751 / 1,319
第18章 水木さんは地味に大幹部さん
第744話 大山鳴動して鼠が一匹もいない
しおりを挟む
大方人は下げたが…近くで待機しているのだろう。が、分からんこともある、最悪は変身を説いて、破壊する。その覚悟はしよう。
「聞いてどうするので?」
「…夫の死、そしてこの動乱の原因を知りたいだけです、敵討ち…とは言えませんが…それに」
「…母も私も父と其方を攻める事はない。それに…協力して欲しい。この国の発展のために。」
罪を問わない代わりに協力しろって事か…。
「こんな私を信用するので?」
「今の私たちに…再起する手はもう残っていません。最悪次の会議の場で宣戦布告さえされかねません。それもあと3か月後です。出発も…あと2か月はないでしょう。」
そういう事か、時間がない…今度の諸王会議でこの王子が王として出向かないといけない。しかも時間がうかつに空いているので、動乱は当然全員の耳に入っている。正統性を問われれば今は、知はあるが、王足らずと…浅層を吹っかけてくる恐れもある、川向こうの隣の国だ。この川全域を支配したいところだろう。それはこの国の自治を無くすだろう。それを…大方商会長もの村でいない。
「ですので…あなたには…。」
「何をしてほしいのですか?」
「…何を…ですか…これを神に聞いても答えは返ってきません。」
「でしょうね。だからこそ聞きたい。あなたたちの意志を。」
一応ダンジョンの事は誤魔化しているが…。相手はこれらの事実を出しにこっちの協力を引き出したいのだろう。私も復興させたい。
「それが、思いつかないのです。」
「え!?」
「復興の約束はさせるつもりですが、その策は…。」
なんか、ちょっと気が抜けた。単純に確約させてから、甘い汁を吸う気持ちだったようだ。が、これは仕方ない部分もある、この国地味に詰んでいるのだ。この騒動が無くてもこの国には地の利がない。河とそして”黄金街道”に近い南側の国のほうが同じ運輸をするでも有利。大方何もしないでも勝敗が付くのだ。そのレベル差の地政学的有利不利があり、その上この国はその資金の多くは隣国にまねした”川運輸”にだけ資金を投じ…その結果で負けて…予算さえない状態だ。だからこそ勇者召喚という博打に出た。そしてそれはこっちが負担したものの…状況は変わらない・・・又は悪化したのだ。正々堂々の4人に…どうもこれの報告は無かったから救う気もなかったのだろう。そして、彼らの最後の手は…行商人でもいいから”この不思議な人間”というより唯一の”諸国外”に出れる商人との繋がりだ。ここで脅してマウントを取るまでしか頭が回らなかったんだ。そこから脅して何をするか、までは思いついていなかったのだ。こういう事は結構会社でもあるし、こういう時にはゆっくり諭して…経験させ、待つしかない。ただ王や上層部がこれだとそんな時間はない。これで被害が出るの人間は国家にいる全員となるからだ。
「…何をしたいのか判明しない限り、手助けしたくともできません。まずはそれをまとめてくださいませ。それから交渉しましょう。」
なんだろうか、人質にさらわれて…後で金を要求することもなく待つことになる感じだ。困る、こういうパターンが。攫われた姫が仕方なく段取りする感ある。が、印象は悪い、一度引き上げるべきだ。商店は置いておくが…。
「それはご愁傷様だわさ。」
当然政治的な事は、この鳥海に相談する。思いつかん。なので、意見をまとめてもらうべく鳥海に相談した。
「流石にな…。」
「でも結構交渉あるあるだわさ。主に中東とかでだわさ。」
「どういう意味だ?」
「弱味の種を手に入れると脅すけど、じゃあ何をするのと言われて、考えがなくて、現金寄こせというパターンだわさ。ただ今回はこれも出来なかっただわさ。」
「どういう意味だ?」
「物を取ったら最後、協力される前に逃亡されるだわさ。相手は国王系で、マウントまでは取ったけど何をやっても逃げられると思ったはずだわさ。」
嫌がらせをされて、普通の商品は逃げる、しかもパルマキアには逃げる先の隣国がいっぱいある、いやなら逃げればいいが存在するのか。
「だから、考えていなかったのか…。」
「アチシの予想は、井原が帰るのは予想より”早かった”だわさ。だからデータがそろう前に脅して…攻めて形だけでも作りたいと思ったはずだわさ。」
「厄介な。」
「…見捨てても廃墟になると思えば今は手入れが欲しいだわさ。ただ、早計だわさ。」
だろうな、マウントを取る相手を…いや…。
「陽こういう手合いは中小、弱小に多いだわさ。善意は常にいつでも切られる。だからこそ、こっちの力を示した勝利で強固にするって考えだわさ。」
「そう言うの大丈夫なのか?」
「攻め方次第で何とでもなるだわさ。之の旨さで国の力が分かるだわさ。施策、方策、策略。そのいずれも結局国の金が欲しいだわさ。よく外交で言う”ピザの大きさは一緒である、但し自分の取り分は奪い合え”って事だわさ。」
「意味わからん。」
「そうだわさ、ちょっと、空いた時間もあるだわさ。説明するだわさ。」
「聞いてどうするので?」
