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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第952話 薔薇と白い月(2) ゆっくりとした旅でさえ周りは高速に回る
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それから数日、いくつもの村を通り過ぎ…分かったことがある、これ…ショボい、思った以上に精神にダメージが来る。というのもその他の村の多くが判子を押したくらいの普通の村1、2という感じの数件の家しいて言うならすべてを足した”店”があるだけだ。宿屋、雑貨、食堂を足した、店の集合体だ。それがもう…10件目だ。こうなってくると旅行の醍醐味はない。こうなると意味はない。しかも…貴族の邸宅でさえ私と一緒の形だ。これほど辛いと思った時はない。あきれてものを言えない…ミヨちゃんとかいなくてよかった。暴れるところだった。がその間にイキールの動きも確認してきた。
どうもイキールは…錬金術師の大釜を”ポーションしか作れない”と思い込んでいるらしい。私が渡したそれは家に伝わるレシピ全部入っているのだが。どうもゲームに対する知識があり、レシピ集を買わないとダメだと思い込んでいたらしい。そしてスキルレベルがいるとも…。そうなると、資金稼ぎに余念はないだろう。どうも…ゲーム中のシナリオアイテム”黄金の聖水”と呼ばれるアイテムがエリクサーというアイテムで、これを売れた金になると思ったらしい、そして、分かったことが彼らが前回、亜人同盟の襲撃失敗後から…資金調達に切り替え…そしてそのDPがかなりうまかったらしい。そこで価値あるアイテムを作るべく、錬金術師の設定を持つイキールを買ったらしい。後は”通りの商店街の息子”とか格安で商売できる人間とつるみ、錬金術のアイテムを作っては販売し、時間切れまで量産してDpを稼ぐという手段に出たらしい。
後…地味順位とかランキングがあるとかって話になったな。そして…逃げた理由が判明したらしい。どうも、イキールの奴…本当は部下を引き連れ…錬金術儲けの邪魔になるリリアを始末して…利益を独占しようと…殺そうとしたらしい…だが近寄った瞬間にイベント発動。マリモッサー村についてしまったとの事だった。それは逃げるだろ。これはどうも同僚というか部下たちにからかわれたらしく、まあ馬車を手にできたのでラッキーとは思われていたようだ。が、こうなると問題なのが…ドランの行方だ。連中は錬金術の独占が狙いだ。私は当然村で…NPCと思い込んでいたらしい。もっと話をきけば怪しいとおもったんだろうが・・・。どうもこの辺、黒木のエージェントが調べてくれたようだ。そして…怒ってもいた。が、実害…あるか。
”好きにしてもらっても構わんが後処理必要なら早めに連絡するように。このゲームの世界での貴族は強い。”
連中に任せておけばいいだろう。
「でも、イキールか…まずいな…。」
そして報告を見るに、どうもアンジェ達はリリアとの接触をあきらめ王子との恋愛にいそしむことにして早期クリアを目指すことになったという。そして、礼の顛末を…ゲラルドに送る。グラウンドゼロの件だ。そしてそれは夜の宿泊の際に連絡が来た。
”委細承知した。流石にそこまで許さんかったか…後、イキールの件は理解しているが…こっちの儲けに変動なし、追い出す理由なし。なので、放置。むしろ他のダンジョンに行ってほしい。うかつにこっちを下げると、市民の不満ゲージがあるので、下げれない。だから。それとなく頼んだ。”
という教授の連絡が来た。イキールの件はゲーム上できないことが判明した。となると…黒木たちに任せるか・・・・ダンジョンに立てこもるとか…最悪だな…。が、私にできる事はない。リリアたちに任せるか。
どうもイキールは…錬金術師の大釜を”ポーションしか作れない”と思い込んでいるらしい。私が渡したそれは家に伝わるレシピ全部入っているのだが。どうもゲームに対する知識があり、レシピ集を買わないとダメだと思い込んでいたらしい。そしてスキルレベルがいるとも…。そうなると、資金稼ぎに余念はないだろう。どうも…ゲーム中のシナリオアイテム”黄金の聖水”と呼ばれるアイテムがエリクサーというアイテムで、これを売れた金になると思ったらしい、そして、分かったことが彼らが前回、亜人同盟の襲撃失敗後から…資金調達に切り替え…そしてそのDPがかなりうまかったらしい。そこで価値あるアイテムを作るべく、錬金術師の設定を持つイキールを買ったらしい。後は”通りの商店街の息子”とか格安で商売できる人間とつるみ、錬金術のアイテムを作っては販売し、時間切れまで量産してDpを稼ぐという手段に出たらしい。
後…地味順位とかランキングがあるとかって話になったな。そして…逃げた理由が判明したらしい。どうも、イキールの奴…本当は部下を引き連れ…錬金術儲けの邪魔になるリリアを始末して…利益を独占しようと…殺そうとしたらしい…だが近寄った瞬間にイベント発動。マリモッサー村についてしまったとの事だった。それは逃げるだろ。これはどうも同僚というか部下たちにからかわれたらしく、まあ馬車を手にできたのでラッキーとは思われていたようだ。が、こうなると問題なのが…ドランの行方だ。連中は錬金術の独占が狙いだ。私は当然村で…NPCと思い込んでいたらしい。もっと話をきけば怪しいとおもったんだろうが・・・。どうもこの辺、黒木のエージェントが調べてくれたようだ。そして…怒ってもいた。が、実害…あるか。
”好きにしてもらっても構わんが後処理必要なら早めに連絡するように。このゲームの世界での貴族は強い。”
連中に任せておけばいいだろう。
「でも、イキールか…まずいな…。」
そして報告を見るに、どうもアンジェ達はリリアとの接触をあきらめ王子との恋愛にいそしむことにして早期クリアを目指すことになったという。そして、礼の顛末を…ゲラルドに送る。グラウンドゼロの件だ。そしてそれは夜の宿泊の際に連絡が来た。
”委細承知した。流石にそこまで許さんかったか…後、イキールの件は理解しているが…こっちの儲けに変動なし、追い出す理由なし。なので、放置。むしろ他のダンジョンに行ってほしい。うかつにこっちを下げると、市民の不満ゲージがあるので、下げれない。だから。それとなく頼んだ。”
という教授の連絡が来た。イキールの件はゲーム上できないことが判明した。となると…黒木たちに任せるか・・・・ダンジョンに立てこもるとか…最悪だな…。が、私にできる事はない。リリアたちに任せるか。
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