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第15章 オペレーション:ハッピードライブ

第615話 同じ会社の改善を隣のラインの人が知らない事は結構ある、

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「でもあんた、何者なんだ?」
 勇者道隆たちが歩く前方には、教授が現れ、押し付けて行った勇者音無とそのメンバーがいた。
「うーん、しりたいですかぁ?」
 そう言いながら全員は歩いている、計600名にも及ぶ勇者たちの森林行軍により、勇者たちは徒歩で、中央山地近くの間の森西部に向かっていた。一応獣道はできていたが。基本森林直進ではあるが。局所にはエルフによる枝の祝福による臨時通路が作られており、がけや谷をそれで乗り越えて行軍していた。
「友達よ、よくほら、イーハ商会にいるから。時々、」
 音無たちは軽い雑談をしながら行軍をしていた。と言っても一日歩く羽目になるので時折ライトヒールによる治癒や行軍の魔法による疲労軽減が成されていた。
「そうです、時々…。」
「時々…。」
 音無たちから考えて、実は一番深い井原の”首”はフェルミィだった。間延びした話し方もあるが…。よく戦闘の訓練や魔法の相談に乗ってくれたのも彼女だった。多頭は機能上”お互いの意思疎通レベルを”任意変更”できる、その中で内勤担当のフェルミィは重要と考えること以外での首同士の思考は行わないため、基本思考が井原と同じな点を除けば
「思いっきり…?」
「ちょっと来てくれ。」
 音無たちの袖を引くと、道隆たち3人は道をそれた。

「あいつのことを知ってるのかよ。」
「…え?」
「そうです、ご主人様のパーティには入ってますが…。イーハ商会のどれくらいの?」
 流石に…全員の顔が呆れていた。想像以上にあの柔らかい言動の裏で、どうやって取り込んだのか不明なほどだ。全く正体を明かさないまま勇者の従者になるというある意味偉業だった。となると、音無たちの顔が曇り始める。潜入スパイの知り合い相手に臣従顔で近づき、正体を明かしているようなものだ。単純にいえばやらかした。そう思えたのだ。
「あいつは何者なんだよ。」
「どうきいたので?」
 その飯垣の言葉に全員がガッツポーズを…心の中で取る、
「よくわからんが、メイドたちの主っぽいやつで、イーハ商会の人らしいんだ。」
 いや、そいつ、トップっすよ。
「ほう?それで…。」
「まあ、ゴーレムやらあったからな、後キッチンカーとか作っていたから。」
「え?まじ?」
 奥原が反応してしまう、確かにキッチンカーも憧れていた。風切り亭という…キッチンカーで昼食を作りに行く風景…。
「そんなものあったのか?」
「それでよ、それを使ってうちの店…小さいけど定食屋やってるんだよ。ほら、小麦粉とかでパン作ったり、バルやりたくてよ。」
「で、こいつがそのキッチンカーあれば、例えば露天出すのに楽じゃん。」
「…作ってもらうべき!」
「それ、どういう事です?」
 むしろ食い気味に道隆に食らいつく音無たちでもある、キッチンカーとか。
「え…あ…。まさかあれ、秘密兵器とか?」
「いや、それは大方新商品だろうな。」
 飯垣が言いつくろう。
「だろうな、どうも移動しながら、料理を作れる馬車っぽい何かでよ。」
「こっちに来るまではそれに乗って、下ごしらえしてたので。」
「そうだよ。」
「それがあれば、ミヨちゃんの巡業に使えるじゃん。」
「………売店…。」
「いいなー。それで、海でカフェとか?」
「確かにそう言うのはあると便利だが、海側は人が来ないだろう、今、食肉がどうなってるか知らんが…。」
「あそこ、下に街ができて、そっちの需要は薄いかな。」
「ん?お前ら?」
「よくわからないけど、そのイーハ商会って…。」
「ちょっと私も混乱してきた。」
「まあ、ちょっと問いただしてくる。」
 そう言うと、音無たちが、そのままフェルミィの方にかけて行った。
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