「…夫の死、そしてこの動乱の原因を知りたいだけです、敵討ち…とは言えませんが…それに」
「…母も私も父と其方を攻める事はない。それに…協力して欲しい。この国の発展のために。」
罪を問わない代わりに協力しろって事か…。
「こんな私を信用するので?」
「今の私たちに…再起する手はもう残っていません。最悪次の会議の場で宣戦布告さえされかねません。それもあと3か月後です。出発も…あと2か月はないでしょう。」
そういう事か、時間がない…今度の諸王会議でこの王子が王として出向かないといけない。しかも時間がうかつに空いているので、動乱は当然全員の耳に入っている。正統性を問われれば今は、知はあるが、王足らずと…浅層を吹っかけてくる恐れもある、川向こうの隣の国だ。この川全域を支配したいところだろう。それはこの国の自治を無くすだろう。それを…大方商会長もの村でいない。
「ですので…あなたには…。」
「何をしてほしいのですか?」
「…何を…ですか…これを神に聞いても答えは返ってきません。」
「でしょうね。だからこそ聞きたい。あなたたちの意志を。」
一応ダンジョンの事は誤魔化しているが…。相手はこれらの事実を出しにこっちの協力を引き出したいのだろう。私も復興させたい。
「それが、思いつかないのです。」
「え!?」
「復興の約束はさせるつもりですが、その策は…。」
なんか、ちょっと気が抜けた。単純に確約させてから、甘い汁を吸う気持ちだったようだ。が、これは仕方ない部分もある、この国地味に詰んでいるのだ。この騒動が無くてもこの国には地の利がない。河とそして”黄金街道”に近い南側の国のほうが同じ運輸をするでも有利。大方何もしないでも勝敗が付くのだ。そのレベル差の地政学的有利不利があり、その上この国はその資金の多くは隣国にまねした”川運輸”にだけ資金を投じ…その結果で負けて…予算さえない状態だ。だからこそ勇者召喚という博打に出た。そしてそれはこっちが負担したものの…状況は変わらない・・・又は悪化したのだ。正々堂々の4人に…どうもこれの報告は無かったから救う気もなかったのだろう。そして、彼らの最後の手は…行商人でもいいから”この不思議な人間”というより唯一の”諸国外”に出れる商人との繋がりだ。ここで脅してマウントを取るまでしか頭が回らなかったんだ。そこから脅して何をするか、までは思いついていなかったのだ。こういう事は結構会社でもあるし、こういう時にはゆっくり諭して…経験させ、待つしかない。ただ王や上層部がこれだとそんな時間はない。これで被害が出るの人間は国家にいる全員となるからだ。
「…何をしたいのか判明しない限り、手助けしたくともできません。まずはそれをまとめてくださいませ。それから交渉しましょう。」
なんだろうか、人質にさらわれて…後で金を要求することもなく待つことになる感じだ。困る、こういうパターンが。攫われた姫が仕方なく段取りする感ある。が、印象は悪い、一度引き上げるべきだ。商店は置いておくが…。
「それはご愁傷様だわさ。」
当然政治的な事は、この鳥海に相談する。思いつかん。なので、意見をまとめてもらうべく鳥海に相談した。
「流石にな…。」
「でも結構交渉あるあるだわさ。主に中東とかでだわさ。」
「どういう意味だ?」
「弱味の種を手に入れると脅すけど、じゃあ何をするのと言われて、考えがなくて、現金寄こせというパターンだわさ。ただ今回はこれも出来なかっただわさ。」
「どういう意味だ?」
「物を取ったら最後、協力される前に逃亡されるだわさ。相手は国王系で、マウントまでは取ったけど何をやっても逃げられると思ったはずだわさ。」
嫌がらせをされて、普通の商品は逃げる、しかもパルマキアには逃げる先の隣国がいっぱいある、いやなら逃げればいいが存在するのか。
「だから、考えていなかったのか…。」
「アチシの予想は、井原が帰るのは予想より”早かった”だわさ。だからデータがそろう前に脅して…攻めて形だけでも作りたいと思ったはずだわさ。」
「厄介な。」
「…見捨てても廃墟になると思えば今は手入れが欲しいだわさ。ただ、早計だわさ。」
だろうな、マウントを取る相手を…いや…。
「陽こういう手合いは中小、弱小に多いだわさ。善意は常にいつでも切られる。だからこそ、こっちの力を示した勝利で強固にするって考えだわさ。」
「そう言うの大丈夫なのか?」
「攻め方次第で何とでもなるだわさ。之の旨さで国の力が分かるだわさ。施策、方策、策略。そのいずれも結局国の金が欲しいだわさ。よく外交で言う”ピザの大きさは一緒である、但し自分の取り分は奪い合え”って事だわさ。」
「意味わからん。」
「そうだわさ、ちょっと、空いた時間もあるだわさ。説明するだわさ。」
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説


もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。


主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる