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第18章 水木さんは地味に大幹部さん
第699話 大金を吐く大口顧客の事を”クジラ”と言います
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ついでに不審なお客さんが帰った後は、ミリンちゃんをこっちにおいて、そのまま買い付けに向かう、目的は品のダンジョンマスターの”古物買い取り商”だ。
「お、水木ちゃん、いらっしゃい。」
「新しいのあるかな?」
この店はケイブや、他のダンジョンから出た”謎の発見物”の中でもかなり物を買っている、この商売の中でもかなり重要な店だが、店主の鈴宮(ダンマス)自体が店頭で鑑定を行っている、後はゴブリンたちの下働きたちで占められているが、実際この店があるからケイブのダンジョンが儲かっていると言っていい。
「今週はそっちの担当だろ、だからね。休みなのはいいんだがさ…。」
「仕方ないですよね、くじですから。」
「他の人みたく、他のダンジョン作らねえのか?」
「うーん。作ってもいいですけど、建築家さんに頼むと相当に金がね。」
「う…。」
千鳥万花の井原さんのダンジョン外での評判は3賢者と言われるまでに高い。実際建築に関しては天才的と言っていい。ただ、建築の事を知らないと言っていいかもしれない。そう言う専門知識はないので、そう言う意味でもありがたい。但し報酬はかなり高く提示する。これは”千鳥万花”内の決まりだとは外の人は知らない。内部だと、建築は暇つぶしで請け負ってもらえるし、実際幾つか建築依頼をしている、その評判を高めるルーム販売も順調だ。ついでに”和風昭和建築”、”中世風システムキッチン”は私からの依頼だ。ガラスはできないが、その他は作ってもらえた。
「んで、あれか。」
「はい、できれば。」
「こっちがガラクタな。後、こっちが鑑定済みで売れる奴。」
二つの箱が並ぶ。一つは鈴宮さんが鑑定しても不明だった謎のアイテム群。いくつかは専門的なアイテムだと分かっている、DP変換してもいいが鑑定できないとどうも”未鑑定のゴミ”と書かれて0DP扱いとなっている、なので、ごみ箱い気だ。但し私はそれをひとつ一万DPで買っている、金貨一枚だ。私は何かあっての物だと思ったので、買い取っている、いくつかはこっちの思い出召喚に”ヒット”したので、DP変換できた。主に鳥海さんの”文房具コレクション”となっているが意味不明グッズも多い、もう一つは思い出召喚で召喚されたであろうアイテムが鈴宮さんの所に回ってきて”他のダンマスから引き合いのない物”がここに並ぶ。二つ以上ある場合、よっぽどでない限りダンマスにとっての価値はなくなる、例えばある人気のない漫画の途中の巻だけが発掘される場合がある。これらを集めているカンパニーも前にはあった。勇者同士の取引では使えるからだ。今では勇者はほぼいないという認識になってしまい、こういう漫画や魔王語の書籍関連は全て無価値になった。ダンジョンマスターなどを含む亜人同盟では”アイテムリスト共通化”や”鑑定リスト共通化”を行っていないので…鑑定リスト共通化は最近リストに出た内容で。どうも”鑑定が共通認識ではない”がダンマスに認識されると出る内容で、”鑑定された物”のリストを検索込みでリスト化し、それを”ダンマスとダンジョンモンスター”の全てで共通化する。なおスポナーに追加費用100億かければ”そのスポナーから出た存在”に関しても鑑定リストの付与が可能だ。但し、その知識は言及とスキルが噛まないとその関連の知識は発生しない。ある意味知識にすごい制限がかかっている内容だ。
「これでどうです?」
私はいくつかのリストに線を引き値段を書き込んで渡す、これがここでの交渉だ。どうも、品のダンジョンマスターからすれば私は上得意様らしくスキュラより先にリストの買い付けをさせてもらえる、そこで、”千鳥万花的に外に出すと不味い物”や”珍しい物”をDPで買いあさるのだ。なお、値段はある程度は言い値。それ以外はある程度は引いてもらう、そうでないと、カモに見られると教わったからだ。ある程度は商人っぽい所をも見せないと…後幾つかは、高く買う。そうすることで、配慮したように見せるためだ。
「それは…。」
「来週も同じことにならないといいですね。私の金もわかる通り有限ですので。」
金を”無限に見せてはいけない”これも鳥海さんの教えだ。無限に見えるという事は”余力がない愚か者”なように見える、そう見せないために引き締めているように見せる。
「あんた、」
「まあね、前も見せたですよね。」
「まあね、あの部屋は確かにいい、つい買っちまった。」
「高層ビル・・・私は好きですね。」
これは最近販売された”ダンジョンルーム”の一室で壁を2重で囲んで奥に幻覚の壁を配置することで、背景を作ってさも、高層階に来た感じのする建物だ、内部は絨毯が引いてあり、フロアの高級さがうかがえる、売値は2千万DPの高額ルームだがガラスは思い出召喚のガラスを使っているので納得だが、私は3万ぐらいあれば作れる。リストに載っているのが製作費のみだからだ。私がこうやってルームの試供品を取り寄せているからこそ、安い値段で
ルームが飼える、そしてそれを他のダンマスがSNSに上げて…見栄で買うという商売が成り立っている、私はこれを売ったお金で買ったと思われている、なので、買うのをやめるわけにはいかない。
「なら…。」
「私も儲けないと、次のルーム買えないんですよね。」
「…これが限界だな。」
さらに線をいくつかひかれたリストを受け取る、大体こんな物か…。
「では、即金で。」
「すまないな。買い取るにも現金が欲しいからな。」
