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第19章 VS飛鳥
第834話 戻ってくると誰かいる。
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妙に疲れたまま、帰ってきた、好奇心は猫を殺す。覚えておこう。これは単に猫が死ぬという意味だけではない。元々西洋では猫は”死なない”生き物であるとされている、変幻自裁に現れ、そして死体さえもない。9つの命を持つとも言われ。その為、猫は不死とも考えられてきた。その上で”猫を殺す”というのはどんなに死なない生き物でも好奇心で藪をつけば死ぬという意味だ。危ない事や不思議な事は魔がさす、覚えておいて損はない。
「おかえり。」
「ん?」
いくつかの荷物があり、隣には変装を解いたレオンが座っていた。
「流石に面白い商品が多いよね、肉の輸入もあるけど…防具とか、売ってくれてもいいんじゃないかな?」
「一応あんたらは、まだ仮想敵国の位置よ。」
「そいつは手厳しい。」
一応イメージだけであるし、わざと構想しているとイメージさせた方がいいからと、昔からのネガキャンをあえて打ち消さず、結んだ不可侵条約や通商条約を隠している、バトルは行っていない。鳥海の実力はリアルバトルで、黒木が知っているからだ。あれ相手にダンジョンバトルはできない。しかもマルワール帝国は地味に山脈の街道を押さえ、地政学的有利を得ている、西に山脈を挟み、魔王国と二つの狭い山の街道のみ。東に大森林による未開拓地であり、南は海岸まで、北も大森林(深部)や大山脈など地形的難所を抱え、攻めづらい。南の海からは隣国…もあるがそこが弱く、そこは山脈を隔てるために事実上他国。しかも周辺に”荒れ地のみ”と来ている、そしてその国境でさえダンジョンアラームによる警備が成立。その為非常に安定しているのだ。大国の魔王国や、ホワルカナンほどではないが、小さくとも、要衝を抑えた国家であり、現在人口は足りない。その状態で攻める意義はない。だからこそしいて言う敵国は魔王国以外ない。そこと戦争しても怖くないが、商業で利益が得られるなら。それで良しというのが考えだ。そして、敵対していると思わせれば、こちらに…入りたいダンマスは少なくなる、それでもここを頼るなら考えるが…今の現状あせるほど新zんダンマスはいらない。
「食料のみという事になっているはずですが?」
「だからさ、どう?」
イケメンの悪戯しそうな顔だが。あいにくこっちはオッサンである、効果はない。ジャンも呆れているな。
「焦っているのか?」
「これを見せられてさせらない王国はないよ。今はいいかもしれない、いずれ…到達すると思うと怖くて。…ね?」
うちの皇帝モニタ考えらしいと聞いたな。ここ迄巨大で…。
「忘れるなよ、それを作ったのがこいつだ、金はともかくな。」
「あ…。」
「うーん、みんな鈍いのかな?」
「どういう事だ?」
「こんな怖い人がいるのに?なんで、誰も君やあの軍務卿に恐れをいただかないの?こんな船も作れちゃうんだよ?君は」
確かにそうだ。よく考えれば工芸品をダンジョンに食わせ続ければいずれDPは、膨れ上がる。こんな工芸品となればもっとだ。
「確かに…ただ、それ以上にギルドは怖いって事だ。そして、加盟国もね。」
「本当に?物を出すのと、作るのは違うんだよ?黒木もそう。あいつは実際凄い戦略家だよ。そしてカリスマもある。だけど、それでも…怖いものがあると…引いたんだ。」
「どういう意味で?」
「兵士がいても、武器があっても、使い方がうまくなければ勝てないんだよ?君もそうだけど、物があっても作れないよ。僕には。だから…そう言う謙遜というのかな、それが不思議でたまらない。」
「そう言う物ですか?」
「意見は尊重するけど…。その辺が不思議でね。そこが面白いんだけど…。」
「…御忠告、痛み入ります。」
「そこまで謙遜しなくていいよ。ただ、君たちは買っている、覚えておいて欲しい、そして、あの皇帝もそれを理解している。」
ふむ、このレオンという男・・・何を考えているんだ?本当に?
「おかえり。」
「ん?」
いくつかの荷物があり、隣には変装を解いたレオンが座っていた。
「流石に面白い商品が多いよね、肉の輸入もあるけど…防具とか、売ってくれてもいいんじゃないかな?」
「一応あんたらは、まだ仮想敵国の位置よ。」
「そいつは手厳しい。」
一応イメージだけであるし、わざと構想しているとイメージさせた方がいいからと、昔からのネガキャンをあえて打ち消さず、結んだ不可侵条約や通商条約を隠している、バトルは行っていない。鳥海の実力はリアルバトルで、黒木が知っているからだ。あれ相手にダンジョンバトルはできない。しかもマルワール帝国は地味に山脈の街道を押さえ、地政学的有利を得ている、西に山脈を挟み、魔王国と二つの狭い山の街道のみ。東に大森林による未開拓地であり、南は海岸まで、北も大森林(深部)や大山脈など地形的難所を抱え、攻めづらい。南の海からは隣国…もあるがそこが弱く、そこは山脈を隔てるために事実上他国。しかも周辺に”荒れ地のみ”と来ている、そしてその国境でさえダンジョンアラームによる警備が成立。その為非常に安定しているのだ。大国の魔王国や、ホワルカナンほどではないが、小さくとも、要衝を抑えた国家であり、現在人口は足りない。その状態で攻める意義はない。だからこそしいて言う敵国は魔王国以外ない。そこと戦争しても怖くないが、商業で利益が得られるなら。それで良しというのが考えだ。そして、敵対していると思わせれば、こちらに…入りたいダンマスは少なくなる、それでもここを頼るなら考えるが…今の現状あせるほど新zんダンマスはいらない。
「食料のみという事になっているはずですが?」
「だからさ、どう?」
イケメンの悪戯しそうな顔だが。あいにくこっちはオッサンである、効果はない。ジャンも呆れているな。
「焦っているのか?」
「これを見せられてさせらない王国はないよ。今はいいかもしれない、いずれ…到達すると思うと怖くて。…ね?」
うちの皇帝モニタ考えらしいと聞いたな。ここ迄巨大で…。
「忘れるなよ、それを作ったのがこいつだ、金はともかくな。」
「あ…。」
「うーん、みんな鈍いのかな?」
「どういう事だ?」
「こんな怖い人がいるのに?なんで、誰も君やあの軍務卿に恐れをいただかないの?こんな船も作れちゃうんだよ?君は」
確かにそうだ。よく考えれば工芸品をダンジョンに食わせ続ければいずれDPは、膨れ上がる。こんな工芸品となればもっとだ。
「確かに…ただ、それ以上にギルドは怖いって事だ。そして、加盟国もね。」
「本当に?物を出すのと、作るのは違うんだよ?黒木もそう。あいつは実際凄い戦略家だよ。そしてカリスマもある。だけど、それでも…怖いものがあると…引いたんだ。」
「どういう意味で?」
「兵士がいても、武器があっても、使い方がうまくなければ勝てないんだよ?君もそうだけど、物があっても作れないよ。僕には。だから…そう言う謙遜というのかな、それが不思議でたまらない。」
「そう言う物ですか?」
「意見は尊重するけど…。その辺が不思議でね。そこが面白いんだけど…。」
「…御忠告、痛み入ります。」
「そこまで謙遜しなくていいよ。ただ、君たちは買っている、覚えておいて欲しい、そして、あの皇帝もそれを理解している。」
ふむ、このレオンという男・・・何を考えているんだ?本当に?
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