639 / 1,319
第16章 途中退社は残された者がつらい
第633話 緊急事態も急に降って来る
しおりを挟む
私はダンジョンを出て、今は魔術師の家という、妙に豪華なダンジョンの入り口付近にいた。そこで一週間ほど、ダンジョンの設計を行っていた。ミラージェとフェルミィは今はイーハ商会本部で向こうの帳簿を付けているころだろう、ただ、強度設計が面倒だな…計算機…作るか?
「イーハ、すまない、すぐに来てくれ。」
「何だ、モアレ。」
「どうも、ムーア村が壊滅したらしい。」
「は?」
言われて飛び起き、都市の入り口…今度から城門を作るか?の傍に行くと、数多くの…血塗れの村人たちと、戦闘には村長もいる。
「何が起きた?」
「モンスターじゃ。モンスターが…。」
急いでタブレットを開き…モニターを見ると何故かムーア村周辺だけ”百獣の牢獄”と書かれたダンジョンが出現していた。
「モアレ…すぐにぐ…。:
そうだ。元々私たちは偵察部隊とか全部こっちで出すつもりで、今までモアレ配下の部下の作成を行ってこなかった。一応辺境公となっているが、ここ産業都市周辺は平和と治安は村人たちそれぞれが行っているため、実は専属の軍隊を持っていない。他の国境側にいる辺境公は全て最低でも2万の軍勢を持っている。但し多くは
農民兵(戦闘時に動員できる農民。普段は農作業をしている)である。専属兵士は国境沿いの3砦3720人である、後は貴族の私兵がいるそうだが。それは貴族の権限内で許可されている、が、敵のいないこの東側は我々ダンジョンマスターがいるので人間の兵士は0だ。が…。
「どうする!」
「治療をみんなで頼む、」
タブレットを取り出すと、タミさんとコンちゃんに連絡し、村人の治療を頼んでおいた。
「…どうする?」
「行くぞ。モアレ、ポアン。」
「あいよーお姉ちゃん。」
「行こう、ちょっと鎧とか準備する。」
モアレたちは家に駆け戻っていく、その間にサンテに頼んでモニターをチェックする。どうも様々な動物たちが…見た感じオルトロスまでいるぞ。これはまずい。このままだと南のメッチャングに行くにしても、街道がある、指示をサンテに送っておく…。タミさんは治療が終わり次第メッチャングの町からムーア村に直進。街道を抑えてもらう、あれが最短経路だから。コンちゃんはこっちにくるかもしれない敵追撃部隊の殲滅だ。一応こっちも直進するが…。打ち漏らし対策だな。
「準備できたぞ。」
「はいほーい。行こうよー。でも…イーハ。どうなってるの?なんか」
「まずは村の外の視界外に行くぞ。」
一応産業都市の名が都会なのだが…感覚的に村のイメージが抜けん。が…。不味い事になった。というのも、これ以上の”増援”はもう期待できないからだ。鳥海とドランは現在ドランのダンジョン関連で動けない。水木も当然動けない、現在リンシュメルト学校にいるからだ。そして俊三さんは…今ここで呼べば戦力不足や色々…脱退されかねない、だから動かせない。それに…仲間に放っているが、どう動くか不明だ。それに戦闘経験は私くらいしかない。つくづくドランが今動けないのが悔しい。
「イーハ、すまない、すぐに来てくれ。」
「何だ、モアレ。」
「どうも、ムーア村が壊滅したらしい。」
「は?」
言われて飛び起き、都市の入り口…今度から城門を作るか?の傍に行くと、数多くの…血塗れの村人たちと、戦闘には村長もいる。
「何が起きた?」
「モンスターじゃ。モンスターが…。」
急いでタブレットを開き…モニターを見ると何故かムーア村周辺だけ”百獣の牢獄”と書かれたダンジョンが出現していた。
「モアレ…すぐにぐ…。:
そうだ。元々私たちは偵察部隊とか全部こっちで出すつもりで、今までモアレ配下の部下の作成を行ってこなかった。一応辺境公となっているが、ここ産業都市周辺は平和と治安は村人たちそれぞれが行っているため、実は専属の軍隊を持っていない。他の国境側にいる辺境公は全て最低でも2万の軍勢を持っている。但し多くは
農民兵(戦闘時に動員できる農民。普段は農作業をしている)である。専属兵士は国境沿いの3砦3720人である、後は貴族の私兵がいるそうだが。それは貴族の権限内で許可されている、が、敵のいないこの東側は我々ダンジョンマスターがいるので人間の兵士は0だ。が…。
「どうする!」
「治療をみんなで頼む、」
タブレットを取り出すと、タミさんとコンちゃんに連絡し、村人の治療を頼んでおいた。
「…どうする?」
「行くぞ。モアレ、ポアン。」
「あいよーお姉ちゃん。」
「行こう、ちょっと鎧とか準備する。」
モアレたちは家に駆け戻っていく、その間にサンテに頼んでモニターをチェックする。どうも様々な動物たちが…見た感じオルトロスまでいるぞ。これはまずい。このままだと南のメッチャングに行くにしても、街道がある、指示をサンテに送っておく…。タミさんは治療が終わり次第メッチャングの町からムーア村に直進。街道を抑えてもらう、あれが最短経路だから。コンちゃんはこっちにくるかもしれない敵追撃部隊の殲滅だ。一応こっちも直進するが…。打ち漏らし対策だな。
「準備できたぞ。」
「はいほーい。行こうよー。でも…イーハ。どうなってるの?なんか」
「まずは村の外の視界外に行くぞ。」
一応産業都市の名が都会なのだが…感覚的に村のイメージが抜けん。が…。不味い事になった。というのも、これ以上の”増援”はもう期待できないからだ。鳥海とドランは現在ドランのダンジョン関連で動けない。水木も当然動けない、現在リンシュメルト学校にいるからだ。そして俊三さんは…今ここで呼べば戦力不足や色々…脱退されかねない、だから動かせない。それに…仲間に放っているが、どう動くか不明だ。それに戦闘経験は私くらいしかない。つくづくドランが今動けないのが悔しい。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説


初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる