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第15章 オペレーション:ハッピードライブ
第613話 来てみても、やることが消えている、(相良視点)
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「え?どうすんのこれ。」
大和たちが来てみると、スキュラの現地部隊には問題が発生していた。まず思ったより、ダンマスのネガティブキャンペーンがうまくいかない上に食事がかなり良かったので、最初は襲撃に参加していたダンマスも…参加者の勧誘に傾きつつあり、もう統制の取れる状況ではない事。そして、何より魔王討伐に参加するための勇者勧誘パーティが開かれ、多くのダンマスが、護衛という形で勇者の従者に潜り込み…勇者を攫うどころではないという事。そして魔王討伐を行えば、南みたくなれるかもしれないといううわさが広がり、願いをかなえる方向で全員が傾いており、スキュラのメンバーも参加することになってしまった。ついでに…船長もだ。
「聞いてるー。終わったら出迎えでいいってー。」
最悪は首テレポでいつでもポルホイに戻れるので、そこまで焦ってはいないが。問題は山積している、主にここまで来るDPといるか不明な追跡者の存在だ。ついでにスキュラは”赤城”が、飛行機格納ハッチから”ダンジョン”を開き、その中にスキュラ達を押し込んだうえで首テレポすればいい。
「そんなヤバいのか?」
「どうも、今攻めると、スキュラは”反魔王軍団体”と、”反ダンマス部隊”のレッテルがかかるかもしれないって事で。襲撃は全部中止したみたい。」
赤城たちののんびりした声に、大和が焦る。
「それなら…。浮上するか?」
海上において、船は常に”海流”に流されるため、その場にとどまる為にも現場の周りをグルグル回る周回が必須で。当然DPを消耗する。まあ、海流の計算さえすればいいが。
「それもまずいってー。帰還するのもできないって話ー。」
「どうしてだ?」
「ああ、うちらがダンマスを送るって話で数人決着がついて、その為にパルミダーク沖にいないといけないんだって。」
「うあー。」
問題はマークされている可能性が高いこの艦隊で送迎となれば問題は山積である。領海侵犯で攻撃もありうるのだ。
「交渉できないの?」
「そこが問題でねー。企画の千鳥万花はー、前にだまし討ちしちゃってー、で、交渉できないし―。かとって勇者の件があって亜人同盟には強く出れないんだってー。」
赤城が、アイスを舐めながら全員を見渡す、これが相良艦隊のお気に入りで、たまたま思い出召喚に入っていた”アイスクリームメイカー”があり、それを全艦長室に設置してあった。地味に牛乳も思い出召喚。砂糖は最近出回った”水飴”なので結構高級品だが、この世界ではこういう甘味は彼女たちの贅沢でもあった。
「最悪。」
「だから―費用的には、こうした潜入が―って事。」
「伝えたのか?今の現状を。」
「伝えたけど、最悪はどうにかなるから、だって。」
この船たちは多頭の首であり、死んでも相良の本体は残るので、死んでも全く問題がない。但し痛い。
「…でスキュラたちの報告は?」
「何かいるけど、分からないで一致してる。」
「打って出る…西もて我々に戦闘能力がないのが厳しい、」
問題はスキュラたちは巨体の為、相当分に大きいから、海から出たら最後、亜人同盟はスキュラを討伐しないといけない。かといって、頭上を抑えている何かを追い払う航空戦力はない。すなわちもう、お手上げ状態だった。
大和たちが来てみると、スキュラの現地部隊には問題が発生していた。まず思ったより、ダンマスのネガティブキャンペーンがうまくいかない上に食事がかなり良かったので、最初は襲撃に参加していたダンマスも…参加者の勧誘に傾きつつあり、もう統制の取れる状況ではない事。そして、何より魔王討伐に参加するための勇者勧誘パーティが開かれ、多くのダンマスが、護衛という形で勇者の従者に潜り込み…勇者を攫うどころではないという事。そして魔王討伐を行えば、南みたくなれるかもしれないといううわさが広がり、願いをかなえる方向で全員が傾いており、スキュラのメンバーも参加することになってしまった。ついでに…船長もだ。
「聞いてるー。終わったら出迎えでいいってー。」
最悪は首テレポでいつでもポルホイに戻れるので、そこまで焦ってはいないが。問題は山積している、主にここまで来るDPといるか不明な追跡者の存在だ。ついでにスキュラは”赤城”が、飛行機格納ハッチから”ダンジョン”を開き、その中にスキュラ達を押し込んだうえで首テレポすればいい。
「そんなヤバいのか?」
「どうも、今攻めると、スキュラは”反魔王軍団体”と、”反ダンマス部隊”のレッテルがかかるかもしれないって事で。襲撃は全部中止したみたい。」
赤城たちののんびりした声に、大和が焦る。
「それなら…。浮上するか?」
海上において、船は常に”海流”に流されるため、その場にとどまる為にも現場の周りをグルグル回る周回が必須で。当然DPを消耗する。まあ、海流の計算さえすればいいが。
「それもまずいってー。帰還するのもできないって話ー。」
「どうしてだ?」
「ああ、うちらがダンマスを送るって話で数人決着がついて、その為にパルミダーク沖にいないといけないんだって。」
「うあー。」
問題はマークされている可能性が高いこの艦隊で送迎となれば問題は山積である。領海侵犯で攻撃もありうるのだ。
「交渉できないの?」
「そこが問題でねー。企画の千鳥万花はー、前にだまし討ちしちゃってー、で、交渉できないし―。かとって勇者の件があって亜人同盟には強く出れないんだってー。」
赤城が、アイスを舐めながら全員を見渡す、これが相良艦隊のお気に入りで、たまたま思い出召喚に入っていた”アイスクリームメイカー”があり、それを全艦長室に設置してあった。地味に牛乳も思い出召喚。砂糖は最近出回った”水飴”なので結構高級品だが、この世界ではこういう甘味は彼女たちの贅沢でもあった。
「最悪。」
「だから―費用的には、こうした潜入が―って事。」
「伝えたのか?今の現状を。」
「伝えたけど、最悪はどうにかなるから、だって。」
この船たちは多頭の首であり、死んでも相良の本体は残るので、死んでも全く問題がない。但し痛い。
「…でスキュラたちの報告は?」
「何かいるけど、分からないで一致してる。」
「打って出る…西もて我々に戦闘能力がないのが厳しい、」
問題はスキュラたちは巨体の為、相当分に大きいから、海から出たら最後、亜人同盟はスキュラを討伐しないといけない。かといって、頭上を抑えている何かを追い払う航空戦力はない。すなわちもう、お手上げ状態だった。
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