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第16章 途中退社は残された者がつらい
第633話 緊急事態も急に降って来る
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私はダンジョンを出て、今は魔術師の家という、妙に豪華なダンジョンの入り口付近にいた。そこで一週間ほど、ダンジョンの設計を行っていた。ミラージェとフェルミィは今はイーハ商会本部で向こうの帳簿を付けているころだろう、ただ、強度設計が面倒だな…計算機…作るか?
「イーハ、すまない、すぐに来てくれ。」
「何だ、モアレ。」
「どうも、ムーア村が壊滅したらしい。」
「は?」
言われて飛び起き、都市の入り口…今度から城門を作るか?の傍に行くと、数多くの…血塗れの村人たちと、戦闘には村長もいる。
「何が起きた?」
「モンスターじゃ。モンスターが…。」
急いでタブレットを開き…モニターを見ると何故かムーア村周辺だけ”百獣の牢獄”と書かれたダンジョンが出現していた。
「モアレ…すぐにぐ…。:
そうだ。元々私たちは偵察部隊とか全部こっちで出すつもりで、今までモアレ配下の部下の作成を行ってこなかった。一応辺境公となっているが、ここ産業都市周辺は平和と治安は村人たちそれぞれが行っているため、実は専属の軍隊を持っていない。他の国境側にいる辺境公は全て最低でも2万の軍勢を持っている。但し多くは
農民兵(戦闘時に動員できる農民。普段は農作業をしている)である。専属兵士は国境沿いの3砦3720人である、後は貴族の私兵がいるそうだが。それは貴族の権限内で許可されている、が、敵のいないこの東側は我々ダンジョンマスターがいるので人間の兵士は0だ。が…。
「どうする!」
「治療をみんなで頼む、」
タブレットを取り出すと、タミさんとコンちゃんに連絡し、村人の治療を頼んでおいた。
「…どうする?」
「行くぞ。モアレ、ポアン。」
「あいよーお姉ちゃん。」
「行こう、ちょっと鎧とか準備する。」
モアレたちは家に駆け戻っていく、その間にサンテに頼んでモニターをチェックする。どうも様々な動物たちが…見た感じオルトロスまでいるぞ。これはまずい。このままだと南のメッチャングに行くにしても、街道がある、指示をサンテに送っておく…。タミさんは治療が終わり次第メッチャングの町からムーア村に直進。街道を抑えてもらう、あれが最短経路だから。コンちゃんはこっちにくるかもしれない敵追撃部隊の殲滅だ。一応こっちも直進するが…。打ち漏らし対策だな。
「準備できたぞ。」
「はいほーい。行こうよー。でも…イーハ。どうなってるの?なんか」
「まずは村の外の視界外に行くぞ。」
一応産業都市の名が都会なのだが…感覚的に村のイメージが抜けん。が…。不味い事になった。というのも、これ以上の”増援”はもう期待できないからだ。鳥海とドランは現在ドランのダンジョン関連で動けない。水木も当然動けない、現在リンシュメルト学校にいるからだ。そして俊三さんは…今ここで呼べば戦力不足や色々…脱退されかねない、だから動かせない。それに…仲間に放っているが、どう動くか不明だ。それに戦闘経験は私くらいしかない。つくづくドランが今動けないのが悔しい。
「イーハ、すまない、すぐに来てくれ。」
「何だ、モアレ。」
「どうも、ムーア村が壊滅したらしい。」
「は?」
言われて飛び起き、都市の入り口…今度から城門を作るか?の傍に行くと、数多くの…血塗れの村人たちと、戦闘には村長もいる。
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「モンスターじゃ。モンスターが…。」
急いでタブレットを開き…モニターを見ると何故かムーア村周辺だけ”百獣の牢獄”と書かれたダンジョンが出現していた。
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そうだ。元々私たちは偵察部隊とか全部こっちで出すつもりで、今までモアレ配下の部下の作成を行ってこなかった。一応辺境公となっているが、ここ産業都市周辺は平和と治安は村人たちそれぞれが行っているため、実は専属の軍隊を持っていない。他の国境側にいる辺境公は全て最低でも2万の軍勢を持っている。但し多くは
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「どうする!」
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「…どうする?」
「行くぞ。モアレ、ポアン。」
「あいよーお姉ちゃん。」
「行こう、ちょっと鎧とか準備する。」
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「準備できたぞ。」
「はいほーい。行こうよー。でも…イーハ。どうなってるの?なんか」
「まずは村の外の視界外に行くぞ。」
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