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第15章 オペレーション:ハッピードライブ

第614話 外交力による勝利と何もないという結論

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「やっと出会えただがや。」
「あんた…。」
 鳥海が、ある勇者の従者として付き添っていた。というより彼らは”リンシュメルト騎士団”にいる騎士団長であり、今回の鳥海の要請に応じ彼女の護衛として、鳥海が従者となっている、騎士団の副団長は数少ない国家に雇われた”勇者”であり、元隊長のシーアとか言う奴の愛弟子として有名な聖騎士でもあった。今は任務として付き添っているが、騎士団に憧れた彼らは…そのトサカ頭の女を…地味に胡乱な物としてみている、
「すいませんが…。」
「アチシのお客さんだわさ。」
「分かった。どうする?」
「うちの商会のお客様だからだわさ。」
 鳥海が手招きをすると、すぐ側の茂みに連れ込む。
「…手短に。:
「出来れば亜人とりなして欲しいだがや。」
「なにを?」
「…分かっているだがや?」
「だから何を?」
 ちらりを騎士団たちを見つめる、一応小隊となっており、5名のメンバーがいる、
「…話すなら、終わってからにするだわさ。」
 この様子と焦りから理解できた。大方洋上艦隊の監視の件だが。
「何でだ?」
「うちらは、普通の商人と商人だわさ。それが崩れればここにいる勇者たちに…。」
「ぐ…。」
 どの交渉をするにしてもこの監視付きの上に行軍中では何のしようもない。
「だが…。」
「第一聞いただわさ。相良とか言う、奴が亜人と親しいらしいだわさ?そっち経由で話でもすればいいだわさ。」
 鳥海としても会議で気化された”舟のダンジョンマスター”の仕様はいるだけで問題が起こる。凶悪仕様だ。ただ面積は今は狭いがいずれ成長するだろう。そうなると…。こいつの所在を会議にかけないといけないが…。ここにも問題がある、それが、現在海上はほぼ市民の通らない…その上現在交易は彼ら海の商会が握っている、今は貿易利益を前に…。見逃すしかない。ただ、ダンマスが領域を伸ばせば大陸間交易も可能だという事が理解できた。それだけでもかなりの利点だ。
「そうなんだぎゃ。」
 海川の焦りもわかる、ほとんど作戦は失敗し、ここに潜入はできているが、そのまま2週間の潜入は心臓に悪い。ただ南がいうにはわざと”討伐させる”という方向で上層部と妥結が付いているとも聞いている。そう…鳥海が感じたのはハッピードライブはさらに向こうが加算したのだ。その為、単に騒いだだけになってしまった。向こうが一枚上手だったわけだ。そう言う意味では負けたが、せめて自分の利益は拾う。
「アチシ達はある意味今はお客さんだわさ。せめて魔王とやらを見て…帰るだわさ。」
「儂を守ってもらえんがや?」
 今回のツアーの最後は”魔王討伐見学”となっており、勇者たちの戦闘をじかに見学することになっているが…魔王が何なのか。雑魚魔王とか言う青い人型では600人を相手にするには…小さすぎて衝撃波しか飛んでこないはずだ。そうなるとギミックがあるはず。がそれが命を保証するとは限らない。
「区割りは聞いているだわさ?それに従え、としか言えないだわさ。」
 一応騎士団と一緒にいる鳥海は前線に参加することになっていた。
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