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第16章 途中退社は残された者がつらい
第650話 森に生きる者にとって木を傷つけるのは禁忌な事が多い
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産業都市ルーティ。その議会の参加条件は”口利き”だ。と言っても大抵商人となり、この地方で起業した者すべてに議会の議員10名が訪れ、そして議会入りを打診するのだ。このうち”この地方で起業””議員10名を集めることができないほど相手に人徳がない””商人でない”などの場合はまず議員になることもない。まだ、選挙性は早いと思っているからな。ついでにこの国は一地方”一商会”なので、基本的にこの都市にいる商人の多くはこの領内では自由裁量だが基本イーハ商会の下にいる事に、公にはなっている、なので、郊外に行って商売するときは”イーハ商会”の紋章が欲しい。まあどちらにしろ、この議会最悪イーハ商会の鶴の一声で覆るのだが、それは言わない事になっている、ついでに会議は書面を配達人が送って最短三日後に開かれる、これ以下だと、相手商売に悪いので、これ以下の時間で召集するときは、モアレの親父(議長)の家にある鐘を鳴らしてから配達人が大声を上げ、それで召集することになる。原始的というなかれ、大きくなってきてもこれで回ってしまっている、実際は金が鳴らされても建物で阻害されるので、配達人が大声上げるより手紙渡す方がメインだ。
「一応決まったぞ、」
「森を切り開くって。」
「あそこか…。」
モアレたちとやってきたのは近所の森だ。用地は空いていないが、一応領域になってる、森の開拓、南部の郊外での設置のどちらがいいか会議した。元は狩人の村。だから
こそ、動物のいる森の開拓に、元住民も含め反対した。それに対し、南部での設置に反対したのは新規となる”職人集”一団の方だ。南部の郊外だと、街の外れすぎて
領主であるモアレ共々移転しないといけない。そのうえ街の中央部から遠くて何かあった時に守ってもらえない。というのが言い分だ。ただ、森の開拓というのは地味に
危険地域なんだな。ここで田畑を切り開くと言わないあたりが、全員がここでの産業や技術が重要と思っているのだろう、そして影の薄い辺境公。
「森を切り開くか。あそこか?」
「そうなる。」
昔作った水車小屋そばを指さす、あの辺地味に人気がない。というより水車小屋を作って、いざある意味無限DPじゃあ、と意気込んでみたものの、村人で小麦の
精製も、水車動力を使った産業も生まれなかった。これがオーパーツって奴だな。建築あるあるで、意義ゴンで機能を付けてみたものの、面倒で誰も使わないまま終了。
数年もたつと何でこれがあったのかさえ覚えていないという物である、
「本当の意味で言えばこれは辺境公のやる仕事じゃないがな…。」
「そうは言うなマ…魔術師殿。」
「そうだよー。暇なの私達だけだよ。」
切ねぇ。貴族というと優雅な生活、いくら貧しい貴族でも部下や従者がいて、自分から木を切りに来る辺境公(国の重要大貴族)なんて聞いたことがない。ただ議会もそうだが。
国の予算=イーハ商会であり、そっちはミラージェの元かなり潤沢な資金を持っている、むしろ物流を握っているのでうかつな貴族は逆らえないまであるが、それエモ
そんな国を裏から支配しそうな大貴族が…文句は言うまい、初心だ。
「そう言えば木は切ったことあるのか?」
「いやないが・・・。」
まだ浅い森の部分では木は細い。奥に行くとどんどん太くなり、三日も歩いた先は太さだけで5mや10mの屋久杉を思い出す太さになる、建築家としてはこういう
巨木は取っておきたい。そして、狩人の多くに聞くと森の木を切るのは”獣が来なくなる”という民間信仰があり、その為の反対だ。だからだろう、当然彼女たちは木を
切ったことがない、
「まずはこれを使う、」
持ってきたのは、鉄の手斧だ。おかしいと思っただろうが、昔ザガートンの国境の町で鉄の危惧が売られていた時真っ先に買ったのがこれだ。鉈だと細い木しか
狩れないのと、まあ趣味だ。鉈もある意味木が切れるが、実際私は見様見真似で細い木は切れるが、本格的な奴は”サルでもわかる異世界に来たらやってみたい現代
知識チート100”の本にある、”木の切り方”だ。簡単な奴だが、これでいいたろう、
「魔法を使えばいいのでは?」
「そうだよ、ウィンドアローとか、ウィンドカッターとか。」
「それが一番まずい、」
「え?」
「木を切る時に最大の問題は”倒れる方向”だ。」
「どういう意味だ?」
「よく魔法で木を切ると問題になるのが、”どこに倒れるかわからない”又は”鋭利な断面”を想像できず凄いずさんな切り口にしかならないって事だ。」
「どういう意味?」
