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第16章 途中退社は残された者がつらい
第658話 よく考えてみると、おかしいぞ、これ。
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それから陶器の…これも驚いたが、陶器製の大きな瓶のブランブルカウの乳を持って来ていた。どうも製法としてはブランブルカウを朝で絞り、それから飯を与え、基本”から”の状態を維持させる、こうすることで管理しやすくしたブランブルカウの乳を瓶に入れ、地下に保存。なお氷室になっているそうで、中は冷たい。基本これを商人がビン毎買うか、飲んだりスープにして消費する、けっこう消費も早めでないと不味い上にこれを水で薄めて、一煮立ちさせる処理もあるので、中々に大量にあるらしい、言わないが、これ、うちでもできる、その上チーズの生産も可能だ。凝固用にブランブルカウのスポナーから胃の細菌を登録、これを発酵で増殖させて混ぜる事で、乳を凝固させて、チーズ皇帝の最重要部分は突破できた。但しこれ、うちでは問題があって実用化しなかった。それが”畜産志向”である。ダンジョンに暮らす者の多くは動物は”狩る食べ物”であり、こっちのような”畜産”という志向がない、これが無いといくら登場させても。乳を出すこともできない、ついでに例の”ケーキハザード”対策で自発的にこれが誕生しない限り、これを作成しない事に取り決められている、甘いものの魅力は恐ろしく、これだけで戦争が誘発されかねない。但し、リンシュメルトにはそう言う乳製品も多く出回っているが”チーズ”はまだない、どうもダークボックス持ちが、運搬する乳は時間経過がないらしくその為新鮮な乳が市場に時折届くという、…扱いは高級嗜好品扱いだ。その為、牛乳を保存できるチーズに需要がないのだ。ついでにチーズはこの”凝固細菌”の発見
と公開までに、戦争や抗争があったとされたり、教会の秘伝の一部だったりと、その製法に関して、本気で血まみれの歴史がある。
「ふむ、結構物々交換するのぉ、」
二つ目の街に向かいながら、俊三さんを隣に載せ、ゴーレム車はゆっくりと走る、
「これは最悪DPに変換できるから、無駄ではないんだ。それにこれをギルドに卸すと結構高い値になるんでね。」
そう、これでケーキを作ったりするのはじつは高級品で、牛乳が”嗜好品”扱いだからこそ生まれるわけだ。それをこっちのお肉や酒で交換し、後で金貨にすればいい。
「でもまあ…ふと思ったのじゃが、何でそれを買ったんじゃ、DPでも登録済みじゃろ?」
そう、一応ブランブルカウの乳は登録済みだ。
「あまり情報がないせいかもしれんが、実は製品は人間に作らせたり、工程を人間にさせたりする方が最終的には安くなる、DPで買うのは代替手段だ。」
「ほう?」
「DPの罠と私は読んでいる、DPは万能で交換可能な代わりに”高価”なのだ。モンスターは安いが、その肉とかに価値が生まれると、高くなる、ゴブリンは全くない。らしいが、ウルフも実際はな…。」
昔まではウルフの肉は食べられていたが、最近になるとパークボアやホーンラビットなどに人気が奪われ、今では捨てられるお肉第一位となっている、革は使えるので、肥料として加工後にDPにしている、え?普通にダンジョンに食わせる方が…と言いたいが、コンポストを作成し微生物に肉を分解させた再利用のほうが肥料と
腐葉土になり、これが、農地にばらまき、地中に埋めると前年比3倍の採れ高になる。しかも味がよくなる、なので、市場で販売している、これがまた結構いい値段で売れる、これは流石にリンシュメルトでは売れない。
「そう言う物かのぉ。」
まあ、実際は貧困地域向けに銅貨50枚で取引される”ウルフジャーキー”という物もある、ウルフの臭みを多めの塩と、香草などを付けてさらに柔らかくするために蒸して、そこから天日乾燥させたもので、あまりうまくない、特に味がすっごい濃いがこれをスープに少量入れる、例の濃い調味料ジャーキーの劣化版として売られて
いることもある、物は使いようという事だが、これも限界があるため…肥料のほうが割合が多い、
「だからさ。こういう物も実際は加工させてDP販売させた方が最終的にうまくなる。ついでにこの一斗缶モドキの牛乳からチーズを作ると、25万DPになる。」
「そんなにか!」
こういう地味な加工が馬鹿にできない、
「そういう事だ。だから、買い上げて損はないって事だ。後、こういう物を買っていき、特産品調査をするんだよ。」
ただ、この牛乳様子がおかしい、ブランブルカウがいるのもおかしいが、この瓶。かなり大きい上に丈夫だ。しかもこれを買い付けた人間がいる?勇者という行商人もいるが、それもおかしい、何故なら勇者は全て”いなかった事”にされたはずだ。ここに来ていたのは勇者山城、どう見ても、主流派の勇者には見えない、って事はそれら以外に牛乳を買いに来ている商人がいるのだ。ここは中央山地であり、最低でも4週間かかるんだぞ、ふもとの町まで。誰が来たんだ?ここに?
