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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第957話 薔薇と白い月(2) スキルに無い仕様は結構まちまち
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ダンジョン内部は石の通路であり、1Fから次のフロアへの入り口は、6人が探して…部屋4つ。中に何もなし…だからこそ、20分もしないで、終わった。
「流石にのぉ、これは…。」
「大体いくらぐらいとか…あるの?」
「グループだと分からんが…わしが一人でも3GPも出ないのじゃ。じゃが、どんどん深くいけばどんどん難易度が上がるのじゃ。」
「…それは…。」
「儂もわからん。では行くぞ!」
ドランが声を上げると、見つけた出入り口をくぐると、そこはまた…今度は色の違うフロアだった。まえは白い石なら、今度は茶色い石だ。その位の差でしかない。
「一応ここから、難易度が上がるのじゃ!」
全員が頷くが、
「一応わしらは、今はここに来る前の能力は使えるのじゃ。ここからはミニゴブリンという奴が出るのじゃ。一応赤子程度のゴブリンじゃが…後は無いが連中の武器がドロップするのじゃ、できればここで武器は
貰っておくのじゃ。武器が手に入るまでは戦闘し、それが終わったら、大声を上げて連絡じゃ、解散!」」
フェルミィと後はエージェントたち、そしてドランミラージェたちと別れる。彼らは駆け足でダンジョンを走っていく、
「そう言えば、ダンジョンのモンスターって大声上げていいの?』
「良くないに決まっておるといいたいがのぉ、ダンジョンの性質に寄るのじゃ。」
ドランはゆっくりと歩き、シオリたちと一緒に通路に出る、
「どういう事?」
「ダンジョンのモンスターには種類があるのじゃが、アンデット系、ゴースト系、ゴーレム系などは声を出しても反応しないのじゃ、目視だけじゃの。特にゴーストは壁も抜けるのじゃが…あれは大変じゃからのぉ。」
「どういう事?」
「ダンジョンが普通に壁を作ると、その壁はゴーストにも抜けれないのが分かっておるのじゃ、わざと石積みで隙間を開けた壁にせんと壁抜け出来ないのじゃ。よくよく考えてみぃ、スキルには壁抜けとか
書いておらんじゃろ。そう言う事じゃ。」
「あ…。」
霊体で壁を抜けるには。それなりに準備が欲しいらしい。
「まあ霊体に馴れた奴からすると、最大迄訓練すると、”分子の隙間”をぬって壁抜け出来るそうじゃが…まあ、慣れるまでは時間がかかるからのぉ。当然耳もない、聞こえるのは視覚じゃの。それでも音が聞こえると勘違いする程度には変換してくれるのじゃ。」
「そうなの?」
「ま、その辺はいいじゃろ、儂が知っておる限りゴースト系は反応線、だから大声でしゃべっても問題ないのじゃ。が、今度はゴブリンとかは…向こうが騒いでおるので、声を出しても…こっちが気が付く方が早いのじゃ。」
ミラージェもそう言えば普通のダンジョンと以下言う物はドランの方が構築実績があり、スペシャリストな事を忘れていた。井原は普通の建物やダンジョンにおける侵入者の実験だけはほとんどしなかった。むしろ経験は無いと言っていい。それに対してドランは低ランクの頃からダンジョンバトルと、バトルの動画配信で儲けてきた。歴戦の”戦闘系ダンジョンマスター”である、
「黙って行けとか…とはならないんです?」
シオリもその辺を分かっての質問のようだが…
「無理じゃな、匂いもあるからのぉ。連中は腐った腐敗物の匂いがしおる。そんなものを漂わせての隠密は無理じゃろ。」
「それは、体を洗ってもですか?」
流石に気になって来た。ゴブリンってそんなに臭いのか?
