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第20章 それは柴崎エナリシア

第875話 4人そろえば決まりが欲しい。

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「改めてよろしく。皆の衆ある。」
 妙に古風な話し方をするのが第4番目の首分離可能になり身体から離れることができるとは思わんかったが、今は4人別れて座って飯を食っている。変身もなくなったので。好きな格好ができるが、無意識的に本体に戻ると思うと4人目の私の首…ワタだ。ウォーターを平たく読んだだけの名前だが。私のネーミングセンスではこれ位だった。ただ彼女には任せたいことがある、それがミヨちゃん達へのアイドルレッスンだ。之からダンジョンが得られる副収入的な物に芸能系がいいのではないか。その為の専門家が欲しい。そこでスカウトしたのが…手持ちの魂の中で一番教えるのがうまいという彼女だった。
「よろしくな。」
 改めて、3人と握手する。アクエリアスの特性的に手を体から3本出して握手する。私もできるそうだが、まだその感覚がない。
「で…分かっているな。」
「分かっているぞ、けど経験は全員ないはずだ。」
 ワタの言う言い分もわかる、いくら魂の厳選を行ってもそれは精神的なものだ。経験はない。
「単純に、ミヨちゃん達の工業に行くときについていくマネージャー業を頼みたいんだ。」
「あ…そう言う事か。ふむふむ。そう言うことあるか。」
 こうして私の分身はフリーの私、そして商会担当のミラージェ。そして設計と料理担当のフェルミィ、そしてマネージャー担当のワタとなる。まあスキルの多くが肉体特徴の共有欄行きとは思わなかったがそれでもいいんだが、
「さて、これから、最も大事な会議をしよう。」
「そうだねー。」
「ですね。」
 全員が頷く。こういう首が全員別れての会議は珍しいが、この変形と流動水体の欠点はかなり大きい。そのうち一つが”体重=力=HP”になったことだ。そして今までは不思議パワーでごまかせた重さが、ごまかせなくなったのだ。しかもパワーは、分割した体重によると言われば当然だろう、そしてもう一つは今検証中の首の意識を流動水体で分けた時にどうなるかだ。どうも分けると名前の部分が灰色表記になって、使えなくなる代わりに自由意志で動けるようになる。そしてダンジョンに出入りしても変わらない。ただし分体スキルの共有は切れる。という感じだ。ただ、領域守護のブーストが自分と分体の分で2回分かかるというお得にもなる、一長一短である。ただしこの状態から本来の首に戻すには、本隊と分体に触れないといけない。スキルだけは今日共感性でどうにかなるが意識の集中が欲しい。
「私も結構ほしいわ。」
「素直な4等分でいいのでは?」
「私は多くはいらないねー。」
「むむむあるよ、」
「何がムムムだ。」
 ワタはともかく、HP1=1kgらしく人間の重さで言う大きさを維持すると、HPは土魔法で圧縮してHP700あればいい。そうなると2万あるHPが余るのだ。その処理方法だ。問題は全員が人間型に欲しい分が700としてHP2800以外の17000前後どうする?って事だ。ダンジョンに置いておくのはいいが。今までの変身はこの体重問題は魔法で解決していたが。そこが問題だ。ダンジョンにいる時はダンジョン内に、ダークボックス経由でいいのだが…それでも1.7トンだ。
「やはりレンタル形式でいいのでは?」
「体重のレンタル業?」
「分裂させた体を変形でモンスターにすれば。」
「それがそうなるとダンジョン内に…かなり容量を食う事になるあるよ。」
 ここで問題は大樹を絞っても魔力700となるとダークボックスや影移動などの魔法がそう大きい物も運べないという事だ。その為には体に”霧状”に配置した体が欲しいのだ。そこで必要な分量の会話をしているのだか纏まらない。誰がどれだけ霧が欲しいかって事である、最低700廃図するものの、それ以上はって事だ。
「とりあえずダンジョンから出る時は許可制で、その人に半分預けたら?」
「フフッ確かに。」
「半分って事は二人―?」
「そうであるな。確かに。」
 というわけで、取りあえずこれから外に行くミラージェと私で半分そして、ワタは私の首として、フェルミィとミラージェは一時的に分離して二人が、同じ首として生活することになった。これで不自由なら分配を変えるという事にした。
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