と公開までに、戦争や抗争があったとされたり、教会の秘伝の一部だったりと、その製法に関して、本気で血まみれの歴史がある。
「ふむ、結構物々交換するのぉ、」
二つ目の街に向かいながら、俊三さんを隣に載せ、ゴーレム車はゆっくりと走る、
「これは最悪DPに変換できるから、無駄ではないんだ。それにこれをギルドに卸すと結構高い値になるんでね。」
そう、これでケーキを作ったりするのはじつは高級品で、牛乳が”嗜好品”扱いだからこそ生まれるわけだ。それをこっちのお肉や酒で交換し、後で金貨にすればいい。
「でもまあ…ふと思ったのじゃが、何でそれを買ったんじゃ、DPでも登録済みじゃろ?」
そう、一応ブランブルカウの乳は登録済みだ。
「あまり情報がないせいかもしれんが、実は製品は人間に作らせたり、工程を人間にさせたりする方が最終的には安くなる、DPで買うのは代替手段だ。」
「ほう?」
「DPの罠と私は読んでいる、DPは万能で交換可能な代わりに”高価”なのだ。モンスターは安いが、その肉とかに価値が生まれると、高くなる、ゴブリンは全くない。らしいが、ウルフも実際はな…。」
昔まではウルフの肉は食べられていたが、最近になるとパークボアやホーンラビットなどに人気が奪われ、今では捨てられるお肉第一位となっている、革は使えるので、肥料として加工後にDPにしている、え?普通にダンジョンに食わせる方が…と言いたいが、コンポストを作成し微生物に肉を分解させた再利用のほうが肥料と
腐葉土になり、これが、農地にばらまき、地中に埋めると前年比3倍の採れ高になる。しかも味がよくなる、なので、市場で販売している、これがまた結構いい値段で売れる、これは流石にリンシュメルトでは売れない。
「そう言う物かのぉ。」
まあ、実際は貧困地域向けに銅貨50枚で取引される”ウルフジャーキー”という物もある、ウルフの臭みを多めの塩と、香草などを付けてさらに柔らかくするために蒸して、そこから天日乾燥させたもので、あまりうまくない、特に味がすっごい濃いがこれをスープに少量入れる、例の濃い調味料ジャーキーの劣化版として売られて
いることもある、物は使いようという事だが、これも限界があるため…肥料のほうが割合が多い、
「だからさ。こういう物も実際は加工させてDP販売させた方が最終的にうまくなる。ついでにこの一斗缶モドキの牛乳からチーズを作ると、25万DPになる。」
「そんなにか!」
こういう地味な加工が馬鹿にできない、
「そういう事だ。だから、買い上げて損はないって事だ。後、こういう物を買っていき、特産品調査をするんだよ。」
ただ、この牛乳様子がおかしい、ブランブルカウがいるのもおかしいが、この瓶。かなり大きい上に丈夫だ。しかもこれを買い付けた人間がいる?勇者という行商人もいるが、それもおかしい、何故なら勇者は全て”いなかった事”にされたはずだ。ここに来ていたのは勇者山城、どう見ても、主流派の勇者には見えない、って事はそれら以外に牛乳を買いに来ている商人がいるのだ。ここは中央山地であり、最低でも4週間かかるんだぞ、ふもとの町まで。誰が来たんだ?ここに?
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