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第18章 水木さんは地味に大幹部さん
第743話 天からの声だけで政治ができるほど、国は甘くない。
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各国できな臭い環境に合って最後の第6のダンジョン同盟”草原同盟”は現在5名とそこそこだ。一応他にはない肥沃な扇央地を持ち,人数だけなら他のダンマス組織と変わらなくなった。が前は違う、そこそこの数、そして…いじめっ子体質。言っては悪いが俗にいう”○○ハラ”悪役と言っていい。しかも正々堂々の交渉データによると、結構目の前に利益に飛びつき、ちょろい、それが向こうの…何かを占有している、国家ではないらしい。まさか清く正しいダンジョン系をしている可能性もある、
パルマキア公国の方にはさらに一段階進んだ…結末が訪れた。それが”クーデター”成立と”パルマキア公国維持”だ。変に聞こえるだろう。
まず国王は、今回の混乱の責任を取り、公開処刑された。そして、この国が水木の王国に似た”合議制”に移行した。が国家を滅ぼすのは王族から待ったがかかり、その理由を聞かされた全員が国家滅亡を止めた。これにはこの周辺の”草原諸国”の外交が関わる、というのも草原諸国の国家の承認には”他の国8か国の押印”が必要だ。が、この認可で…クーデターを起こして新国家樹立となると、他の国から改めて押印が欲しい。この中に対岸の国からの承認が欲しい。当然相手はこの件に対して”要求”を突き付けるだろう。賄賂などだ。それを払い…この国が凋落するぐらいなら王妃と王子だけでも生かし、国家の邸を保った方がいいというのが…全員の考え方だった。懸命ともいえる、伝え聞くこの草原諸国の外交は年一度の特使派遣による会議で方針が決定し、強大な隣国ザガートン国に対抗しているのだ。しかもこの国の位置はそのザガートンと山脈を挟んで隣接している、この状態で、新国家樹立が遅れれば、何らかの言い訳を付けて隣国が攻めて来かねない。特に首都をお互い隣接させた隣国なんて手ぐすね引いて待っているだろう。だからこそ…王族を滅ばすわけにいかなかった。
「やっと参与に応じましたか。」
そして、ようやくこっちの状態を確認し、商会の今後を確認していると、いや、こっちに私がいると確認して最速だろう、あの商会長に腕をつかまれ城にしょっ引かれた。目の前にいるのは会ったことのない、旧王妃。正確には7歳(地球換算14~15歳)の少年王をそばに置いた王母である、ここは謁見の間。
「私は隣国などを渡り歩く商人です…。」
ついでの商会長のおっさんは城に入って案内を引き継ぐとすぐに帰っていった。
「そうですね、まずは・・・私は今現在この国の宰相でもある…。アガリーナ・フィフナール・パルマキア王母。」
一応霊をすべく、片膝を突き頭を下げる、
「私はイーハ商会商会長”イーハ”。」
「嘘ですね。」
何が見えた?
「流石に王母様…それはわが言葉を信用できないと?」
「よくわかりませんが、あなたの名前は違うと思います、ただ、字が読めないので。」
ちらっと見たこのアガリーナ王母…ステータスは一般人だがスキルに美形と検索がある、検索?
「それは、言語の差では?」
「ステータスが嘘をつくとは思えません。」
私はちらっと周囲を見る。意味が分かればいいが…。
「…仕方ありません、人払いを。」
そう言うと、兵士たちが部屋の外に出ていく。
「…この人・・。」
「どうしたのパトリシア?」
「なんか、怖い・・。」
殺気を漏らしてる覚えはないが…。
「正確に名乗りなさい。そして…。」
「私は、井原。イーハは通称でございます、ただ、読めないという事は…。」
「何か知っているの?」
「魔王語の知識はないようで。」
「魔王語?」
「はい、この名は魔王語の名前です、またこれは勇者たちにおける勇者語の名前です、できれば、どうして見破ったのかを…。」
この魔王語、実は収得難易度が非常に高いらしいスキルで、聞いている限り現地の人で取った人が無いという話を水木にしてもらった。オーブの使用も”異世界人”の専用となっている、そしてダンジョンから出る”本”の多くはその魔王語で書かれている。漫画もだ。その為、現在魔王語辞典の作成中らしい。ただどうも私たちの会話は”システム上会話が成立し、無意識に言語も書ける”という状態の為…こういう辞書作成とかで適度な言葉にすることができない。その為この世界への魔王語の理解は薄い。
「単純です。そう、天の声が聞こえたのです。あなたの言っている事は真実かと問い、そして答えを得ました。」
あ、そういう事か、”検索”を”目の前の人の言っている事の真偽”にしたのか、確かにそう言う使い方もできる、ふむ、面白い。
「先んじて私は礼節には疎いので、その辺はご容赦を。そして、理由を聞きたいのですが?」
「父の件もそうだが…。二つ聞きたいことがある、」
王も、少年ながら、王の顔をしているな。
「私はあなたの話を聞いた時に、神に問うてみました。その時に…あなたの交易ルートは”ダンジョンを経由する”との事。そのダンジョンとは何なのです?」
「それは…。」
「私たちはあなたが、今回の動乱の原因だと思っています。何しろあなたは”赤い壁”事件で効く限り普通の人が一撃で死ぬような攻撃を受けて死なないのですから。」
これはまずい。確かにそうだ。私はあれだけのことをされて…動けている。それが問題だ、PTSDになったはずの商会長より肉体にダメージを負ったはずの私がぴんぴん歩いている。…気が付かなかった。確かに怪しい。彼らが呼んだ理由がこれだ。
