魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第１９章 VS飛鳥

第８５３話 URは劇的に強く、それより強い勇者がいる。

　会場は恐怖に包まれて、強行・・・錯乱が起きていた。信じられないという顔の物、ダンマスでさえ顔が青い、
「待つがや、そこの小僧。何ああるんがや？」
「当然だ、ギルドの実力を見てもらう…警備を担当した以上はな。ただ、この戦闘ショーを見守って欲しい。その為、この画面で中継を行うという事だ。」
　最悪だな…というよりＵＲが…そう言えば前に見た…ステータスなら、ＵＲとほぼ同等だ。一体が。確かにそのレベル…リューネもエレノアもいる。安心と言えば。安心か。だが…。
「一応私もむごいことは言いたくない、私も警備だからね。クックック。全容はこのモニターを経由したほうが見やすいだろうな…ただし海に飛び出した場合の安全は一保証しかねる。ただ、信じられない場合はデッキに出れば本物が見れるだろうよ。」
　その言葉に…数人のいや、半数位の人間が外に出て行った。
「そのＵRに勝てるのか？」
「エレノア女史の言い分が正しいなら倒した事があるそうだ。だから。私は…あの子たちの邪魔をするものを抑える仕事なのだよ。」
　質問を聞いた限り大丈夫だろう。ただ…は…船の上を巨大な以下の頭が…が…が…さっきから途切れない。大きすぎる、４０００ｍ級巨大モンスター。スクイッドクラーケン。それだけでもありえない、島を絡みつかせる巨大…は？魔法攻撃、雄たけび、通り過ぎるだけでいくらでも攻撃をかけていく、
「ふむ、流石頭がいい。」
　…ＵＲクラウドドラゴンが下から何番目と言われた時は信じられなかった。が、これを見ると分かってきた。ＵＲはでたらめだ。そして、線上にいる誰かが…あれは…検索：…鎧騎士と、指先姫。映像を出して、脳内で再現しているが…は？この状況で笑いながら戦っている！？
「さて、映像では…頑張っているようだな。」
　いきなりリューネの隣に…女性が出てきた。そして！鎧騎士が鎧の一部を…え、吹き飛んだ。がさらに以下は雄たけびで反撃する。そして、その後に・・・・
「すまない、予想はできていたので、音量は魔法で下げたよ。雷魔法…”アーク放電”だ。」
　は？雷魔法？あれが最後の魔法である雷魔法。術者が少なく電気を操る魔法。手から出た雷が・・・・ん？
「ほう？あれを弾くか、水で電気を流したか…。」
　大方純水だ。あれは実は電気を通す。それか電解水かどっちかだ。どちらにしろ…あの雷を水の膜で防いだらしい。この瞬間で防ぐか…。そして飛び込んだついでに手足を船体に絡みつかせ…。それが弾かれる、そして沈んだ後に。すぐに上がってきて…黒い液体・・・が口に溜まると、そのまま消えた。チャージかあれ？そしてその体…数キロはある身体を…鎧騎士の腕から出た紐のようなもので、薙ぎ払うと、凄いいきなりあざができ始める、…あれが鎧騎士の実力。
「何しているか全然わからないだわさ。分かったのは何かでボコボコにされているって事だけだわさ。」
「あれは…。」
　ＵＲの恐ろしさという事だ。
「あれが…あの大きさなら海にいないとは限らないだわさ。ばかばかしいほど強いな。」
　帰ってくる。王侯貴族たちの顔は暗い、ダンマスもだ。あの２往復だけであそこまで強いＵＲ．これ以上のＵＲは大方こうなる、そりゃあ討伐に”生まれたて”を狙うと連中が騒いだはずだ。普通にやって勝てる見込み無し。それがあの化け物ＵＲどもだ。神格化されているもくそも減ったくりもない。いれば世界が終わる。そう言う存在こそＵＲだろうな…。
「…やっと出番だわさ。」
「そうじゃのお、行ってくるのじゃ。」
　そう、俺達の出番はここからだ。