魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

文字の大きさ
上 下
884 / 1,315
第20章 それは柴崎エナリシア

第876話 一つの終わりは二つの謎を生む。

しおりを挟む
 なんか思ったよりパワーアップしたため、二人と別れるのはつらいが、まあ、性格は小悪魔的とクールさんだ。そして記憶共有でワタとも…ただ変形の恐ろしい所がこれだ。ミラージェたちと分離したこの状態にもかかわらず、指先だけを膨らませて、ミラージェモドキを作り、ごまかすことは可能だ。しかもそれをお互い承認している、変形はワタのもと、検証したところ欠点もある、変形でコピーできるのは”見たことがあり、それを使っている効果が認識できたスキルに限る”という事だ。その為慧眼を使った鑑定とかを用いてデータをそろえないと完璧にはならない。ここで問題は生命の記憶力だ。…そんな覚えているわけないだろ。そこで、サンテとワタと、協議して、使えるものを探していたら、記憶結晶が使えるという事が分かった。が、これはこっちで召喚できるモンスターから抽出して作らないといけない。要するにコストが欲しいのだ。…使えそうで使えない地味につらいスキルだ。
「で、きまったた?」
「難しいである。」
「だろうな、それでは結果を見てから考えてくれ、私も結論はすぐに出せとは言わない。」
 そう、二人で悩んでいるのが、4人目の首であるワタのファクターだ。当然がっつり投資したい。そして今回2兆DPまではDPで貰える事になっている、ついでに鳥海さんの
所にもだ。そっちはみんなで分配らしいが、私がもらったのは、ファクターの進化資金用だ。申請は出して、許可はもらっている、最初は私の”邸”だ。
『邸のファクターレベルの9まで上昇させました。ファクターの効果はハウス認定可能とファクターの特殊枠化(中)です。』
「どういう意味だ?」
 ハウス認定?ファクターの特殊?
『ハウス認定はある邸宅一つを拠点と認定し、その土地をダンジョン領域とも認識しそこへの出入り口はダンジョンの出入り口とはコアルームだけがつながっており、そこへの移動にに使う出入口は通常の出入り口とは違う出入り口と扱います。但し、面積の観点で出入り口の大きさには邸宅としての条件と豪華さが必要となり、その規模に応じた出入り口の大きさとなりその豪華さや機能に応じた機能をハウスが持つようになります。』
 これは事実上出入口+1という事だ。但し出入口はダンジョン領域に作った…。
「もしかしてダンジョンと出入口は繋がっていなくてもいいのか?」
「はい。ハウスにコアを置いてもダンジョンのコアルームは機能するようになります。そこにダミーコアを置けば完全な意味で、ダンジョンが破壊で着たように偽装も可能です。破壊されれば当然被害は出ますし、コアルームの再建までは機能制限を受けますが。またダンジョンを閉鎖してもハウスにコアを置いている限りダンジョンと一緒の行動を行う事が出来ます。」
 ある意味出入口よりは有能な出入口か、ただし…固定が必須になる。
「2件目のハウス認定はできず、ハウス認定は各ダンマス一人につき一軒までです。また各ハウス認定の住所の重複は可能です。」
 2件目の建設はできないが、私だと首や他の友人ダンマスと家を共有する事が可能なセーフハウスをどこかに建築可能って事だ。ダンマスはコアが死なない限り死なないので
更に不死性が上がるという事だ。但しその家…。
「もしかしてその家って自分で建築する必要があるのか?」
『はい。又ハウス認定にはコアを一度その家に運ぶ必要があります。』
 これが欠点か、自分で建築してからそこを認定しないといけない、ダンジョン領域外だと、家の増築とかはすべて手で行わないといけない。厄介な。
「そして、このファクターの特殊枠とは。」
『邸のファクターは今後特殊ファクターとなり、新たにファクターを一つ得ることができます。但し家関連となるファクター関連しか指定できません。そのジャッジは上に報告後。
そのジャッジが通った時のみ承認されます。」
「ええ?ファクター+1?」
 爆弾過ぎるだろ!これ!ファクターが制限とはいえもう一個持てる?今のファクターでも権力強いのに?
「中という事は、まだあるのか?」
「弱、そして無印があります。ただしこの辺はそのファクター効果を得た時のみとなります。」
 そうなると全部のファクターが特殊枠行きになるとは限らないのか。
「制定の後回しは?」
「可能ですが…お勧めはしません。不利となります。」
 一難去ってまた悩みが沸いた。でも確定がある。それは他のファクターも9まで上げる必要があるって事だ。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

私はいけにえ

七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」  ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。  私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。 ****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。

冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判

七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。 「では開廷いたします」 家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。

てめぇの所為だよ

章槻雅希
ファンタジー
王太子ウルリコは政略によって結ばれた婚約が気に食わなかった。それを隠そうともせずに臨んだ婚約者エウフェミアとの茶会で彼は自分ばかりが貧乏くじを引いたと彼女を責める。しかし、見事に返り討ちに遭うのだった。 『小説家になろう』様・『アルファポリス』様の重複投稿、自サイトにも掲載。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

処理中です...