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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第948話 薔薇と白い月(2) やり過ぎると注目されていることが理解できる。
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そして村にいて一か月、ドランは最初の家は帰ってきていたが。しばらくすると帰ってこなくなった。森の探索がうまくいっているのだろう、その間私たちはある駈け合わせの実験を行った。それが”薬効葉の木”という物だ。後…”噛甘木”という近所にあった木の葉っぱを駈け合わせてある、駈け合わせの作り方は原始的でかつ、気が狂う。単純に掛け合わせ合い”生態が近い”植物”同士を受粉させ…極稀にできる特別変異植物を複数作り、種を取り、それを指向性成長で育てて、成長を確定するのだ。当然変異も失敗が死ぬほど多い。がその中の極稀同志を駈け合わせる気の遠くなる作業だ。まあ突然変異が生まれやすいという”放射能”を発する鉱物を作ってそれを当てつつ作っているので。変異はしやすいのだが…そこから当たりの変異を引くのがつらい。がどうにか一か月で形になった。キショイ。
”噛甘木(かみかんぼく)”TIPS:葉っぱに甘みがある肉厚の葉っぱが売りの植物。高亜紀にあった植物で葉っぱを食わせ酩酊させて動物を殺してその養分で育つ植物。ただし植物の甘みは極めて強い栄養の為に、飢えた獣には効果が無かった。
「確かに完成したものの、怖いのぉ、特に枝。」
「だよねぇ…でもすごい甘い匂いがするんだよ。」
そう、柳状に枝にその甘い葉っぱが薬草の薬効を持ち、凄い甘い。華を受粉させる限りにおいて。これはかなり量の多い葉っぱを付け、この葉っぱをもげば、濃厚な薬ができるという物だ、ただし葉っぱが薬草のそれより固く、棍棒で叩いて傷をつけないと、先ず汁も絞れないという、欠点はあるが、実際これで無限に薬草ができる…樹木になった。但し成長とか、腐葉土とか欲しい。安価に甘い薬草が手に入ることで、かなりの対費用効果が見込まれる、そしてこの種をどんどん作って改良していけばいい、まあこいつにも欠点はある、
「まあな…甘いがそれ以上にあまりの濃厚さにこの葉っぱ数枚でポーションが出来ちまう。」
甘味ポーションTIPS:薬効葉の葉から作った甘い汁を基に作ったポーション。余りの濃厚さに軽い酩酊性と中毒性がある。その為…いや井原しかこんなの作らないって。
ついに名指しでツッコミが入った。鑑定にさんに突っ込みを入れられるとか。感動はしないな。が効率はアップし、かなり薄めてあるが…これを調味料にして料理ができるほどの甘さを獲得。かなり強い新製品となった。が、そこまでなんだ。村からソコソコ離れているうえにこれを広めるにはやはり抵抗がある、シナリオの影響だ。ポーションは人気ないんだ。なんかいい…。
「んー。やっぱりぃ」
「どうしだ?」
「どうも草原同盟動いたって。どうもダンジョンを制圧するつもりみたい。」
「どういう事だ?」
「イキール君と、仲間たち数人が、ダンジョンでモンスター召喚開始したって。こっそり後付けさせた動物ゴーストから連絡入ったよ。」
動物ゴーストは俗にいう道ブウの幽霊なんだが、その種族こっちが指定できる”亜種型”モンスター。本来はドックゴーストとかのホラー用として用いるんだが、これ悪用が可能だ、それがこの
ハミングバードゴーストTIPS:野山で歌っていた小さな小鳥達であり、恨みの為か森を焼いた相手の傍により、ある事無い事を吹き込むゴースト。声だけが聞こえるとかの障害を生む。但しゴースト系ではうるさい以外の実害はない。
という物だ。がこれ、実はハミングバードの移動力とゴーストの”霊体”など防御性能と隠密性に優れ、2体一組にして運用すれば追跡するのにこれほど有能なモンスターはいない。それをミヨちゃんに召喚してもらい、イキールに付けておいてもらった。一体が連絡、そして、一体が継続監視だ。
「連中どういうつもりだ。」
「どうもこっちを阻害しつつ経験値を稼ぐつもりみたい、狩場独占が目的って感じ。」
「ゲオルグは動くかな?」
「動かないと思う。どうせ他のダンジョンもあるし、どうも占拠したのが…王都のダンジョン4Fなの。一応報告って感じかな。」
…確かに…ちょうど微妙な位置だ。なら放置でいいか…。ふむそうなるとダンジョンが低調になるな…。
「ふむ…そうだ、ミヨちゃん、行ける範囲まででいい。ミラージェにこれで何かできないか聞いて来てくれ。悪用できそうな気がする。後…連中が本格的に人を襲うまで…連中は放置でいい。それを伝えておいてくれ。」
先ほどの濃縮甘味ポーションを渡す。後薬効葉も数枚渡す。
「分かった。でもなんで?}
「甘いだろ、これ、普通に調味料で使った方がいいんだが、私はあまり料理の知識が無くてね。それでそっちに頼みたい。」
「分かった。」
まあケルベロスの本能的にはこの甘さ、かなりいい感じなのだが…ただ料理に使うにはポーションとかの加工が必要でこれを使った料理とかは思いつかなかった。思いつくなら…そう言う事は他人に任せよう。商売は基本フェルミィ、ミラージェに任せてあるのだから。
”噛甘木(かみかんぼく)”TIPS:葉っぱに甘みがある肉厚の葉っぱが売りの植物。高亜紀にあった植物で葉っぱを食わせ酩酊させて動物を殺してその養分で育つ植物。ただし植物の甘みは極めて強い栄養の為に、飢えた獣には効果が無かった。
「確かに完成したものの、怖いのぉ、特に枝。」
「だよねぇ…でもすごい甘い匂いがするんだよ。」
そう、柳状に枝にその甘い葉っぱが薬草の薬効を持ち、凄い甘い。華を受粉させる限りにおいて。これはかなり量の多い葉っぱを付け、この葉っぱをもげば、濃厚な薬ができるという物だ、ただし葉っぱが薬草のそれより固く、棍棒で叩いて傷をつけないと、先ず汁も絞れないという、欠点はあるが、実際これで無限に薬草ができる…樹木になった。但し成長とか、腐葉土とか欲しい。安価に甘い薬草が手に入ることで、かなりの対費用効果が見込まれる、そしてこの種をどんどん作って改良していけばいい、まあこいつにも欠点はある、
「まあな…甘いがそれ以上にあまりの濃厚さにこの葉っぱ数枚でポーションが出来ちまう。」
甘味ポーションTIPS:薬効葉の葉から作った甘い汁を基に作ったポーション。余りの濃厚さに軽い酩酊性と中毒性がある。その為…いや井原しかこんなの作らないって。
ついに名指しでツッコミが入った。鑑定にさんに突っ込みを入れられるとか。感動はしないな。が効率はアップし、かなり薄めてあるが…これを調味料にして料理ができるほどの甘さを獲得。かなり強い新製品となった。が、そこまでなんだ。村からソコソコ離れているうえにこれを広めるにはやはり抵抗がある、シナリオの影響だ。ポーションは人気ないんだ。なんかいい…。
「んー。やっぱりぃ」
「どうしだ?」
「どうも草原同盟動いたって。どうもダンジョンを制圧するつもりみたい。」
「どういう事だ?」
「イキール君と、仲間たち数人が、ダンジョンでモンスター召喚開始したって。こっそり後付けさせた動物ゴーストから連絡入ったよ。」
動物ゴーストは俗にいう道ブウの幽霊なんだが、その種族こっちが指定できる”亜種型”モンスター。本来はドックゴーストとかのホラー用として用いるんだが、これ悪用が可能だ、それがこの
ハミングバードゴーストTIPS:野山で歌っていた小さな小鳥達であり、恨みの為か森を焼いた相手の傍により、ある事無い事を吹き込むゴースト。声だけが聞こえるとかの障害を生む。但しゴースト系ではうるさい以外の実害はない。
という物だ。がこれ、実はハミングバードの移動力とゴーストの”霊体”など防御性能と隠密性に優れ、2体一組にして運用すれば追跡するのにこれほど有能なモンスターはいない。それをミヨちゃんに召喚してもらい、イキールに付けておいてもらった。一体が連絡、そして、一体が継続監視だ。
「連中どういうつもりだ。」
「どうもこっちを阻害しつつ経験値を稼ぐつもりみたい、狩場独占が目的って感じ。」
「ゲオルグは動くかな?」
「動かないと思う。どうせ他のダンジョンもあるし、どうも占拠したのが…王都のダンジョン4Fなの。一応報告って感じかな。」
…確かに…ちょうど微妙な位置だ。なら放置でいいか…。ふむそうなるとダンジョンが低調になるな…。
「ふむ…そうだ、ミヨちゃん、行ける範囲まででいい。ミラージェにこれで何かできないか聞いて来てくれ。悪用できそうな気がする。後…連中が本格的に人を襲うまで…連中は放置でいい。それを伝えておいてくれ。」
先ほどの濃縮甘味ポーションを渡す。後薬効葉も数枚渡す。
「分かった。でもなんで?}
「甘いだろ、これ、普通に調味料で使った方がいいんだが、私はあまり料理の知識が無くてね。それでそっちに頼みたい。」
「分かった。」
まあケルベロスの本能的にはこの甘さ、かなりいい感じなのだが…ただ料理に使うにはポーションとかの加工が必要でこれを使った料理とかは思いつかなかった。思いつくなら…そう言う事は他人に任せよう。商売は基本フェルミィ、ミラージェに任せてあるのだから。
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