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第18章 水木さんは地味に大幹部さん

第731話 国が巨体過ぎて動けない統一国家

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 ドランに来てもらうと、その頃には鳥海さんと俊三さんが集会場でお茶を飲んでいた。お茶と言ってもミント茶だ。
「なんだわさ?」
「政治がらみでね。あんたの解説が欲しい。」
「ふむぅ…。」
「一応俊三さんには”開発部門”としてしばらく今まで集まったデータの精査をお願いしただわさ。今はドランの領域の植物情報から順にだわさ。」
「分かった。」
「聞いてていいのか?」
「千鳥万花は基本自由に動くだわさ。アチシとこいつが基本そのバックアップだわさ。」
 そう言って鳥海が私を、指すな。
「そういう事になっている、私も暇なら建物を作り、売り上げでニヤニヤしているからな。」
「まあ、同類かのぉ。」
「お、みんないるのじゃ。」
 ドランも着たようで、今回の案件を説明してもらった。ホワルカナンの事、あの承認の事だ。
「…まず一つ言っておくだわさ。之にはドランの意志の確認が欲しいだわさ。どういう決着点を模索しているだわさ。そこに向かって調整するのがアチシのお仕事だわさ。」
「どういう事だ?」
「大方根本は支配地域が大きすぎてパンダの統治が機能していないだわさ。大方柳田は無理が効く自分のダンジョン周辺の”南部”以外は手をかけていないだわさ。そして西武は”スキュラ”が手を伸ばしつつあるが、これも西部を掌握しきれるほどの資産を傾けることができていないだわさ。」
「そう言えば言っておったのぉ。リゾート開発でDPが回っておらんと。」
「だから…商売で金を得る以外の事をスキュラが考えているとは思えないだわさ。だから実際の状況は誰も兵を動かせないが正確だわさ。」
「だから…。」
「それが複雑だわさ。徳永はネルに従う事になっているだわさ。但し命令があいまいなうえに適当過ぎて、自由はあるんだけど、ギルドの導入の国庫金の関連で、話が煮詰まっているらしいだわさ。ギルドは作って運営を始めたが徳永の期待は”他の大陸の冒険者や勇者の招へい”だわさ。」
「それは…。」
 そう言えばギルド金貨は1.2倍の価値があると商人が言っていたな。
「その筈が、カナン国が田舎で最前線と知られると、誰も来ないだわさ。現地では訓練場を兼ねて兵士や市民からの募集兵にギルドに登録させているものの、そこまで芳しい影響は出ていないだわさ。水木ちゃんが調べてきただわさ。そして、東部は一応旗印のアラン王子を手にしたから収まったもののその理由は人族第一主義の頭部が後で、アラン王子に”獣人排斥”をさせるためだわさ。その為できれば懐柔して大森林との闘争に…。」
「そこまでして恐れる…大森林北部浅層とは何だ?」
「アチシが聞いているのは連中のダンジョンの初期状態だわさ。連中に資金力がないのもこれが理由だわさ。」
「意味が全然分からん。」
「これは、徳永と柳田に聞いてきた。ギルドと手を結んだ第2の理由だわさ。」
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