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第19章 VS飛鳥
第781話 荒事のグランドゼロ
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「大商会と聞いて・・・よろしくお願いします。」
いやあ、うん、私も計算誤った。今回の担当者が…全員女性だったのだ。魅了もくそもない、むしろ嫉妬だ。
「でも本当にお綺麗な…勇者衣装も似合ってます、」
この勇者がもたらし対象とそのレプリカの事を”勇者衣装”と呼ぶ。主にビジネススーツや制服などだ。勇者たちが縫合がいいだろうと売り裁いて初期金額の足しにする定番だが。これが活躍する勇者たちが着ていることが多いのと、パーティなどに、この縫合の良い服を着たりして…それがあって勇者衣装は大人気。特にレーザー勇者”キラリ”は救国の英雄の癖に…衣装が舞いパーティごとに違うレベルでしかも…魔法少女衣装だ。しかも男だ。いや意味不明だろ。妙に派手なら名称は貴族からすれば派手派手の目立つ衣装。それでいて隠すところは隠している、しかもその人が救国の英雄として何回も壇上に上がる…そうして勇者衣装は各国のドレスコードに通る服となった。
「でも、可愛いお嬢さんね。」
「でもさ…まあ…アタシらからすればあんた…。」
今回の交渉の現場に立つのは私…井原としてミラージェ。メル・ジーン商会のトップのメル・ジーン。人間なのだが、ナギサのダンジョンの関係者でこのリラシルトザガートン間の運輸をゴーレム車で行う…ギルドのお得意さんだ。そして最後の一人はギルド傘下の”傭兵部隊”クラムブラッドのトップ。通称”村長”とよばれる人だ。傭兵部隊クラムブラッドは水木によると”ゴブリン村”の中核部隊であり、リーメ君傘下の商会の役についている、言っておこう、全員女性だ。どこのお茶会だよとかいいたくなるが、置いてあるのは酒だ。メルさんは背は小さく、高校生ぐらいに見えるがこざっぱりした感じではあるが雰囲気は傭兵そのもの。衣装は商人標準のガウンコートに白めのシャツという衣装だ。どうもサンディーンより南の綿花を使った衣装で結構高いらしい。そして村長の方だが、こっちは別の意味で
傭兵だ。身長が高く、180前後ある私が見上がるほどだ。その女性がいかつい皮鎧…大方うちの商品だ。オーダーメイド皮鎧の奴を着て片足組んで座っているのだ。今までの交渉が丁寧な話し合いだとすれば、ここは荒事のグラウンドゼロだ。出したシードルと木のカップを無視して瓶をラッパ飲みされた。
「さて、今回の件だが…。抗争は先んじて資料を出したはずよ。」
「ああ聞いてる、ギルド側は、この土魔法の魔法については出す用意がある、で、ギルドの外に寄り合い馬車の停留所を作る。そこにあんたらの宿場が加わる。でないと、フランチャイズの店には負担がでかすぎると思ってる、」
村長が切り出す。
「それで構わないわ。お互い幹線をつなげればいいんですもの。」
「でも考えたわね。これなら金を取ってかつ…小さい商人でも旅ができる、」
メルさんが感心してギルドカードからメールの…企画書の部分を見ている。
「で、この国境の場所に一軒支店が欲しい。それをどっちにするかが問題だ。」
「一応ザガートン側からは門を経て、いつでも閉鎖できるならよしという件がある、門の反対側に停留所を置く、」
「私はリラシルトの、一部の店を変更したくない上にギルドも5件の支店権利のうち4つは使っちゃっててね。限界で、国境の所よ。」
これがリラシルトの法律の…穴でもあり肝だ。商人が強く商人はその商札がある限り、商売ができ…役人はワイロに極めて弱い上に酒とか…誘惑が多い。がお互い支店は”5店舗”まで、割符を認められており、それもその一店舗ごとに中央に申請しなくてはならない。が、支店の建設の中央許可は”割符持ち”の誰かの許可でよい。この5店舗だけが法律と衛兵に守られる、それ以外の緩い…村、開拓村のクラスでは誤魔化せるそうだが、それでも中央官庁の誰かが来た場合は撤去しないといけない。そう言う意味では中央役人が来ても壊されない5店舗というのはかなり重要だ。まあ、腐敗ででてきているという私が知る限り時山田より
きつい行商主義は当然店を守るに”店員”として実力ある兵士を雇う必要がある、特にメルとかのリラシルト商人が山賊(他の商会)から襲われることも嫌がらせも多数だ。但し悲しいのか、いいのかわからないが…リラシルトは大体ザガートン国と一緒位の国土の上にほぼすべて”平原と河川”という農業に適した地形をしている、その為小麦も安けりゃ、麦芽糖も安い。畜産もあり、食料に不自由するという言葉がない。庶民からすれば小麦を売って金にして、わいろを渡したり金を出せば何でも叶う国。そう言う意味では天国みたいな国だ。但し金があればだ。
ただ現在その割符を大量に持ち統治しているのが5人の…トップ評議員なのだが…この5人悲しいかな…国内にしか興味がない、ついでにサンディーンも首都がザガートン側のほうが近く、南は砂漠で誰も攻めれない。西は友好国。東と北は海。という非常に楽な外交のため…国内にしか興味がなくメル商会ぐらいしか外国との運輸を行わない。なおメル商会は他の商会に頼まれた物の調達など”中間卸”がメイン業態だ。なおこれ以外に”小麦売り”という対外向け小麦販売王手がいてここがメル商会に張り合い・・・土魔法を集めているそうだ。
