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第20章 それは柴崎エナリシア
第861話 ボスルームでダンスして…
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久々に報酬で儲かったとか考えたくもないが…資金は会っても損ではない。溜まった書類を片付けていく。一応ダンジョンの経営的にウルフェにダンジョンの管理を。そして、商品(ルーム)の制作はフェルミィに、稼ぎのイーハ商会関連はミラージェに任せっきりだ。私は建築関連というわけだ。久々にミヨちゃんと、オウルを連れて…部屋にこもった。溜まった書類というのがフェルミィの作ったルームの査察だ。ここで関わってくるのが双頭の能力で生まれた首と思考共有という話だ。感覚的に言えば私以外の二人脳憂いの小人が仕事をしてくれて、その情報を私が、知りたいときに情景が浮かぶ感じ。というと分かりやすいだろうが、人間にはない感覚なので、そうとしか言えない。その3人の情報は、送りたいときに送って、それを記憶できると共有できる感じだ。がここで問題になるのが、共有していない記憶だ。ルーム作成の地味な大工仕事。イーハ商会の書類雑務。こんな記憶を送られても困る、なのでその情報を脳が遮断するのだ。だから、出来上がったルームが何なのか。私たちは知らない。なので、ルーム作成にあるルールを設けた。それが販売するルームには私、フェルミィ、ミラージェの3名の決済が欲しい。そしてここで出てくるのが。ミラージェは意外と部下に仕事を丸投げれる部下が多いので、暇時間が生まれやすいのだ。そこで査察を終えるのだが、私は雑務なので…時間がない。最近は飛鳥餡連でうちのダンジョン仕事はやっていないからな。
「これは?」
『ダンスボスルームですね。』
サンテの言葉を聞いて、頭を抱える、こういうのも好きだが…。
「ダンスボスって…何をするんだ?この部屋。」
部屋の中身は豪華なちょっとした高台に魔道具のランプがいくつも。そして。下には目印のついた板。この高台の間は思い出召喚の”3層ガラス窓”で作られた厳重で透明な壁が。
『企画書によると、リクエストに”パッパラパラッパラ”みたいなダンスバトルするボス戦を作りたいという話で作った部屋です。』
「凄いー、ちっかちか―。私そこに立つの?」
「ホッホッホ、そうとは言えまい?でもどうやって?」
『そこの台座にボスをかたどった”ゴーレム”を置いて。HPを少なめに配置。ダンス曲を流して。』
「判定は?」
『そこの板に就業魔法陣を使ったスイッチを配置して、その合否でカウンターを回転させておくの感知カウンターで回転式カウンターを作りました。それで”失敗時間”を計ることで、」
次々に聴いている、意外と押しているのだ、ルーム査察は。
「音楽と判定は?」
「これは悩みましたが…オルゴールのパンチング機構を用いて同期による成否判定を開発しました。」
これでオルゴールまで作るとか、執念か!
「…じゃあ、ミヨちゃん、オウル、そこに立ってダンスバトルだな。通しなので、人形を置いてボス討伐の状況再現も頼む、」
私たちが所定の板の上に乗ると、音楽が流れ始める、そしてそれに合わせ…。いや、ステータスで強引に踊りを完成させる。
「これは失敗だな、やり直しだ。」
今回はだめだ。
『どういう理由で?』
「まずこの気候だと、音楽が流れてもガイドがない。失格のラインが分からない。それにステータスで強行突破が可能だと、そっちしか狙わなくなるぞ、これ。」
『確かに…。もう少し検討に回します。』
まあ、私の知識だとそんな方法はない。元々のゲームでさえ身体スペックで強行突破という手が可能なのだ。対策とナビが欲しい。だからこそ…却下した。これが完成しても…。
「後、ボスの攻撃方法と、失敗時のペナルティもな。」
実際、こういう洗い出しのほうが重要なのだ。だからこそ…。こういう査定で手加減はしない。
「これは?」
『ダンスボスルームですね。』
サンテの言葉を聞いて、頭を抱える、こういうのも好きだが…。
「ダンスボスって…何をするんだ?この部屋。」
部屋の中身は豪華なちょっとした高台に魔道具のランプがいくつも。そして。下には目印のついた板。この高台の間は思い出召喚の”3層ガラス窓”で作られた厳重で透明な壁が。
『企画書によると、リクエストに”パッパラパラッパラ”みたいなダンスバトルするボス戦を作りたいという話で作った部屋です。』
「凄いー、ちっかちか―。私そこに立つの?」
「ホッホッホ、そうとは言えまい?でもどうやって?」
『そこの台座にボスをかたどった”ゴーレム”を置いて。HPを少なめに配置。ダンス曲を流して。』
「判定は?」
『そこの板に就業魔法陣を使ったスイッチを配置して、その合否でカウンターを回転させておくの感知カウンターで回転式カウンターを作りました。それで”失敗時間”を計ることで、」
次々に聴いている、意外と押しているのだ、ルーム査察は。
「音楽と判定は?」
「これは悩みましたが…オルゴールのパンチング機構を用いて同期による成否判定を開発しました。」
これでオルゴールまで作るとか、執念か!
「…じゃあ、ミヨちゃん、オウル、そこに立ってダンスバトルだな。通しなので、人形を置いてボス討伐の状況再現も頼む、」
私たちが所定の板の上に乗ると、音楽が流れ始める、そしてそれに合わせ…。いや、ステータスで強引に踊りを完成させる。
「これは失敗だな、やり直しだ。」
今回はだめだ。
『どういう理由で?』
「まずこの気候だと、音楽が流れてもガイドがない。失格のラインが分からない。それにステータスで強行突破が可能だと、そっちしか狙わなくなるぞ、これ。」
『確かに…。もう少し検討に回します。』
まあ、私の知識だとそんな方法はない。元々のゲームでさえ身体スペックで強行突破という手が可能なのだ。対策とナビが欲しい。だからこそ…却下した。これが完成しても…。
「後、ボスの攻撃方法と、失敗時のペナルティもな。」
実際、こういう洗い出しのほうが重要なのだ。だからこそ…。こういう査定で手加減はしない。
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