品のダンジョンマスターの欠点はこの”買い取り資金”の捻出だ。それが無いと全て倍額なのだ。しかも冒険者相手の買い取りは即金のみ。だからこそ、自転車商業になりやすい。ただ、千鳥万花に誘いたいかというと、大方ダメだろうな、この性格では。
「お、水木ちゃん、いらっしゃい。」
「新しいのあるかな?」
この店はケイブや、他のダンジョンから出た”謎の発見物”の中でもかなり物を買っている、この商売の中でもかなり重要な店だが、店主の鈴宮(ダンマス)自体が店頭で鑑定を行っている、後はゴブリンたちの下働きたちで占められているが、実際この店があるからケイブのダンジョンが儲かっていると言っていい。
「今週はそっちの担当だろ、だからね。休みなのはいいんだがさ…。」
「仕方ないですよね、くじですから。」
「他の人みたく、他のダンジョン作らねえのか?」
「うーん。作ってもいいですけど、建築家さんに頼むと相当に金がね。」
「う…。」
千鳥万花の井原さんのダンジョン外での評判は3賢者と言われるまでに高い。実際建築に関しては天才的と言っていい。ただ、建築の事を知らないと言っていいかもしれない。そう言う専門知識はないので、そう言う意味でもありがたい。但し報酬はかなり高く提示する。これは”千鳥万花”内の決まりだとは外の人は知らない。内部だと、建築は暇つぶしで請け負ってもらえるし、実際幾つか建築依頼をしている、その評判を高めるルーム販売も順調だ。ついでに”和風昭和建築”、”中世風システムキッチン”は私からの依頼だ。ガラスはできないが、その他は作ってもらえた。
「んで、あれか。」
「はい、できれば。」
「こっちがガラクタな。後、こっちが鑑定済みで売れる奴。」
二つの箱が並ぶ。一つは鈴宮さんが鑑定しても不明だった謎のアイテム群。いくつかは専門的なアイテムだと分かっている、DP変換してもいいが鑑定できないとどうも”未鑑定のゴミ”と書かれて0DP扱いとなっている、なので、ごみ箱い気だ。但し私はそれをひとつ一万DPで買っている、金貨一枚だ。私は何かあっての物だと思ったので、買い取っている、いくつかはこっちの思い出召喚に”ヒット”したので、DP変換できた。主に鳥海さんの”文房具コレクション”となっているが意味不明グッズも多い、もう一つは思い出召喚で召喚されたであろうアイテムが鈴宮さんの所に回ってきて”他のダンマスから引き合いのない物”がここに並ぶ。二つ以上ある場合、よっぽどでない限りダンマスにとっての価値はなくなる、例えばある人気のない漫画の途中の巻だけが発掘される場合がある。これらを集めているカンパニーも前にはあった。勇者同士の取引では使えるからだ。今では勇者はほぼいないという認識になってしまい、こういう漫画や魔王語の書籍関連は全て無価値になった。ダンジョンマスターなどを含む亜人同盟では”アイテムリスト共通化”や”鑑定リスト共通化”を行っていないので…鑑定リスト共通化は最近リストに出た内容で。どうも”鑑定が共通認識ではない”がダンマスに認識されると出る内容で、”鑑定された物”のリストを検索込みでリスト化し、それを”ダンマスとダンジョンモンスター”の全てで共通化する。なおスポナーに追加費用100億かければ”そのスポナーから出た存在”に関しても鑑定リストの付与が可能だ。但し、その知識は言及とスキルが噛まないとその関連の知識は発生しない。ある意味知識にすごい制限がかかっている内容だ。
「これでどうです?」
私はいくつかのリストに線を引き値段を書き込んで渡す、これがここでの交渉だ。どうも、品のダンジョンマスターからすれば私は上得意様らしくスキュラより先にリストの買い付けをさせてもらえる、そこで、”千鳥万花的に外に出すと不味い物”や”珍しい物”をDPで買いあさるのだ。なお、値段はある程度は言い値。それ以外はある程度は引いてもらう、そうでないと、カモに見られると教わったからだ。ある程度は商人っぽい所をも見せないと…後幾つかは、高く買う。そうすることで、配慮したように見せるためだ。
「それは…。」
「来週も同じことにならないといいですね。私の金もわかる通り有限ですので。」
金を”無限に見せてはいけない”これも鳥海さんの教えだ。無限に見えるという事は”余力がない愚か者”なように見える、そう見せないために引き締めているように見せる。
「あんた、」
「まあね、前も見せたですよね。」
「まあね、あの部屋は確かにいい、つい買っちまった。」
「高層ビル・・・私は好きですね。」
これは最近販売された”ダンジョンルーム”の一室で壁を2重で囲んで奥に幻覚の壁を配置することで、背景を作ってさも、高層階に来た感じのする建物だ、内部は絨毯が引いてあり、フロアの高級さがうかがえる、売値は2千万DPの高額ルームだがガラスは思い出召喚のガラスを使っているので納得だが、私は3万ぐらいあれば作れる。リストに載っているのが製作費のみだからだ。私がこうやってルームの試供品を取り寄せているからこそ、安い値段で
ルームが飼える、そしてそれを他のダンマスがSNSに上げて…見栄で買うという商売が成り立っている、私はこれを売ったお金で買ったと思われている、なので、買うのをやめるわけにはいかない。
「なら…。」
「私も儲けないと、次のルーム買えないんですよね。」
「…これが限界だな。」
さらに線をいくつかひかれたリストを受け取る、大体こんな物か…。
「では、即金で。」
「すまないな。買い取るにも現金が欲しいからな。」
品のダンジョンマスターの欠点はこの”買い取り資金”の捻出だ。それが無いと全て倍額なのだ。しかも冒険者相手の買い取りは即金のみ。だからこそ、自転車商業になりやすい。ただ、千鳥万花に誘いたいかというと、大方ダメだろうな、この性格では。
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