「まず魔法でこいつを切る、切った木はどうなる?』
私は手みじかな細い木を叩く、
「どこに?」
「倒さない場合は木材が運べないからな、当然倒す、また、枝払いをここでやらないと、木は凄い量のごみとなる、できれば現場で木の皮もはいておきたい。」
ついでにこの木の皮を集めてダンジョンで加工すると”木の皮ベニア板”という木材になる、地味な活動になるが、昔木を切っていたころに皮がもったないので
試してみた物だ。作り方は…後にしよう。
「鉈の場合、この倒れる方向を指定するのが難しいんだ。だから、専用の”斧”を用いている、」
「これ、専用なのか?」
「斧を見ると、刃が厚くてな頼り角度が大きいだろ、こうなってないと不便なんだよ。」
「一応決まったぞ、」
「森を切り開くって。」
「あそこか…。」
モアレたちとやってきたのは近所の森だ。用地は空いていないが、一応領域になってる、森の開拓、南部の郊外での設置のどちらがいいか会議した。元は狩人の村。だから
こそ、動物のいる森の開拓に、元住民も含め反対した。それに対し、南部での設置に反対したのは新規となる”職人集”一団の方だ。南部の郊外だと、街の外れすぎて
領主であるモアレ共々移転しないといけない。そのうえ街の中央部から遠くて何かあった時に守ってもらえない。というのが言い分だ。ただ、森の開拓というのは地味に
危険地域なんだな。ここで田畑を切り開くと言わないあたりが、全員がここでの産業や技術が重要と思っているのだろう、そして影の薄い辺境公。
「森を切り開くか。あそこか?」
「そうなる。」
昔作った水車小屋そばを指さす、あの辺地味に人気がない。というより水車小屋を作って、いざある意味無限DPじゃあ、と意気込んでみたものの、村人で小麦の
精製も、水車動力を使った産業も生まれなかった。これがオーパーツって奴だな。建築あるあるで、意義ゴンで機能を付けてみたものの、面倒で誰も使わないまま終了。
数年もたつと何でこれがあったのかさえ覚えていないという物である、
「本当の意味で言えばこれは辺境公のやる仕事じゃないがな…。」
「そうは言うなマ…魔術師殿。」
「そうだよー。暇なの私達だけだよ。」
切ねぇ。貴族というと優雅な生活、いくら貧しい貴族でも部下や従者がいて、自分から木を切りに来る辺境公(国の重要大貴族)なんて聞いたことがない。ただ議会もそうだが。
国の予算=イーハ商会であり、そっちはミラージェの元かなり潤沢な資金を持っている、むしろ物流を握っているのでうかつな貴族は逆らえないまであるが、それエモ
そんな国を裏から支配しそうな大貴族が…文句は言うまい、初心だ。
「そう言えば木は切ったことあるのか?」
「いやないが・・・。」
まだ浅い森の部分では木は細い。奥に行くとどんどん太くなり、三日も歩いた先は太さだけで5mや10mの屋久杉を思い出す太さになる、建築家としてはこういう
巨木は取っておきたい。そして、狩人の多くに聞くと森の木を切るのは”獣が来なくなる”という民間信仰があり、その為の反対だ。だからだろう、当然彼女たちは木を
切ったことがない、
「まずはこれを使う、」
持ってきたのは、鉄の手斧だ。おかしいと思っただろうが、昔ザガートンの国境の町で鉄の危惧が売られていた時真っ先に買ったのがこれだ。鉈だと細い木しか
狩れないのと、まあ趣味だ。鉈もある意味木が切れるが、実際私は見様見真似で細い木は切れるが、本格的な奴は”サルでもわかる異世界に来たらやってみたい現代
知識チート100”の本にある、”木の切り方”だ。簡単な奴だが、これでいいたろう、
「魔法を使えばいいのでは?」
「そうだよ、ウィンドアローとか、ウィンドカッターとか。」
「それが一番まずい、」
「え?」
「木を切る時に最大の問題は”倒れる方向”だ。」
「どういう意味だ?」
「よく魔法で木を切ると問題になるのが、”どこに倒れるかわからない”又は”鋭利な断面”を想像できず凄いずさんな切り口にしかならないって事だ。」
「どういう意味?」
「まず魔法でこいつを切る、切った木はどうなる?』
私は手みじかな細い木を叩く、
「どこに?」
「倒さない場合は木材が運べないからな、当然倒す、また、枝払いをここでやらないと、木は凄い量のごみとなる、できれば現場で木の皮もはいておきたい。」
ついでにこの木の皮を集めてダンジョンで加工すると”木の皮ベニア板”という木材になる、地味な活動になるが、昔木を切っていたころに皮がもったないので
試してみた物だ。作り方は…後にしよう。
「鉈の場合、この倒れる方向を指定するのが難しいんだ。だから、専用の”斧”を用いている、」
「これ、専用なのか?」
「斧を見ると、刃が厚くてな頼り角度が大きいだろ、こうなってないと不便なんだよ。」
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