げ・・訝しがる。
「…それは命が惜しくないのかのぉ?」
「…ドランさん、流石に説明を。」
シオリも訳が分からないようだ。
「この系のダンジョンには、非常にきついトラップがあるのじゃ。さっきのスライムもそうじゃ。相性差問題じゃ。そしてこれにより、極度に難易度が爆上がりする区間が生まれるのじゃ。」
「先のスライムですか?」
「そうじゃ。あれは触れれば死ぬ類のスライムじゃ。そんなものをあの奥地に配置するダンジョンが生易しいわけなかろう?
「確かに…。」
「検証してもいいかもしれんが…大方どこかで詰まり、自分の命をベットしての情報となるのじゃ。しかもパターンに応じて”役に立たなくなる保証付き”じゃ。」
「でも…。まずは越えるのじゃ、そして考えるのじゃ。」
「ねえ、ドラン、あの人たちって…。」
「そうじゃ、大方周回して…大方稼ぎポイント見つかるまで周回して、命で情報を稼いでおるんじゃ。」
「でも、もしかして…。」
「そうじゃ、周回数さえケチれば…大方引きたい強さのモンスターは出せるのじゃ、そう言う意味では王都のダンジョンの代わりになるやもしれんのじゃ。が、儂は、この類の危うさを知っておる、油断もな。」
「ここに来るのは構わないと。」
「大方お主らエージェントどもには好都合じゃろう。稼いで来い。儂は…出る、それでええの?」
「…そうですね、私もさすがに…この体では…引っかかるので、帰りましょう。皆さんはここを報告後、レポートを上げてください。」
「分かった。俺達は残る。でも…博打か…。」
「うむ、ただし訓練にはなる。そこははき違えないでほしいのじゃ。」
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