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第16章 途中退社は残された者がつらい

第636話 スライムの名前にバリエーションを求めてはいけない

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「どうするぅ…。」
 フェルミィが戦い始めて早2時間が立っていた。並のスタンピードでも終わる程度の時間的を吹き飛ばし続けているが。一向に敵の数が衰える傾向もない。もうオルトロスも30体は吹き飛ばした。が、敵は絶え間なく襲ってくる。これでも後ろの弓の援護も実は時々途切れて、背後打ちの部隊がモアレたちによって処理されている、
がここで抜けるわけにはいかない。ミラージェも到着していて小屋周辺でわざと土壁で小屋を囲い、一時的封鎖もしているはずだが…。唯々。この状態で敵を見逃しダンジョンに入れば…モアレたちの…
『フェルミィ様。モアレ達からの伝言です、突入…。』
「任せれるなら、任せてるぅ!」
 鳥海が言う…これが”大手ダンマス”が攻められない理由である。死体再利用を含む無尽蔵の敵放出、スポナーから無制限に出てくるモンスターはDPが続く限り、そして、相手が魔法で掃滅させて来るなら、その魔法の出費を下回る限り、無限に敵は湧くのだ。大体ウィンドカッターの消費MPは45。それたいして45DPより低いモンスターを出す限り、スポナーによるロスはない。埋めつくすウルフの大軍はこちらは消耗でどうにもならなくても。向こうはnoロスで出すことができる、
『後…増援が!」
 そう言った瞬間。フェルミィの左番分のモンスターの動きが止まる、
「ふむ…間に合ったのぉ。本当に…水臭いのぉ。」
「…俊三さん。」
 正面から現れたのは宙に浮いたように見える…いや何かに乗っている俊三さんだ。
「儂が抑える、こいつらと、数体のモンスターを持ってきたじゃからのぉ。」

名前:スラッピ
種族:ヒュージクリアスライムLV32 
職業:なし
ソウルレベル:2
HP:72863
MP:4233
STR:72745
VIT:3278 
INT:48 
MID:9235
AGI:2743 
MAG:427633 
DP:294700DP
全長:22m
 
スキル:統一言語LV6、水魔法LV9、闇魔法LV7、生活魔法LV4
身体特徴:魔素栄養LV9、透過流動体LV7、変形LV5、分裂LV4、LV成長LV4
称号:ダンジョンモンスター 俊三研究所所属。純情、大喰らい、融合体
装備:なし、 

透過流動体LV7 (特異系)
 物理耐性亜種。物理攻撃を無効化し光を屈折、光、水、衝撃に対しても耐性がある、また視認が難い、 
必要DP 要成長

TIPS:巨大なクリアスライム。ヒュージスライムと、クリアスライムの融合体。クリアスライムは純水などの透明な物だけを食して自身の細胞の光の屈折率を調整可能に進化したスライム。敵を捕食した際に消化中も敵の姿が見えるため”水の精霊”とか”空中水死”など、怪奇報告が増える、大きさは基本20㎝なので汚物処理+愛玩動物としての価値のほうが高い。

「何なのぉ?」
「これか、儂の可愛いスラッピちゃんじゃ。食え、食うのじゃ。」
 スライムの雄たけびが声もなく空気を震わせる、鑑定を見た感じ、巨大なクリアスライムらしい。かなりの巨体であり、そして、地味に地面にヒビ入ってる、当然のごとくかなり重い、そしてその重さで、透明な何かがぶん殴って。獣たちを抑え込んでいる、
「お主たちの研究結果を聞いて、どうにか調節したんじゃ。こいつと・・・・」
「連れに連絡するのでぇ…頼みましたぁ。」
 フェルミィの体が書き消える、
「…お初にお目にかかる、」
「おじいちゃん、」
 モアレたちが盛りの外に出てくる。
「…支援頼んでいいかのぉ。」
「はい、お願いします。」
 モアレが少し大げさに頭を下げる、
「スライムの欠点に…消化が遅いというのがあるんじゃ。だから、あいつは基本は格闘するしかなくてな。」
「分かりました。でも…。」
「耐えればええ。あいつらが何とかするじゃろ。」
「…では。」
 モアレたちは又、森に走っていく。それに合わせ、新しく出て着た獣たちが動くが。それが見えない何かに吹き飛ばされていく、
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