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第19章 VS飛鳥

第833話 宗教も実益があれば保険とかより確実な御利益になる。

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最後によって、挨拶が必要なのは、ギルド商会…と聖女教ショップ?中に入ってみると…。
「いらっしゃいませ!ミラージェ様。」
 あれは商業ギルドのミアックさんだな。挨拶までが早い、
「挨拶にね、これ。」
「ありがとうございます、」
 当然のごとく、シードル酒を差し出す、
「後、ハムはどうする?」
「それは頂ければ、幸いです、できれば…。」
「交渉がまとまっていないうちは販売はできない。それにこれはダンジョン産だからね。」
「宝箱から?」
「いや、人間が狩ったものを調理してもらって、それを買って出してるんだよ。」
 地味に最近人口が9千人とかに迫る勢いで、人が足りないため、最近の我がフィールドダンジョンは大盛況だ。なお肉が出る箇所で唯一の枯渇心配がなく借り放題なのもあり、レベルアップが徐々に図られ、どうにか狩人から”弓士””罠士”などの排出がある、又”囮舞”と呼ばれる聞きなれない職業も出来ている、これは、俗に部族狩りにおける囮に…モアレ、ポアンにおけるモアレの役割の特化番だ。騒いだり囮になり、獣方逃げ続ける、そして罠の場所まで逃げて引っ掛ける役割だ。なお、これを”勇者”という場合もある名誉職らしい、勇者の前職業ねえ…。
「で、これは何だ、トレードマークはエルフに葉っぱだろ?この六芒星は?」
「これは魔術の神リューネ様の聖印でございます、そして県が”戦の巨神“ケイ様の聖印でございます、」
「聞き慣れんが?」
 いくつものマークとか、髪によると癒しの聖女南の聖印。そして樹の神ネルの葉っぱの聖印などがある。
「神様認証のれっきとした神様でございます。進行にはちゃんと後利益もあり、魔術の神様は魔法の行使に、癒しは健康。ネル様は豊穣を。それぞれの御利益がございます。」
「そう言えば、水木は…聖女教の…。
「私はネル様派ですが。修業が簡単という理由で、水木様は南派に、」
「は・・・なのか?」
「聖女教は聖女ごとに派閥があり、それらをまとめた宗教施設が聖女教教会となります。ネル様と同じく尊きお方たち。できれば、その教えの一端たる。」
 そう言えば、宗教の開発もまた…古き神の開発条件、そう言う感じか…。
「リューネとは会ったことがあるな…。」
「あの方は現行唯一の生存された生き神様という事です。いや、ネル様もですね。」
「というより、信仰の御利益って気分だけだろ?信仰なんて…。」
「いえ、ステータスに表記されますよ。ちゃんと。」
「え!?」
 宗教に物理的利益があるのかよ、ステータス的に…。
「魔法のレベル+1とか、後一部のスキルのレベル上昇が早いなどですね。後スキル上昇一部緩和という話も聞かれます、」
 おいおい、よっぽど物理的信仰じゃないか…
「その代わりの物はあるか?」
「MPの消費など一部のスキルでは魔力上納や、又は寄付などですが強要は致しておりません。後は回復や孤児院での養育預かりなどは、その協会の派閥による入信が欲しいですね。」
 世知辛いと言えば世知辛いが…宗教ねえ…。
「そう言う物か…。これらの個別の神殿とかは建てないのか?」
 よく○○神とか言うのは神殿を建てるのが一般的だ。というより実利があるなら、信仰は地味に即物的というか、後利益(物理)だろ?
「それは、実は大神殿建設の話はあるのですが、その場所を巡って・・・信仰が足りず建築ができないのです、」
「信仰が足りない?」
「まあ、詳しくは知りませんが、話もないので…。」
 ここまで世知辛い…スキルとかの恐れもあるのか。という事は…地味にあの古き神の条件、考え直さないといけない。これ、早く満たして何とかしないとこれらとぶつかるぞ。
「ただあんまりいい顔しないな、これは。」
「それは勇者様も…そう言う方が多いですね。宗教は胡散臭いと、ですので人気がでず、寄付を必要とし、入信の際はいつもと一緒ですが…。」
「そう言うところでも…か。でも実利があるのだろ?」
「はい、教本やしおりも配布しています。」
「…あんたギルド商会なのにいいのか?」
「私は元、聖女教司祭ですのでこっちが本職でして。できればそこのネル様お言葉碌とかお買い上げいただき、聖女教ネル派に所属して欲しいかと。」
 ただ、うん…ネル様お言葉録・・・。あのネルさんだろ?うーん。ありがたいか?
「ここでは、それ以外はギルドカードの再発行などのカウンター行ですので、基本はこちらの信仰グッズが今回の売りでして。」
 なんとなくツボ売っている連中と変わらんぞ、これ。胡散臭い。
「参考もある、各派閥について書かれたパンフはある?貰っていく?」
「じゃあ、こちらを、よく迷われる方のがいるので、今回は用意して来ました。」
 さっとパンフを渡され、習性一覧を見せられる、これを見ているとTRPG的宗教を思い出す。修正の為だけに入る宗教。実際の世界でこうなるとここまで胡散臭いのか…。
「そうい・・・!」
 口が開かん!ん?これは…まさか?
「どうしました?」
「いや、何でもない。」
 不味い事があったのか、例のもっと上の”神様”の信仰について…いや考える事も出来なくなってきた、ヤバい、止めよう。
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