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第18章 水木さんは地味に大幹部さん

第705話 量が多すぎて現物見ながらでないと会議できません。

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「で、それが例の内職化、儂も噛ませてもらえんかのぉ?」
 とりあえず三日ほど内職をしていると、
「どうした、視察中では?」
 ドランは旅をして、
「一段落ついてのぉ、お主に許可を貰いに来たのじゃよ。後、状況報告は口頭のほうがええじゃろ。」
 こればっかりはというか、この世界にダンジョンとモニター映像機能があっても鳥海は”直に合って口頭説明”を重視している、どうも彼女が言うには
『その表情とか、動作、匂い、そう言う物が相手の空気や微細な物が出るだわさ。だからできるなら口頭にさせているだわさ。できない、時間がないなら別だわさ。でもそう言う時は”アチシからその宣言をする”…以外は認めていないだわさ。』
 ケアレスミスを起こしそうだが、こういうわけで、報告は飯を食いながらの会議が多い、最近はフェルミィとして外に買い物に行き、適当な店の商品を並べて食べることが多い、自作でもいいのだが、こうして市場のレベルアップを楽しむのが好きだったりする、
「あいつは来るのか?」
「来るのじゃが、第一これは何じゃ?売り物でも多すぎて、訳が分かっておらんからの、コアにはずっと整頓させておる、」
 現在私や鳥海達”千鳥万花(旧メンバー含む)の思い出アイテム以外に水木のケイブ購入アイテムや代金の代わりに他のダンジョンから買った思い出アイテムなど様々なアイテムがストックされている、ので、詳しくは私も知らん。本気でサンテに整頓は無理…だろうな、基礎知識が欲しい。
「でも…これは…なんというか、ほら、建築するだろ。」
「まあのぉ。」
「で、その時に受託会社が打ち合わせで使う、壁材とか後、床材とかの見本があるんだよ、後業務向けの見本もある、数だけで数千種ある場合があるから。」
 新しくリアル”素材見本”をみせる、分厚い辞典より厚く、その上うるさい。
「こんなものがあるのかの?」
「あるんだな、これが無いと建築家はやってられない、材料の名前言われても思いつかない、触ってみないと重さや硬さが分からない。保温性や断熱性の為に見本で並べておくんだ。私が知っているだけで、数千は種類がある、それだけ材料会社も開発しているんだ。後、私がいた時には”3Dプリンター”用の素材もあったからな。」
 実は思い出深い話なのだが。私が飛行機に乗る前に”3Dプリンター”を用いた”オーダーメイド家具”という話が出ていた。これを作って簡単な加工をする事による建築に合わせた”作り置き家具”を工業化する狙いである。その為に一日だけ業務用大型3Dプリンターを使わせてもらい、会社にいた建築家たちが研修を受けていた。ついでにその時のノートパソコン(造形データ100種+対応CADダウンロード済み)と業務用大型3Dプリンターと個人用小型3Dプリンターは存在する。
「そんなものまで思い出召喚出会ったのじゃ?」
「あったな、但し非常に高い。今でさえ手が出ないはどだ。ただその見本はそれ自体に効果はない。それで素材をお客さんや取引相手に見てもらい発注するための物だ、特に現物出ないと、色だけでなく光沢、手触り、値段が分からんからな。」
「確かに理解はできるがの、この鋼鉄版とか、あと、ほとんどの金属の見本があるのぉ、」
「鋼鉄も一応収集している、ただしファンタジー金属はないぞ、」
「アルミ、ステンレス、後ここにダマスカス鋼とかあるがのぉ。それだけあれば十分革命が可能じゃろ。ガラスも防弾や、耐熱など様々あるからのぉ。」
「カーボン素材もあるぞ、一応、建材だがな。」
 但しその多くは取り扱いに注意が必要で、いかに便利だろうが専用の知識なしでは扱えない…そう言う物も多いカーボンナノチューブの格子壁とかもそうだ。俗にいう”安全意識が高すぎるお金持ち用の建材”だ。之には海外製の防弾ガラスも入っている、
「で、これをはがして”鉱脈”に…か。ふむ、そんな鉱脈が欲しいのかのぉ。儂からすれば…分からんがのぉ。」
「これがあれば市場に金属が出せて、それにより文化が発展するのはいいんだが…」
「何じゃ。」
「どうやってこれを民衆に広めるかが分からん。」
 そう、金属の扱いは非常に高熱なので、木や薪だけではない高熱が欲しい。そうなると、どうやってその特性を知ったかという話になる、この辺が全然思いつかん。
「ふむ、少し…わしに考えさせてもらえんかのぉ、儂も確かにそう言えば、その辺考えたことがないのじゃ、」
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