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第19章 VS飛鳥

第770話 建物が欲しいなら、商会ごと買え。

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「そんな、国は保護するのではないのか?」
「それは貴族街のみニャ、そこには兵士が回っているニャ、その代わり貴族街波紋の大きさに応じた”税金”を取られるニャ。物が取られれば裁判を起こせて当然、盗人は罪に訴えられるにゃ。」
「それでは、あの通りの人々は?」
 確かに黄金街道の大通り、そしてその南北を貫く数本の大通りがある、
「あそこは商人街。あそこからどこかの店を選んで交渉してもらうのが…お仕事にゃ。その情報の売り買いにゃ。」
 そう言う事か、商人ギルドでやっている”斡旋”か。
「露店もか?」
「そうニャ、最近露天が増えてちょっとした食のブームニャ。」
 そう言えば前に来た時に露店があったな、その辺に露店が多い。
「串焼きとか、タッパ芋串とか、後麦芽粥も人気ニャ。」
 …ふむ…。
「開いてる場所…あ、書類・・・ちょっと待つニャー。」
 どうも情報の束らしいが…
「うーん、最近闘技場ブームでどこも開いてないニャ。」
「闘技場?」
「そうニャ、去年の開設した闘技場が大人気にゃ。剣闘士とか生け捕りモンスターとのバトルとか、そう言う出し物をあの三つの闘技場で行っているニャ、」
「…なんか、増えてないか?」
「…そうニャ。増設したニャ。」
 なんか話に聞くと闘技場は、その”腕力主義”に近いこの国にとってはおおはまり、我こそは最強と、こぞって参加。勝ち抜きでバトルを行っている、そこで出てくる鋼の防具。選手の命を守るべく死亡率80%ぐらいを20%ぐらいまで下げてくれる。が戦闘が潜在的に大好き、いや生活に直結している、ザガートン国からしたらこの闘技場は自分たちの思いを、自分がどれくらい強いのかわからせてくれる、その戦いを恒常的に見学していた市民からすれば闘技場はリラシルトからも見学が来るほどの大人気。そんなゴールディは現在ザガートン大陸一の都市だと…思う。
「場所がないと商売はできんぞ。」
 しかも、この盆地にあふれるぐらい家があり、俗にいうファンタジーとかにある”郊外で家建築”という手も使えない。
「すまないニャ。そうでないなら商店を金で買収するしかないニャ。ついでに通りは兵士は時々で警備するから、兵士は呼べば来るにゃ。」
 ただ、この町は…あの時は気が付かない、いや発展したせいかもしれんが、今では地平線一杯に、山のすそ野まで家が並んでいる、
「あの辺は構わないか?」
 ある山のすそ野を指さす、
「…家がないならいいにゃよ。但し監視はさせてもらうにゃ。」
 ダンマスの領域の傍だ。当然だろう、構わない。
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