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第19章 VS飛鳥
第797話 ギルドは超巨大コングロマリッド(複合企業)
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とりあえずメルさんとの商談と後日訪問の話…そして事情を知っているメルさん向けに相談し…この国の事情を聴いた。この国の大都市と呼ばれる役人のいる生活しやすい地域以外では看板さえ出さないなら”店として認められない”まあ、役人が監査に来たら賄賂が必須だが、そうやって地用の小都市クラスまでなら見逃してもらえる、大都市でもスラム内部は匂いもあって寄らないのであえてそこで看板を立てない店を作って、そこで運営する裏ワザが公認されている、そうでないと地方の不満が大きくわざと放置されているそうだ。それを利用してギルドはフランチャイズ店を増やしている、ただし、大都市とかここの評議会の注目都市とかになると、その言い訳より店を潰した”用地接収”の方に利益が行ってしまい、安心して店を経営できないので、地方商人は逃げるそうだ。その大都市に支店を置く権利が評議会の票らしい。だから、こっちのような宿場もめる商会と提携した”一般家庭”と言い張ればいい。という事らしい。というのもこれを禁止すると小麦を”粉にする工場”なども禁止されてしまうために…一般家庭の協力は表に大々的に張らないなら了承らしい。
「というわけだよ。」
「観衆の説明感謝する。…ではどこかの家を買収しておこう。」
「頼む、ただし目立ちすぎると…当然役人が飛んでくるからな。」
そしてスキュラも”小麦売り”の一派であり、この地方では小さい一商会となる、ギルドもだ。そう言う意味では資本に差がある腿の商売系の匂いがする、
「後これだけは言っておく、資金がある以上ワイロで…この評議会の割符も買える、」
「そこまでか?」
「この国差腐っているのは全員理解している、ザガートン商人の多くはリラシルトから逃げて来た・・・ライバルな事が多い、そして狙うはリラシルトの割符だ。」
そう言う事か、えげつない真似してでも…欲しがるのはリラシルトでの支店の権利…相手を嵌めたりするのも自由だが…そのためには情報などが欲しい商売の国。それがリラシルト、無法の中の法だ。
「一応腕力は最悪”人間売り”が地下闘技場を持っていて、そこから出す、最近その兵士も減ったから…だからダンジョン攻略を狙ってるのさ。ま、こっちもそれで金がはいるのよ。」
ダンジョン内のモンスター・・・
「生け捕り狙いか?」
「そう聞いてる、実際ゴブリンは生け捕りで持っていかれ、何人も女を引き裂かせたと聞いてる、胸糞悪い、」
やばい国だな…どっち向きでもだ。モンスターを生け捕りにして見世物にするとか…。考えたこともなかった。そう言えば時山田はモンスターを奴隷市場に売り、金になるDPを稼いだ。…モンスターを商売に使うという意味ではどっちも変わらんな。
「だからこそ、今この国は変わりつつあるから。ただ、ここだけの基盤じゃヤバいっていうのがあってさ。」
確かに、今いるザガートン国の商人達の多くが目指すのはメル・ジーン商会の”輸入・運輸系商売”だろう。それはそうか、目の前にこれと類似する商売のチャンスがあれば、確約された商売になる、確かにゴーレム車を奪い合う筈だ。大量運輸、大量消費に徐々にシフトしつつあるんだ。
「まあ、分かった。私も事情を聞けて有り難い。」
「ただギルドは…規模がおかしい。ここに身を置くからわかる、ギルドは国も動かしている。しかも国に無償で金を出す理由は何だ?訳が分からない。」
「気が付かないのか?ギルドは最悪の…最強の切り札を抱えているんだぞ。もう。」
「…どういう意味?」
「通貨発行権だ。通貨はその発行と、価値の担保において絶大に力を発揮する。私の昔いたところでは貨幣の価値はそのまま”国の力”となる。貨幣を持つのは国としての独立権と一緒だ。最悪は貨幣を大量に刷り、配れば、物価と信頼を引き換えに市場にある物を合法的に奪える、受け取る物も他の物に引き換えられるからたとえそれがどんなに貴重でも…そいつを手放す。」
「商人そのもの…としての根本だね。それは…。」
「私が知っている限りギルドは、それ自体も国家を持ち、そしていくつもの大国をその支配に置いている”コングロマリッド”だ。規模もリラシルト程度ならかなわない程度の法的基盤を持つ、」
その上腕力だけでも世界最大の亜人同盟様だ。