「お主、もしや、自分の脇の匂いが臭いと思う口かのぉ?」
「どういう意味?」
ドランも狩る愚痴を叩いているが、時折出てくるスライムを見つけ…こっちに襲ってくるとノールックで蹴り飛ばしている。
「ゴブリンとの種族差じゃな。あれらはあれを臭いと思うておらん。これは動物も一緒じゃ、食べた物とかの関係じゃ。連中は自分が食ったものから出た匂いじゃ、臭いとは感じておらん。体を洗っても体の中からにじみ出る物は…変えられん。」
「という事は、食事改善スレばゴブリンも変わる?」
「それが…実験というわけではないがのぉ、初期の頃に検証した奴が負ったんじゃが…結果は失敗じゃ。餌を与えても登録すると変わらんくなるのじゃ。それに何を食わせても…匂いが変わることはなかった
そうなのじゃ、だから、あの匂いの原因は分からないのじゃ。これもスキルには書かれておらんのに不思議なのじゃ。ついでに獣系も…こういう石のダンジョンじゃと、どれがどの匂いか分からん上にダンジョン
は人間の匂いもDPに変えるのじゃ。じゃから感知できんらしいからのぉ、尾とは…聞こえても反響音が多すぎて混乱しおる。だから…気にしないでもいいのじゃ。そう言う意味では…人間が一番厄介かもしれんのじゃ。」
「という事はゴブリンの匂いを…そう言えば、スポナーだとその匂いでDP…稼いだ後か…むしろもう事が終わってるのな。」
意外とダンジョンは何でも吸収して栄養にしていると思うと、それはそれで凄いと思える、
「流石にのぉ、これは…。」
「大体いくらぐらいとか…あるの?」
「グループだと分からんが…わしが一人でも3GPも出ないのじゃ。じゃが、どんどん深くいけばどんどん難易度が上がるのじゃ。」
「…それは…。」
「儂もわからん。では行くぞ!」
ドランが声を上げると、見つけた出入り口をくぐると、そこはまた…今度は色の違うフロアだった。まえは白い石なら、今度は茶色い石だ。その位の差でしかない。
「一応ここから、難易度が上がるのじゃ!」
全員が頷くが、
「一応わしらは、今はここに来る前の能力は使えるのじゃ。ここからはミニゴブリンという奴が出るのじゃ。一応赤子程度のゴブリンじゃが…後は無いが連中の武器がドロップするのじゃ、できればここで武器は
貰っておくのじゃ。武器が手に入るまでは戦闘し、それが終わったら、大声を上げて連絡じゃ、解散!」」
フェルミィと後はエージェントたち、そしてドランミラージェたちと別れる。彼らは駆け足でダンジョンを走っていく、
「そう言えば、ダンジョンのモンスターって大声上げていいの?』
「良くないに決まっておるといいたいがのぉ、ダンジョンの性質に寄るのじゃ。」
ドランはゆっくりと歩き、シオリたちと一緒に通路に出る、
「どういう事?」
「ダンジョンのモンスターには種類があるのじゃが、アンデット系、ゴースト系、ゴーレム系などは声を出しても反応しないのじゃ、目視だけじゃの。特にゴーストは壁も抜けるのじゃが…あれは大変じゃからのぉ。」
「どういう事?」
「ダンジョンが普通に壁を作ると、その壁はゴーストにも抜けれないのが分かっておるのじゃ、わざと石積みで隙間を開けた壁にせんと壁抜け出来ないのじゃ。よくよく考えてみぃ、スキルには壁抜けとか
書いておらんじゃろ。そう言う事じゃ。」
「あ…。」
霊体で壁を抜けるには。それなりに準備が欲しいらしい。
「まあ霊体に馴れた奴からすると、最大迄訓練すると、”分子の隙間”をぬって壁抜け出来るそうじゃが…まあ、慣れるまでは時間がかかるからのぉ。当然耳もない、聞こえるのは視覚じゃの。それでも音が聞こえると勘違いする程度には変換してくれるのじゃ。」
「そうなの?」
「ま、その辺はいいじゃろ、儂が知っておる限りゴースト系は反応線、だから大声でしゃべっても問題ないのじゃ。が、今度はゴブリンとかは…向こうが騒いでおるので、声を出しても…こっちが気が付く方が早いのじゃ。」
ミラージェもそう言えば普通のダンジョンと以下言う物はドランの方が構築実績があり、スペシャリストな事を忘れていた。井原は普通の建物やダンジョンにおける侵入者の実験だけはほとんどしなかった。むしろ経験は無いと言っていい。それに対してドランは低ランクの頃からダンジョンバトルと、バトルの動画配信で儲けてきた。歴戦の”戦闘系ダンジョンマスター”である、
「黙って行けとか…とはならないんです?」
シオリもその辺を分かっての質問のようだが…
「無理じゃな、匂いもあるからのぉ。連中は腐った腐敗物の匂いがしおる。そんなものを漂わせての隠密は無理じゃろ。」
「それは、体を洗ってもですか?」
流石に気になって来た。ゴブリンってそんなに臭いのか?
「お主、もしや、自分の脇の匂いが臭いと思う口かのぉ?」
「どういう意味?」
ドランも狩る愚痴を叩いているが、時折出てくるスライムを見つけ…こっちに襲ってくるとノールックで蹴り飛ばしている。
「ゴブリンとの種族差じゃな。あれらはあれを臭いと思うておらん。これは動物も一緒じゃ、食べた物とかの関係じゃ。連中は自分が食ったものから出た匂いじゃ、臭いとは感じておらん。体を洗っても体の中からにじみ出る物は…変えられん。」
「という事は、食事改善スレばゴブリンも変わる?」
「それが…実験というわけではないがのぉ、初期の頃に検証した奴が負ったんじゃが…結果は失敗じゃ。餌を与えても登録すると変わらんくなるのじゃ。それに何を食わせても…匂いが変わることはなかった
そうなのじゃ、だから、あの匂いの原因は分からないのじゃ。これもスキルには書かれておらんのに不思議なのじゃ。ついでに獣系も…こういう石のダンジョンじゃと、どれがどの匂いか分からん上にダンジョン
は人間の匂いもDPに変えるのじゃ。じゃから感知できんらしいからのぉ、尾とは…聞こえても反響音が多すぎて混乱しおる。だから…気にしないでもいいのじゃ。そう言う意味では…人間が一番厄介かもしれんのじゃ。」
「という事はゴブリンの匂いを…そう言えば、スポナーだとその匂いでDP…稼いだ後か…むしろもう事が終わってるのな。」
意外とダンジョンは何でも吸収して栄養にしていると思うと、それはそれで凄いと思える、
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