魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第２０章 それは柴崎エナリシア

第８８０話 サブファクターの制定とダンジョンの整頓

そして会議は、テーブルにシードルを並べ、睨み合う４人を前に佳境に入る、それは私にふさわしいファクターとは何だって事である、それは決して商売ではない。但し、これといった漢字がないのだ。サブファクターとして私に設定するファクターの話だ。
「私は”道”をお勧めします。」
「私はやっぱり”町”だなぁー。」
「”倉”もいいあるよ？」
「ばらばらだな。私は”舘”でもいいと思うが。」
　この通りバラバラなんだ。しかもジャブで打ったファクターが地味に爆死に近いファクターだ。
「舘は…タミさん用でしょ？」
「ここで既存のファクターが指定できない辛さある。」
「そうだねぇ。」
　流石に４人もいると姦しい。ついでにワタは性別は種族上存在しない中性扱い。ただ悩むのもわかる、サブは適当にしてコンボ狙いでいい、最悪ファクター合体のないホールドでも、かなり９まで行けば強くなる。だからこそ、この語・・・今のところ一兆ＤＰは使ったので。ありえない金額だな…この辺。部下の分も育てたい。只育てられるファクターはない、サブマスターとはいえ、ダンジョンのファクターを育てるのは本人のみの事項になっているからだ。ただ、この件はドラン、俊三さんには伝えた。で、報酬を私から分けておいた。
「一応欠点と…利点は上げておくぞ。」
　いずれも建物系だが、その中身が違う。道は何となく工事現場でアスファルトのあの焦げた石油の匂いが、街は大雑把だから…そして、倉は倉庫狙いだが、それはシナジーが不明だ。
「一応今後には…とはいえ、取りあえずでいい、今後を考えて…。うぐぐぐ、悩む。」
「確かに…。」
　ただ職人…そうだな。私は職人を欲している！
「職のダンジョンマスター！」
『それは所有者がいます、ですので指定できません。』
「…ええ…。」
　全員が露骨にテンションが下がった。決めたと言ったらだめだった事、結構あります。
「そうなると、後の４つだが…所有者は？」
『いない模様です、』
「なら４つ…だが…私が名乗る時に出かねないというだけだ。そうなると…イメージ乗他人に持たせてはいけないものだ。」
「となると…倉は…不明―。」
「それは、派生が無さそうである、」
「派生がありそう…道、舘、町は不明。」
「あるとすると、道と町？」
「それがいいだろうね。でどっち側がトップにふさわしいかというと…。」
「町は…ちょっと庶民過ぎるである。」
「仕方ない、道のファクターを取得する。」
『道のファクターを入手しました。ファクター効果は”通路設置可能”です。」
全線意味が分からん。
「それはどういう意味だ？」
『現在フロア間はフロアをつなげないと機能しません。」
　そう、これはダンマスのルールの基礎的なものの一つ。通路の建設である、元々メイズというフロアを作ったのもルームをつなげるしか建築できず、ルーム内に通路を作らないといけないにより、無駄が多くなるのが嫌いで作ったルームだ。迷宮を一番簡素に通路付きで作るという事だ。改造も容易く、というとりえもあるが実際廊下が外に作れるならこんなものはいらない。
『ルームとルームをつなぐ通路として、いくつかの規制がかかりますが。隣接する二つのフロアと同じ面積まで建設可能なルームカウントに入らない部屋です。」
　…という事はその規制さえ通れば部屋の面積二倍って事か…で規制は”部屋の辺の一つが隣接するフロアの半分以下であること。そこに設置できるのは廊下と書かれたルームのみ。廊下にはダンジョンモンスターを配置できずスポナーも置けない。またダンジョン公認トラップは設置できない。最大数はそのフロアの数まで。という事だ。面積が１/３は上がりそうだ。が育てば強いファクターになりそうだが…確かにダンマスのイメージじゃない。
「５まで上げれるか？」
『現在は、他の上位ファクターの所有者の数がレベル上限となっております。』
　やはり制限か…でも…かなりいいな。

　そして、そのまま我々と、ドランと俊三さんはやっと終わったスキャンから帰ってきた柴崎さんとショップの展開を行った。そこは大の上に商品が５つ、そしてその隣にサンテの姿だ。そしてダンジョンマスターだけが見える項目が部屋の隅にある、コンパネみたいだ。

　店員の姿…モンスター一体。
　宝箱販売…枠一つ＋宝箱一つ、２０万DP
　指定販売…枠一つアイテム指定。
　窃盗可能…１２０００DP
　他ダンジョンのアイテム…提携契約書、２２０万
　枠+１＝２万DP
　リシャッフル機能…最大回数一回ごと２万DP
　サービス販売…２２０万DP＋させたいサービスのスキルオーブ一つ。
　提携販売…商会一つと提携、
　物品共通化…２２００万ＤＰ
　内装アップ＝２００万DP

　と、こういう感じだ。で、検索含め調査したところ、店員はまず、幻影であるという事、触れない。で、ストックしたモンスターを一体消費してその姿に店員を変更できるが、精神はコアのままだ。で宝箱販売は枠と宝箱一つを消費して、その中身を見せた除隊のランダムアイテムって事だ。この差は、普通の何も設定してない商品はわがダンジョンの全てのアイテムから一つ、価値ＤＰと同じ金額のアイテムが購入できる、それに対し宝箱販売は金額を指定した”すべてのランダム候補”から一つを選びその金額を払う事で、物を得ることができる。さも便利なんだが・・・まずこのショップの内容は…物品共通化を設定しない限り全員違う、しかも購入するまで触れない。共通化した時は部屋にいるお客さんの数だけ、アイテムがアイテム設置棚ごと増える。そして触れるのはその棚にお金を置き実体化させた相手のみだ。で、指定は当然その枠を固定にするもの。自分の手持ちしか指定できない。で、窃盗可能は特殊なオプションだ。
　本来はお金を置いて実体化させてからアイテムを入手できる。が、このオプションはそのアイテムを金を払わずに持ち運び可能にするという物。但し使用したり、持ったまま金を払わないで出た場合。窃盗扱いとなり、そのフロアから出られなくなり、スポナーモンスター含めダンジョン内部のモンスター全ては窃盗した物を無意識的に敵として知覚できるようになってしまうという…トラップだ。盗ませることで、相手の罪悪感に訴えつつ換金可能になる。この状態でダンジョンから出るまで…モンスターに触れられると、”オブジェクト扱いになる”という状態を付与されモンスターに触られると、何処の部屋にでも対象を転移させることができる。かなりガチ目のトラップだ。但し何らかでそのフロア出られた場合はその状態は解除される。・・・どっかで聞いたルールだな。他のダンジョン、提携販売は提携先のショップ内八日、店頭に並べているアイテム一つをランダムでショップに並べれる、野菜でもだ。そしてリシャッフルはランダム要素のある項目の再抽選が可能であるというゲームでよく見た機能。但し購入後でそこに何もない状態でも補充される、ついでにこのショップは誰でも使えて誰でも買える、ダンマスでもだ、ついでに宝箱ではないのでランダム開放の回数制限はない。但しダンマスが購入した場合はそのお金はダンジョンから消える。というものだ。
最後のサービス販売は鍛冶やマッサージ、回復の泉などの施設を使った行為の販売が可能だ。ダンジョンで暮らすならいいが、このためには隣接にその機能を持つルームとさせたいことに関するスキルをそのショップに入れないといけない。かなり多機能だが…
内装アップはその店の棚とかパワーアップさせて…扱える金額の上限を上げることができる。なおこいつにもファクターコイン召喚は可能で特性付加が可能だ。…ただ、これに関しては、ここでは行わない。販売含め様々な会議が欲しい。その為に…少し待つ。