「…そんなにか?」
「今のあんたも提携でその傘の下にいるんだ。確かエルシュウッドだったかな…本当に支配している国もある、相手とこっちと基盤が違い過ぎるんだ。」
「…大丈夫かな?本当に…。」
そう、大企業につく者にとっての恐怖は相手のほんの少しの気まぐれでも自分が潰されるという事。今は味方でもいつでも…気分次第でその腕力はこっちに向くのだ。
そのことを忘れず、生きていないといけない。
「いや、生きるしかあるまい。相手の意思、相手の考えは知らないが…。その辺は相手任せだろう。」
そう、最もわからないのはここまでの力があって、何をしたいのか不明な…亜人同盟の目的なのだ。本当に。
「というわけだよ。」
「観衆の説明感謝する。…ではどこかの家を買収しておこう。」
「頼む、ただし目立ちすぎると…当然役人が飛んでくるからな。」
そしてスキュラも”小麦売り”の一派であり、この地方では小さい一商会となる、ギルドもだ。そう言う意味では資本に差がある腿の商売系の匂いがする、
「後これだけは言っておく、資金がある以上ワイロで…この評議会の割符も買える、」
「そこまでか?」
「この国差腐っているのは全員理解している、ザガートン商人の多くはリラシルトから逃げて来た・・・ライバルな事が多い、そして狙うはリラシルトの割符だ。」
そう言う事か、えげつない真似してでも…欲しがるのはリラシルトでの支店の権利…相手を嵌めたりするのも自由だが…そのためには情報などが欲しい商売の国。それがリラシルト、無法の中の法だ。
「一応腕力は最悪”人間売り”が地下闘技場を持っていて、そこから出す、最近その兵士も減ったから…だからダンジョン攻略を狙ってるのさ。ま、こっちもそれで金がはいるのよ。」
ダンジョン内のモンスター・・・
「生け捕り狙いか?」
「そう聞いてる、実際ゴブリンは生け捕りで持っていかれ、何人も女を引き裂かせたと聞いてる、胸糞悪い、」
やばい国だな…どっち向きでもだ。モンスターを生け捕りにして見世物にするとか…。考えたこともなかった。そう言えば時山田はモンスターを奴隷市場に売り、金になるDPを稼いだ。…モンスターを商売に使うという意味ではどっちも変わらんな。
「だからこそ、今この国は変わりつつあるから。ただ、ここだけの基盤じゃヤバいっていうのがあってさ。」
確かに、今いるザガートン国の商人達の多くが目指すのはメル・ジーン商会の”輸入・運輸系商売”だろう。それはそうか、目の前にこれと類似する商売のチャンスがあれば、確約された商売になる、確かにゴーレム車を奪い合う筈だ。大量運輸、大量消費に徐々にシフトしつつあるんだ。
「まあ、分かった。私も事情を聞けて有り難い。」
「ただギルドは…規模がおかしい。ここに身を置くからわかる、ギルドは国も動かしている。しかも国に無償で金を出す理由は何だ?訳が分からない。」
「気が付かないのか?ギルドは最悪の…最強の切り札を抱えているんだぞ。もう。」
「…どういう意味?」
「通貨発行権だ。通貨はその発行と、価値の担保において絶大に力を発揮する。私の昔いたところでは貨幣の価値はそのまま”国の力”となる。貨幣を持つのは国としての独立権と一緒だ。最悪は貨幣を大量に刷り、配れば、物価と信頼を引き換えに市場にある物を合法的に奪える、受け取る物も他の物に引き換えられるからたとえそれがどんなに貴重でも…そいつを手放す。」
「商人そのもの…としての根本だね。それは…。」
「私が知っている限りギルドは、それ自体も国家を持ち、そしていくつもの大国をその支配に置いている”コングロマリッド”だ。規模もリラシルト程度ならかなわない程度の法的基盤を持つ、」
その上腕力だけでも世界最大の亜人同盟様だ。
「…そんなにか?」
「今のあんたも提携でその傘の下にいるんだ。確かエルシュウッドだったかな…本当に支配している国もある、相手とこっちと基盤が違い過ぎるんだ。」
「…大丈夫かな?本当に…。」
そう、大企業につく者にとっての恐怖は相手のほんの少しの気まぐれでも自分が潰されるという事。今は味方でもいつでも…気分次第でその腕力はこっちに向くのだ。
そのことを忘れず、生きていないといけない。
「いや、生きるしかあるまい。相手の意思、相手の考えは知らないが…。その辺は相手任せだろう。」
そう、最もわからないのはここまでの力があって、何をしたいのか不明な…亜人同盟の目的なのだ。本当に。
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