いやあ、うん、私も計算誤った。今回の担当者が…全員女性だったのだ。魅了もくそもない、むしろ嫉妬だ。
「でも本当にお綺麗な…勇者衣装も似合ってます、」
この勇者がもたらし対象とそのレプリカの事を”勇者衣装”と呼ぶ。主にビジネススーツや制服などだ。勇者たちが縫合がいいだろうと売り裁いて初期金額の足しにする定番だが。これが活躍する勇者たちが着ていることが多いのと、パーティなどに、この縫合の良い服を着たりして…それがあって勇者衣装は大人気。特にレーザー勇者”キラリ”は救国の英雄の癖に…衣装が舞いパーティごとに違うレベルでしかも…魔法少女衣装だ。しかも男だ。いや意味不明だろ。妙に派手なら名称は貴族からすれば派手派手の目立つ衣装。それでいて隠すところは隠している、しかもその人が救国の英雄として何回も壇上に上がる…そうして勇者衣装は各国のドレスコードに通る服となった。
「でも、可愛いお嬢さんね。」
「でもさ…まあ…アタシらからすればあんた…。」
今回の交渉の現場に立つのは私…井原としてミラージェ。メル・ジーン商会のトップのメル・ジーン。人間なのだが、ナギサのダンジョンの関係者でこのリラシルトザガートン間の運輸をゴーレム車で行う…ギルドのお得意さんだ。そして最後の一人はギルド傘下の”傭兵部隊”クラムブラッドのトップ。通称”村長”とよばれる人だ。傭兵部隊クラムブラッドは水木によると”ゴブリン村”の中核部隊であり、リーメ君傘下の商会の役についている、言っておこう、全員女性だ。どこのお茶会だよとかいいたくなるが、置いてあるのは酒だ。メルさんは背は小さく、高校生ぐらいに見えるがこざっぱりした感じではあるが雰囲気は傭兵そのもの。衣装は商人標準のガウンコートに白めのシャツという衣装だ。どうもサンディーンより南の綿花を使った衣装で結構高いらしい。そして村長の方だが、こっちは別の意味で
傭兵だ。身長が高く、180前後ある私が見上がるほどだ。その女性がいかつい皮鎧…大方うちの商品だ。オーダーメイド皮鎧の奴を着て片足組んで座っているのだ。今までの交渉が丁寧な話し合いだとすれば、ここは荒事のグラウンドゼロだ。出したシードルと木のカップを無視して瓶をラッパ飲みされた。
「さて、今回の件だが…。抗争は先んじて資料を出したはずよ。」
「ああ聞いてる、ギルド側は、この土魔法の魔法については出す用意がある、で、ギルドの外に寄り合い馬車の停留所を作る。そこにあんたらの宿場が加わる。でないと、フランチャイズの店には負担がでかすぎると思ってる、」
村長が切り出す。
「それで構わないわ。お互い幹線をつなげればいいんですもの。」
「でも考えたわね。これなら金を取ってかつ…小さい商人でも旅ができる、」
メルさんが感心してギルドカードからメールの…企画書の部分を見ている。
「で、この国境の場所に一軒支店が欲しい。それをどっちにするかが問題だ。」
「一応ザガートン側からは門を経て、いつでも閉鎖できるならよしという件がある、門の反対側に停留所を置く、」
「私はリラシルトの、一部の店を変更したくない上にギルドも5件の支店権利のうち4つは使っちゃっててね。限界で、国境の所よ。」
これがリラシルトの法律の…穴でもあり肝だ。商人が強く商人はその商札がある限り、商売ができ…役人はワイロに極めて弱い上に酒とか…誘惑が多い。がお互い支店は”5店舗”まで、割符を認められており、それもその一店舗ごとに中央に申請しなくてはならない。が、支店の建設の中央許可は”割符持ち”の誰かの許可でよい。この5店舗だけが法律と衛兵に守られる、それ以外の緩い…村、開拓村のクラスでは誤魔化せるそうだが、それでも中央官庁の誰かが来た場合は撤去しないといけない。そう言う意味では中央役人が来ても壊されない5店舗というのはかなり重要だ。まあ、腐敗ででてきているという私が知る限り時山田より
きつい行商主義は当然店を守るに”店員”として実力ある兵士を雇う必要がある、特にメルとかのリラシルト商人が山賊(他の商会)から襲われることも嫌がらせも多数だ。但し悲しいのか、いいのかわからないが…リラシルトは大体ザガートン国と一緒位の国土の上にほぼすべて”平原と河川”という農業に適した地形をしている、その為小麦も安けりゃ、麦芽糖も安い。畜産もあり、食料に不自由するという言葉がない。庶民からすれば小麦を売って金にして、わいろを渡したり金を出せば何でも叶う国。そう言う意味では天国みたいな国だ。但し金があればだ。
ただ現在その割符を大量に持ち統治しているのが5人の…トップ評議員なのだが…この5人悲しいかな…国内にしか興味がない、ついでにサンディーンも首都がザガートン側のほうが近く、南は砂漠で誰も攻めれない。西は友好国。東と北は海。という非常に楽な外交のため…国内にしか興味がなくメル商会ぐらいしか外国との運輸を行わない。なおメル商会は他の商会に頼まれた物の調達など”中間卸”がメイン業態だ。なおこれ以外に”小麦売り”という対外向け小麦販売王手がいてここがメル商会に張り合い・・・土魔法を集めているそうだ。
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