「私に何を求めるので?」
「今回の件、そして、神の使いの件。我々に走らない何かが…あるのでしょう。神の声は答えてくれません。だからこそ、当事者のあなたに聞きたい。あなたは何者なのです?」
ここに来た自体がまずかったのか…。
パルマキア公国の方にはさらに一段階進んだ…結末が訪れた。それが”クーデター”成立と”パルマキア公国維持”だ。変に聞こえるだろう。
まず国王は、今回の混乱の責任を取り、公開処刑された。そして、この国が水木の王国に似た”合議制”に移行した。が国家を滅ぼすのは王族から待ったがかかり、その理由を聞かされた全員が国家滅亡を止めた。これにはこの周辺の”草原諸国”の外交が関わる、というのも草原諸国の国家の承認には”他の国8か国の押印”が必要だ。が、この認可で…クーデターを起こして新国家樹立となると、他の国から改めて押印が欲しい。この中に対岸の国からの承認が欲しい。当然相手はこの件に対して”要求”を突き付けるだろう。賄賂などだ。それを払い…この国が凋落するぐらいなら王妃と王子だけでも生かし、国家の邸を保った方がいいというのが…全員の考え方だった。懸命ともいえる、伝え聞くこの草原諸国の外交は年一度の特使派遣による会議で方針が決定し、強大な隣国ザガートン国に対抗しているのだ。しかもこの国の位置はそのザガートンと山脈を挟んで隣接している、この状態で、新国家樹立が遅れれば、何らかの言い訳を付けて隣国が攻めて来かねない。特に首都をお互い隣接させた隣国なんて手ぐすね引いて待っているだろう。だからこそ…王族を滅ばすわけにいかなかった。
「やっと参与に応じましたか。」
そして、ようやくこっちの状態を確認し、商会の今後を確認していると、いや、こっちに私がいると確認して最速だろう、あの商会長に腕をつかまれ城にしょっ引かれた。目の前にいるのは会ったことのない、旧王妃。正確には7歳(地球換算14~15歳)の少年王をそばに置いた王母である、ここは謁見の間。
「私は隣国などを渡り歩く商人です…。」
ついでの商会長のおっさんは城に入って案内を引き継ぐとすぐに帰っていった。
「そうですね、まずは・・・私は今現在この国の宰相でもある…。アガリーナ・フィフナール・パルマキア王母。」
一応霊をすべく、片膝を突き頭を下げる、
「私はイーハ商会商会長”イーハ”。」
「嘘ですね。」
何が見えた?
「流石に王母様…それはわが言葉を信用できないと?」
「よくわかりませんが、あなたの名前は違うと思います、ただ、字が読めないので。」
ちらっと見たこのアガリーナ王母…ステータスは一般人だがスキルに美形と検索がある、検索?
「それは、言語の差では?」
「ステータスが嘘をつくとは思えません。」
私はちらっと周囲を見る。意味が分かればいいが…。
「…仕方ありません、人払いを。」
そう言うと、兵士たちが部屋の外に出ていく。
「…この人・・。」
「どうしたのパトリシア?」
「なんか、怖い・・。」
殺気を漏らしてる覚えはないが…。
「正確に名乗りなさい。そして…。」
「私は、井原。イーハは通称でございます、ただ、読めないという事は…。」
「何か知っているの?」
「魔王語の知識はないようで。」
「魔王語?」
「はい、この名は魔王語の名前です、またこれは勇者たちにおける勇者語の名前です、できれば、どうして見破ったのかを…。」
この魔王語、実は収得難易度が非常に高いらしいスキルで、聞いている限り現地の人で取った人が無いという話を水木にしてもらった。オーブの使用も”異世界人”の専用となっている、そしてダンジョンから出る”本”の多くはその魔王語で書かれている。漫画もだ。その為、現在魔王語辞典の作成中らしい。ただどうも私たちの会話は”システム上会話が成立し、無意識に言語も書ける”という状態の為…こういう辞書作成とかで適度な言葉にすることができない。その為この世界への魔王語の理解は薄い。
「単純です。そう、天の声が聞こえたのです。あなたの言っている事は真実かと問い、そして答えを得ました。」
あ、そういう事か、”検索”を”目の前の人の言っている事の真偽”にしたのか、確かにそう言う使い方もできる、ふむ、面白い。
「先んじて私は礼節には疎いので、その辺はご容赦を。そして、理由を聞きたいのですが?」
「父の件もそうだが…。二つ聞きたいことがある、」
王も、少年ながら、王の顔をしているな。
「私はあなたの話を聞いた時に、神に問うてみました。その時に…あなたの交易ルートは”ダンジョンを経由する”との事。そのダンジョンとは何なのです?」
「それは…。」
「私たちはあなたが、今回の動乱の原因だと思っています。何しろあなたは”赤い壁”事件で効く限り普通の人が一撃で死ぬような攻撃を受けて死なないのですから。」
これはまずい。確かにそうだ。私はあれだけのことをされて…動けている。それが問題だ、PTSDになったはずの商会長より肉体にダメージを負ったはずの私がぴんぴん歩いている。…気が付かなかった。確かに怪しい。彼らが呼んだ理由がこれだ。
「私に何を求めるので?」
「今回の件、そして、神の使いの件。我々に走らない何かが…あるのでしょう。神の声は答えてくれません。だからこそ、当事者のあなたに聞きたい。あなたは何者なのです?」
ここに来た自体がまずかったのか…。
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