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第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第936話 薔薇と白い月(2) どうも貴族の基本は短絡的だ。
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その日のうちに、ミラージェに工程を伝授、フェルミィにミラージェの護衛を頼み、私ミヨちゃんとオウルの2名を連れて私は脱出する事になった。…休みたいけど。
「後、これ渡しておく。」
そう、いつ帰れるかわからないから、イベントリをミラージェに渡しておく、ついでに中味はこっちの運転資金にできる分を除いてすべて入れっぱなしにしておいた。ついでに旅行用小型マジックバックは購入しその中に解析用青鳥の聖衣をしまい、2着はそのまま入れておいた。
「…でも本当かわかりませんが…でも可能性は高いと思います。」
「ふむふむぅ…。分かりましたが、確かに領地に行くのが正解ですぅ。」
「半年以内に…領地だけでも安定させておく、頼んだぞ。」
そう言うとゴーレム馬車を動かし…私たちは旅に出ることになった。オウルが御者でミヨちゃんが護衛…まあ交代制だが。それと私だけだ。…実はある穴を発見したのでこのままにした。それが…”SPに制限なし”という事だ。レベルが上がると10レベルごとに一ポイントSPが得られる、実はこれに関しては規制がない。このSPは地味に恐ろしい能力がある。それが”スキルの名称さえわかればSPでレべりが1レベル分取れで、しかもそのレベルが別枠”である。疑似スキルコピーとして使える機能があり、その為にわが組織ではSPは申請式でそれ以外は全部コアに結集させてある、総数る事により必要な分を他人から回せるからだ。ただ実際は様々な進化や転職でレベルが戻されるたびにこのSPゲットのチャンスは得られ、転職でいくらステータスが下がろうがこのSPある限り増強は可能だ。私たちの馬車は王都から逃げるように脱出する。嫌追手が来るかもしれないが…ここはもう”目撃者がいない、ある対策が取れる。見られていないのを確認して体の一割を削り、それを老執事に変形させ魔法関連を全部渡した…部下を作り上げる、これでいい。これで今後目撃がと言われようが私から分かれた”別存在”が魔法を使える、これで私の制限を無視して魔法が使える、
「ふむ…分かり申した。」
「マスターの分身かぁ。」
ミヨちゃんは私の分身の髭を気に入ったように触っている、只微動だにしないな…分身。ただこの変形分離、欠点があってスキルはどちらかに一個しか持てない。すなわち老紳士に魔法とか渡しておいたので…私は今普通の能力しか使えないって事だ。スキルが無くなるのは何か不自由だ。
「前のあれも実際こっちを使えばもっと楽だったが…最悪は…公爵が襲ってくるまで考えられる、そうなった時の為に…ミラージェに渡せるものを渡して…逃げ出すんだ。」
「そこまで来ますかねー?私もこの状態なら何でもできますけど。」
「…可能性があるだけだ、」
思ったのは…ロールバックの知識があるのは…私とミヨちゃん、オウルだけだ。それ以外はロールバックの事実さえ知らなかった。そして、一日が終わる。このペースなら跡七日で領地の”マリモッサー村”につく。
「ミヨちゃん。早速お茶の準備だ。今日はまだ春だ、夜は寒くなるかもしれん。茶を沸かして、暖まって寝よう。」
「クックック。それなら私も一杯相伴にあずかりたいのだが?」
「…私も。」
外見だけなら公爵令息ゲオルグとその部下リーフなのだが、こいつらは…教授とネルさんか…。
「ミヨちゃん、コップは増やせるか?」
「大丈夫です。ワンセットもってきましたー。」
そういうと、マジックバックから数個のカップを取り出した…さてさて…どうなる事か。
「後、これ渡しておく。」
そう、いつ帰れるかわからないから、イベントリをミラージェに渡しておく、ついでに中味はこっちの運転資金にできる分を除いてすべて入れっぱなしにしておいた。ついでに旅行用小型マジックバックは購入しその中に解析用青鳥の聖衣をしまい、2着はそのまま入れておいた。
「…でも本当かわかりませんが…でも可能性は高いと思います。」
「ふむふむぅ…。分かりましたが、確かに領地に行くのが正解ですぅ。」
「半年以内に…領地だけでも安定させておく、頼んだぞ。」
そう言うとゴーレム馬車を動かし…私たちは旅に出ることになった。オウルが御者でミヨちゃんが護衛…まあ交代制だが。それと私だけだ。…実はある穴を発見したのでこのままにした。それが…”SPに制限なし”という事だ。レベルが上がると10レベルごとに一ポイントSPが得られる、実はこれに関しては規制がない。このSPは地味に恐ろしい能力がある。それが”スキルの名称さえわかればSPでレべりが1レベル分取れで、しかもそのレベルが別枠”である。疑似スキルコピーとして使える機能があり、その為にわが組織ではSPは申請式でそれ以外は全部コアに結集させてある、総数る事により必要な分を他人から回せるからだ。ただ実際は様々な進化や転職でレベルが戻されるたびにこのSPゲットのチャンスは得られ、転職でいくらステータスが下がろうがこのSPある限り増強は可能だ。私たちの馬車は王都から逃げるように脱出する。嫌追手が来るかもしれないが…ここはもう”目撃者がいない、ある対策が取れる。見られていないのを確認して体の一割を削り、それを老執事に変形させ魔法関連を全部渡した…部下を作り上げる、これでいい。これで今後目撃がと言われようが私から分かれた”別存在”が魔法を使える、これで私の制限を無視して魔法が使える、
「ふむ…分かり申した。」
「マスターの分身かぁ。」
ミヨちゃんは私の分身の髭を気に入ったように触っている、只微動だにしないな…分身。ただこの変形分離、欠点があってスキルはどちらかに一個しか持てない。すなわち老紳士に魔法とか渡しておいたので…私は今普通の能力しか使えないって事だ。スキルが無くなるのは何か不自由だ。
「前のあれも実際こっちを使えばもっと楽だったが…最悪は…公爵が襲ってくるまで考えられる、そうなった時の為に…ミラージェに渡せるものを渡して…逃げ出すんだ。」
「そこまで来ますかねー?私もこの状態なら何でもできますけど。」
「…可能性があるだけだ、」
思ったのは…ロールバックの知識があるのは…私とミヨちゃん、オウルだけだ。それ以外はロールバックの事実さえ知らなかった。そして、一日が終わる。このペースなら跡七日で領地の”マリモッサー村”につく。
「ミヨちゃん。早速お茶の準備だ。今日はまだ春だ、夜は寒くなるかもしれん。茶を沸かして、暖まって寝よう。」
「クックック。それなら私も一杯相伴にあずかりたいのだが?」
「…私も。」
外見だけなら公爵令息ゲオルグとその部下リーフなのだが、こいつらは…教授とネルさんか…。
「ミヨちゃん、コップは増やせるか?」
「大丈夫です。ワンセットもってきましたー。」
そういうと、マジックバックから数個のカップを取り出した…さてさて…どうなる事か。
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