941 / 1,309
第21章 薔薇と白い月(ダークファンタジー)
第933話 薔薇と白い月(2) TRPG三種の神器
しおりを挟む
王都のダンジョン6Fは俗称”オーク部屋”だ。ここは砦という設定で、室内の狭い場所をうろうろする。ここにいるのはリアルにはいないオークの兵士たちた。
オークTIPS;一部にはノルドの侮蔑とされるものと同じ名前を冠する豚頭の獣人の特異亜種。大抵は豚の頭に蹄を持ち、太い足の脚力から放たれる突撃と動きの速さが売り。重さからくる上半身の力も強く身長1.2倍体重2倍。冒険者中盤の強敵。正確は人間よりやや怒りやすく怠け者。但し怒ると暴れ尽くすまで止まらない。
初めて見た。オークの解説。獣人特異亜種?獣人は確かパンダから貰う事になっている獣人システムを使えば獣人を作ることができる。がその中に特異亜種の話はない。これもしかして…隠し要素かもしれん。体も大きいが、聖女たちは見敵必殺の勢いで殺して侵攻したそうだ。ダンジョン自体は簡単だが中庭に通じる通路の奥、中に刃には初めてのボス”オークリーダー”がいる。そして周囲にはオークファイターたちがいる、ゲームではオークリーダーだけと戦闘し、リアルでは護衛がいる事。そしてオークは3種類いて、”オークポーン””オークファイター”、”オークレディ”がいた事。そして本来ならクリア後だけの要素であるはずの”オークキング”と”オーククィーン”がいる事だ。そしてここもリアルとゲームに差があると…報告書にある、オークリーダー以外は交渉が可能な事。但し先制攻撃したことがあると
途中で兵士が着て…戦闘になるという事。ここまでが固定である。そして…オークレディとオーククィーンは肉付きが良い女性の体をしている言う点が違う点だ。顔はお察しらしい。ただ、そこまでして…オークを倒す理由がオーク系のドロップ”豚肉”だ。これが上で非常に人気でこれ狙いで騎士団が来るのだ。下に降りるだけなら。
「すまない。」
「何ブヒ?」
「中庭にはどういったら?」
「…こっちブヒ。」
と、こうやって優しい声をかけていけばいい。TRPG原則の1.戦闘は時間の無駄。できるだけ削るべし。マスターの負担もそうだが変に戦闘すると物資もテンポも時間も無くなる。なので、戦闘を避けれるなら徹底的に避ける。避けれないなら策略(イベントのみ)で殺す。それができないなら戦闘だ。って事。
「でもなんで来たブヒ、ここはダンジョンマスター様の居城ブヒ。」
「出来ればあいさつ代わりに贈答品をな。」
取り出したのは買い込んでおいた、そこそこ高いお酒だ。TRPG万能兵器3種の神器の一つ。酒である。あと二つは松明とロープだ。酒は贈答用で使えてしかも飲み物、火責めや消毒。様々な用途で使える。特に高めの酒は効果が高いので、ダンジョンに入る時は数本抱えておくのがセオリーだ。
「おいしそうブヒ。」
「これを差し上げたいから来たんだ。」
「こ、こっちブヒ。」
なんか興奮しつつ中庭まで来ると、オークリーダーが中庭で素振りをしていた。
「なんだブホ?」
「ダンジョンマスター様に酒の届け物だそうですブヒ。」
いや、語尾。と思いつつも、友好そうな笑顔を絶やさない。
「ふむ、お前のような小気味悪いマッチョが何の用ブホ。」
「いやあ、あいさつにこれと…これを。」
そこで秘策である、デデッポの丸焼きを取り出す。
「ぐぐ、お主…それをか…。」
「そうだが、叶うかな?」
「ぐぐうぐ…ブホ。」
いや、口癖!視線は完全に丸焼きだ。なら、これでどうだ?
