870 / 1,270
第20章 それは柴崎エナリシア
第862話 そして乙女ゲーがやって来る
しおりを挟む
ルームの精査を行っているさなか、あるヘンテコメールがダンジョンに訪れた。
『イベントモード実装のお知らせ。
この世界に新設された魔界において、ある機能の試験的運用の為に皆様ダンジョンマスター―の力を貸していただきたい。協力していただけるなら、こちらのシステムをコアに導入します。システム導入は強制ですのであしからず。』
「サンテ!」
『ダンジョン運営側から二つの機能について、取得いたしました。最低ダンジョンレベル3で”オークション機能”そして最低ダンジョンレベル4から”イベントモード”参加の機能です。』
「どういう意味だ?」
『イベントモード中は魔界の様相が変化しイベントに即した世界になります。初回は”薔薇と白い月”の世界となっており、その世界観を再現した世界を魔界に作成します。詳細はイベントモードの参加要項をご覧ください。』
なんという、イベントの為に”世界を作る”とか、神様の行動の桁が恐ろしい。
薔薇と白い月については私は興味がないのでやっていないが、俗にいう女性向けRPGゲームで結構タイトリングナンバーが多い。只中世世界の魔道具があり、ほぼ日本の食事が再現されているらしく、…食事などの研究にいい感じらしい。こう聞くと柔らかいゲームだろう。だがここからがえぐい。このゲームは恋愛ゲームでもある。なので、攻略対象やライバルがいる、主人公もだ。その運命を追体験できる”キャラクターなりきり権”とかを…オークションで販売するらしい。基本攻略者は全部貴族であり、贅沢が保証されていて、主人公のほうが過密スケジュールになりやすいらしく、と言っても主人公らしきキャラのオークションがないぞ。そのキャラの地位に応じて、最低金額が上がるのだ。特に高いのが、”学生”である。どうも貴族とか主人公が通う高校があり、そこの学生になれる権利だ。地位も補償。アルバイトOK.稼いだDPはお持ち帰り可能。あともう、いくつかの入札が主要キャラに入っている、
当然この件で、千鳥万花は全員召集となった。
「…かなりの大事だわさ。」
「そうじゃのぉ。」
「薔薇と白い月ですか、」
なんかみんな浮ついた感じだ。蚊帳の外なのが、男性陣だ。
「恋愛RPGなのは分かった。がそこまでか?」
「国民的ビックタイトルゲームだわさ。」
「まあ、男でもファンが多いと聞いておるがのぉ。」
「もうSNSではパンダを含め、主要キャラの取り合いのようです。」
なんか、あせっている水木さんも珍しい。3人とも、ダンジョン管理用タブレットを見ながらの会議だ。
「わしは抜けるがの。」
俊三さんは参加する気がないようだ。
「よくわからん世界にはのぉ。」
分かる、分かる。
「ただ、念の為に、この記事によると…これ防衛が欲しいだわさ。」
ん?あ?防衛?
「どういう意味じゃ?確か生地には、マスターがイベント参加時には休戦チケットが機能して、一月半は休戦のはずじゃぞ。」
「この話の額面撮りだと、参加者の領域の隣で待機して、帰ってきたのを確認して侵入する手が使えるだわさ。」
「そう言う訳か…。」
イベント参加はオークションだ、参加する人間が分かる。それを利用して張り込む事が可能だ。今は休戦協定もある、危険は少ないはずだ。
「それと怪しいだわさ。」
「どういう事だ?」
「いくつか…オークションできないキャラがいるだわさ。しかも重要キャストだわさ。」
…いや、全然わからん。
『イベントモード実装のお知らせ。
この世界に新設された魔界において、ある機能の試験的運用の為に皆様ダンジョンマスター―の力を貸していただきたい。協力していただけるなら、こちらのシステムをコアに導入します。システム導入は強制ですのであしからず。』
「サンテ!」
『ダンジョン運営側から二つの機能について、取得いたしました。最低ダンジョンレベル3で”オークション機能”そして最低ダンジョンレベル4から”イベントモード”参加の機能です。』
「どういう意味だ?」
『イベントモード中は魔界の様相が変化しイベントに即した世界になります。初回は”薔薇と白い月”の世界となっており、その世界観を再現した世界を魔界に作成します。詳細はイベントモードの参加要項をご覧ください。』
なんという、イベントの為に”世界を作る”とか、神様の行動の桁が恐ろしい。
薔薇と白い月については私は興味がないのでやっていないが、俗にいう女性向けRPGゲームで結構タイトリングナンバーが多い。只中世世界の魔道具があり、ほぼ日本の食事が再現されているらしく、…食事などの研究にいい感じらしい。こう聞くと柔らかいゲームだろう。だがここからがえぐい。このゲームは恋愛ゲームでもある。なので、攻略対象やライバルがいる、主人公もだ。その運命を追体験できる”キャラクターなりきり権”とかを…オークションで販売するらしい。基本攻略者は全部貴族であり、贅沢が保証されていて、主人公のほうが過密スケジュールになりやすいらしく、と言っても主人公らしきキャラのオークションがないぞ。そのキャラの地位に応じて、最低金額が上がるのだ。特に高いのが、”学生”である。どうも貴族とか主人公が通う高校があり、そこの学生になれる権利だ。地位も補償。アルバイトOK.稼いだDPはお持ち帰り可能。あともう、いくつかの入札が主要キャラに入っている、
当然この件で、千鳥万花は全員召集となった。
「…かなりの大事だわさ。」
「そうじゃのぉ。」
「薔薇と白い月ですか、」
なんかみんな浮ついた感じだ。蚊帳の外なのが、男性陣だ。
「恋愛RPGなのは分かった。がそこまでか?」
「国民的ビックタイトルゲームだわさ。」
「まあ、男でもファンが多いと聞いておるがのぉ。」
「もうSNSではパンダを含め、主要キャラの取り合いのようです。」
なんか、あせっている水木さんも珍しい。3人とも、ダンジョン管理用タブレットを見ながらの会議だ。
「わしは抜けるがの。」
俊三さんは参加する気がないようだ。
「よくわからん世界にはのぉ。」
分かる、分かる。
「ただ、念の為に、この記事によると…これ防衛が欲しいだわさ。」
ん?あ?防衛?
「どういう意味じゃ?確か生地には、マスターがイベント参加時には休戦チケットが機能して、一月半は休戦のはずじゃぞ。」
「この話の額面撮りだと、参加者の領域の隣で待機して、帰ってきたのを確認して侵入する手が使えるだわさ。」
「そう言う訳か…。」
イベント参加はオークションだ、参加する人間が分かる。それを利用して張り込む事が可能だ。今は休戦協定もある、危険は少ないはずだ。
「それと怪しいだわさ。」
「どういう事だ?」
「いくつか…オークションできないキャラがいるだわさ。しかも重要キャストだわさ。」
…いや、全然わからん。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
かつて最弱だった魔獣4匹は、最強の頂きまで上り詰めたので同窓会をするようです。
カモミール
ファンタジー
「最強になったらまた会おう」
かつて親友だったスライム、蜘蛛、鳥、ドラゴン、
4匹は最弱ランクのモンスターは、
強さを求めて別々に旅に出る。
そして13年後、
最強になり、魔獣四王と恐れられるようになった彼女ら
は再び集う。
しかし、それは世界中の人々にとって脅威だった。
世間は4匹が好き勝手楽しむ度に
世界の危機と勘違いをしてしまうようで・・・?
*不定期更新です。
*スピンオフ(完結済み)
ヴァイロン家の少女が探す夢の続き~名家から追放された天才女騎士が最強の冒険者を目指すまでの物語~
掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる