737 / 1,270
第18章 水木さんは地味に大幹部さん
第731話 国が巨体過ぎて動けない統一国家
しおりを挟む
ドランに来てもらうと、その頃には鳥海さんと俊三さんが集会場でお茶を飲んでいた。お茶と言ってもミント茶だ。
「なんだわさ?」
「政治がらみでね。あんたの解説が欲しい。」
「ふむぅ…。」
「一応俊三さんには”開発部門”としてしばらく今まで集まったデータの精査をお願いしただわさ。今はドランの領域の植物情報から順にだわさ。」
「分かった。」
「聞いてていいのか?」
「千鳥万花は基本自由に動くだわさ。アチシとこいつが基本そのバックアップだわさ。」
そう言って鳥海が私を、指すな。
「そういう事になっている、私も暇なら建物を作り、売り上げでニヤニヤしているからな。」
「まあ、同類かのぉ。」
「お、みんないるのじゃ。」
ドランも着たようで、今回の案件を説明してもらった。ホワルカナンの事、あの承認の事だ。
「…まず一つ言っておくだわさ。之にはドランの意志の確認が欲しいだわさ。どういう決着点を模索しているだわさ。そこに向かって調整するのがアチシのお仕事だわさ。」
「どういう事だ?」
「大方根本は支配地域が大きすぎてパンダの統治が機能していないだわさ。大方柳田は無理が効く自分のダンジョン周辺の”南部”以外は手をかけていないだわさ。そして西武は”スキュラ”が手を伸ばしつつあるが、これも西部を掌握しきれるほどの資産を傾けることができていないだわさ。」
「そう言えば言っておったのぉ。リゾート開発でDPが回っておらんと。」
「だから…商売で金を得る以外の事をスキュラが考えているとは思えないだわさ。だから実際の状況は誰も兵を動かせないが正確だわさ。」
「だから…。」
「それが複雑だわさ。徳永はネルに従う事になっているだわさ。但し命令があいまいなうえに適当過ぎて、自由はあるんだけど、ギルドの導入の国庫金の関連で、話が煮詰まっているらしいだわさ。ギルドは作って運営を始めたが徳永の期待は”他の大陸の冒険者や勇者の招へい”だわさ。」
「それは…。」
そう言えばギルド金貨は1.2倍の価値があると商人が言っていたな。
「その筈が、カナン国が田舎で最前線と知られると、誰も来ないだわさ。現地では訓練場を兼ねて兵士や市民からの募集兵にギルドに登録させているものの、そこまで芳しい影響は出ていないだわさ。水木ちゃんが調べてきただわさ。そして、東部は一応旗印のアラン王子を手にしたから収まったもののその理由は人族第一主義の頭部が後で、アラン王子に”獣人排斥”をさせるためだわさ。その為できれば懐柔して大森林との闘争に…。」
「そこまでして恐れる…大森林北部浅層とは何だ?」
「アチシが聞いているのは連中のダンジョンの初期状態だわさ。連中に資金力がないのもこれが理由だわさ。」
「意味が全然分からん。」
「これは、徳永と柳田に聞いてきた。ギルドと手を結んだ第2の理由だわさ。」
「なんだわさ?」
「政治がらみでね。あんたの解説が欲しい。」
「ふむぅ…。」
「一応俊三さんには”開発部門”としてしばらく今まで集まったデータの精査をお願いしただわさ。今はドランの領域の植物情報から順にだわさ。」
「分かった。」
「聞いてていいのか?」
「千鳥万花は基本自由に動くだわさ。アチシとこいつが基本そのバックアップだわさ。」
そう言って鳥海が私を、指すな。
「そういう事になっている、私も暇なら建物を作り、売り上げでニヤニヤしているからな。」
「まあ、同類かのぉ。」
「お、みんないるのじゃ。」
ドランも着たようで、今回の案件を説明してもらった。ホワルカナンの事、あの承認の事だ。
「…まず一つ言っておくだわさ。之にはドランの意志の確認が欲しいだわさ。どういう決着点を模索しているだわさ。そこに向かって調整するのがアチシのお仕事だわさ。」
「どういう事だ?」
「大方根本は支配地域が大きすぎてパンダの統治が機能していないだわさ。大方柳田は無理が効く自分のダンジョン周辺の”南部”以外は手をかけていないだわさ。そして西武は”スキュラ”が手を伸ばしつつあるが、これも西部を掌握しきれるほどの資産を傾けることができていないだわさ。」
「そう言えば言っておったのぉ。リゾート開発でDPが回っておらんと。」
「だから…商売で金を得る以外の事をスキュラが考えているとは思えないだわさ。だから実際の状況は誰も兵を動かせないが正確だわさ。」
「だから…。」
「それが複雑だわさ。徳永はネルに従う事になっているだわさ。但し命令があいまいなうえに適当過ぎて、自由はあるんだけど、ギルドの導入の国庫金の関連で、話が煮詰まっているらしいだわさ。ギルドは作って運営を始めたが徳永の期待は”他の大陸の冒険者や勇者の招へい”だわさ。」
「それは…。」
そう言えばギルド金貨は1.2倍の価値があると商人が言っていたな。
「その筈が、カナン国が田舎で最前線と知られると、誰も来ないだわさ。現地では訓練場を兼ねて兵士や市民からの募集兵にギルドに登録させているものの、そこまで芳しい影響は出ていないだわさ。水木ちゃんが調べてきただわさ。そして、東部は一応旗印のアラン王子を手にしたから収まったもののその理由は人族第一主義の頭部が後で、アラン王子に”獣人排斥”をさせるためだわさ。その為できれば懐柔して大森林との闘争に…。」
「そこまでして恐れる…大森林北部浅層とは何だ?」
「アチシが聞いているのは連中のダンジョンの初期状態だわさ。連中に資金力がないのもこれが理由だわさ。」
「意味が全然分からん。」
「これは、徳永と柳田に聞いてきた。ギルドと手を結んだ第2の理由だわさ。」
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
あの味噌汁の温かさ、焼き魚の香り、醤油を使った味付け——異世界で故郷の味をもとめてつきすすむ!
ねむたん
ファンタジー
私は砂漠の町で家族と一緒に暮らしていた。そのうち前世のある記憶が蘇る。あの日本の味。温かい味噌汁、焼き魚、醤油で整えた料理——すべてが懐かしくて、恋しくてたまらなかった。
私はその気持ちを家族に打ち明けた。前世の記憶を持っていること、そして何より、あの日本の食文化が恋しいことを。家族は私の決意を理解し、旅立ちを応援してくれた。私は幼馴染のカリムと共に、異国の地で新しい食材や文化を探しに行くことに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる