魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第１９章 VS飛鳥

第８０２話 シルキーはロマンスの為に生きている、

 フェルミィが出発直前にシルキーリーダーを一人捕まえて連絡。そして、そのまま主任クラスだけ集めて、出港した。ダンジョン内部は通路だけで、しかもそれが木だった。
「これは？」
「ああ、これでも限界まで整えたんだ。ダンジョン内部はこの通り何もないのがスタート何だ。俺達は最初海から流れてくる流木や海に落ちた砂とかを建材にダンジョンを作っていたんだ。社長に拾ってもらう浜では…悲惨だったんだ。社長がその話を聞いて…島を作る計画を立てたんだ。それがリゾートの…いやいいや。」
　相良は照れて言うが、どうも彼は良くも悪くもスキュラの中心人物らしい。実際稼ぎの多くは彼が持っている、らしい…
「でだ、資材の運ぶ方法として…向こうの…謎の金髪お嬢ちゃんと条約を締結したんだ。できたのも不思議だが…。んで、俺達は船から出ない。船から出さないを条件に期間限定で…。」
「気を付けろ、そいつがいらん事すると、こっちが死ぬぞ。」
　流石に注意した、大方予想つく、南がハーリスを動かしたんだ。休みにここまで力割くなよと思いつつも、ギルドの方針に一役買ったらしい。そして魔界に協約が効くという事も驚いた。あのハーリスが魔王？
「でも…本当に山の向こうは海なのか？」
　流石にそれは私も疑っている。イツキの疑問も納得だ。
「ああ俺も今日聞いた。変えたってさ…。ネルさんが。」
　…何でもありだな、英雄は…というか規模が大きすぎる、実際海はきれいで、水平線も結構…いい感じだな…本当に…対岸を見ると確かに昔は陸地続きだったはずの海岸がここだけ孤島の感じになっている、対岸にはちゃんと、舟守がいて…船で渡すそうだ。が、余りの規模の大きさに唖然としてきた。この魔界とは何なんだ？
「さて、そろそろ…あれか？」
「はい！そうですね。」
　船内に声が響くと、全員で船外に出る……確かにドックらしい建築と、言った通りの町ができていた。実はこの町も要求と建築に入れていた。というのも５００名のシルキーたちはなんだかんだ言って。人間と同じ生命である、ゴーストであってもだ。その為、実はスポナーに設定を書き込んだ後、念の為にその様子を確認も込めて普通の生活をさせ…間違った部分を補強した。のだが、その時にタミさんが、全員に報酬を払う上で望みを聞いたのだ。そうした所、実はダンジョン以外に野良シルキーはごくまれ以下でしか発生しない。なぜなら”主”がいるからだ。主…それは物とも言えともわからない彼女たちが愛して尊敬する何かだ。それに仕え生きる生命的使命を持っているそうだ。その為、普通は主にMPなどを捧げ、主の死とともに消滅するのがシルキーたちの能力とも本能とも言われているらしい。その為…主を求めてさまよい、大抵すぐ見つかる、なので、野良はあり得ないと。その為５００人のシルキーたちの多くは性格的に渡世人とも呼べる義理人情を大事にする。そして忠義を尽くすに値するものを見つけたら、その為に一所懸命働くのだ。という事だ、そこでご主人様と気に入ったものがいた場合。流石に逃亡は許せないが見つかった場合は連絡さえくれれば行ってOKというのが契約となっている、そして人間として生きられる作法、そして職業の斡旋として建築を教えたのだ。そして元々の計画だと、ここで働生き、労働シルキーたちを助けるシルキーたちが交代で５０名の予定となっている、
「本当に必要なのか？」
「ちょっとわからんニャ。」
「元々の予定地は、港町隣接だった。そこでここに街を作って町の人間を承認して…秘密工場を避ける予定だったんだ。ついでに山奥の建築だと、昔は町も作った。らしい、おっちゃんがいうにはそうだったからな。そこで街を作って、そこで行員たちを生活させつつ、工事を進める予定だった。内装だけだからな。何とかなる、」
「そこまで考えていたにゃ？
「まあな…。」
　実際は生活の場として、寝台だけの予定だったが…どうもシルキーはロマンスが欲しいのではないかと、そう言う話で街を作ったのだ。そこで働く者をよういした。ただ、この人員に関してはこの”町組”のほうが行員より人気が高く、最終的にくじ引きで配置されるシルキーが決まった。のがな。彼女たちの飢えた恋愛欲を見た感じだった。