「これ、ダンジョンマスターの安全のために毒見してみないか?」
「な!いいブホ!?」
「酒ももう一本ある、丸焼きもだ。だからどうだ?」
私は酒と丸焼きをリーダーのすぐそばに置いた。目はもう…食べ物にしか向いていない。
「わ、分かったブホ。ダンジョンマスター様の為だ。毒見してやるブホ。ありがたく思うブホ。」
そう言うと連れてきた兵士と二人、かぶりつくように丸焼きを食べていた。それ、毒見の食べ方じゃない。ツッコミを入れようと思ったが、全員口をつぐんだ。言えば問題になるのは分かっているからだ。
オークTIPS;一部にはノルドの侮蔑とされるものと同じ名前を冠する豚頭の獣人の特異亜種。大抵は豚の頭に蹄を持ち、太い足の脚力から放たれる突撃と動きの速さが売り。重さからくる上半身の力も強く身長1.2倍体重2倍。冒険者中盤の強敵。正確は人間よりやや怒りやすく怠け者。但し怒ると暴れ尽くすまで止まらない。
初めて見た。オークの解説。獣人特異亜種?獣人は確かパンダから貰う事になっている獣人システムを使えば獣人を作ることができる。がその中に特異亜種の話はない。これもしかして…隠し要素かもしれん。体も大きいが、聖女たちは見敵必殺の勢いで殺して侵攻したそうだ。ダンジョン自体は簡単だが中庭に通じる通路の奥、中に刃には初めてのボス”オークリーダー”がいる。そして周囲にはオークファイターたちがいる、ゲームではオークリーダーだけと戦闘し、リアルでは護衛がいる事。そしてオークは3種類いて、”オークポーン””オークファイター”、”オークレディ”がいた事。そして本来ならクリア後だけの要素であるはずの”オークキング”と”オーククィーン”がいる事だ。そしてここもリアルとゲームに差があると…報告書にある、オークリーダー以外は交渉が可能な事。但し先制攻撃したことがあると
途中で兵士が着て…戦闘になるという事。ここまでが固定である。そして…オークレディとオーククィーンは肉付きが良い女性の体をしている言う点が違う点だ。顔はお察しらしい。ただ、そこまでして…オークを倒す理由がオーク系のドロップ”豚肉”だ。これが上で非常に人気でこれ狙いで騎士団が来るのだ。下に降りるだけなら。
「すまない。」
「何ブヒ?」
「中庭にはどういったら?」
「…こっちブヒ。」
と、こうやって優しい声をかけていけばいい。TRPG原則の1.戦闘は時間の無駄。できるだけ削るべし。マスターの負担もそうだが変に戦闘すると物資もテンポも時間も無くなる。なので、戦闘を避けれるなら徹底的に避ける。避けれないなら策略(イベントのみ)で殺す。それができないなら戦闘だ。って事。
「でもなんで来たブヒ、ここはダンジョンマスター様の居城ブヒ。」
「出来ればあいさつ代わりに贈答品をな。」
取り出したのは買い込んでおいた、そこそこ高いお酒だ。TRPG万能兵器3種の神器の一つ。酒である。あと二つは松明とロープだ。酒は贈答用で使えてしかも飲み物、火責めや消毒。様々な用途で使える。特に高めの酒は効果が高いので、ダンジョンに入る時は数本抱えておくのがセオリーだ。
「おいしそうブヒ。」
「これを差し上げたいから来たんだ。」
「こ、こっちブヒ。」
なんか興奮しつつ中庭まで来ると、オークリーダーが中庭で素振りをしていた。
「なんだブホ?」
「ダンジョンマスター様に酒の届け物だそうですブヒ。」
いや、語尾。と思いつつも、友好そうな笑顔を絶やさない。
「ふむ、お前のような小気味悪いマッチョが何の用ブホ。」
「いやあ、あいさつにこれと…これを。」
そこで秘策である、デデッポの丸焼きを取り出す。
「ぐぐ、お主…それをか…。」
「そうだが、叶うかな?」
「ぐぐうぐ…ブホ。」
いや、口癖!視線は完全に丸焼きだ。なら、これでどうだ?
「これ、ダンジョンマスターの安全のために毒見してみないか?」
「な!いいブホ!?」
「酒ももう一本ある、丸焼きもだ。だからどうだ?」
私は酒と丸焼きをリーダーのすぐそばに置いた。目はもう…食べ物にしか向いていない。
「わ、分かったブホ。ダンジョンマスター様の為だ。毒見してやるブホ。ありがたく思うブホ。」
そう言うと連れてきた兵士と二人、かぶりつくように丸焼きを食べていた。それ、毒見の食べ方じゃない。ツッコミを入れようと思ったが、全員口をつぐんだ。言えば問題になるのは分かっているからだ。
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。


婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。

『王家の面汚し』と呼ばれ帝国へ売られた王女ですが、普通に歓迎されました……
Ryo-k
ファンタジー
王宮で開かれた側妃主催のパーティーで婚約破棄を告げられたのは、アシュリー・クローネ第一王女。
優秀と言われているラビニア・クローネ第二王女と常に比較され続け、彼女は貴族たちからは『王家の面汚し』と呼ばれ疎まれていた。
そんな彼女は、帝国との交易の条件として、帝国に送られることになる。
しかしこの時は誰も予想していなかった。
この出来事が、王国の滅亡へのカウントダウンの始まりであることを……
アシュリーが帝国で、秘められていた才能を開花するのを……
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる