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第15章 オペレーション:ハッピードライブ

第612話 軍隊の仕事の8割は張子の虎である、

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 今回の敵戦力の説明をしていくうちに教授も、そして、音無たちの顔がどんどん青ざめていく。
「でも、井原は勝てるの?」
 最悪の手段として、本隊を出して戦う分には全長1.2km高さ大体200m前後ある巨体だ。まあ、大きさの割に鍛えていないので、コアルームで時々休む以外では変身を説いたことはない。ここで解けばこっちが侵略者だ。まあ、この話は奥原含め全員に言ったことはない。
「最悪の手段とか、手を選ばなければな。」
「それなら…。」
 音無たちはほっとした顔だ。が…。
「その代わりこの辺一帯全部壊滅だ。あの町含めな…。」
「…え?」
 全高200mが暴れるのだ。推して知るべし、その被害。しかも海岸沿いだ。体が海に入った時点で津波確定だろう、そんなマネできるか!
「ならどうするつもりだね?」
「私はここで監視するだけだ。」
 戦力において私は意味をなさないが、今回は早い対応が求められると判断している。なので、ここに本部を作り、ミヨちゃん達のバックアップをするためにここに最悪2週間は滞在しないといけない。その為の小屋建設だ。
「…ほう?}
「私たちにできる事はあります?」
「音無…君たちは戻ってくれ、今回最重要は”スキュラに何もさせない事”だ。その為に昨日出発した勇者たちに追いつき、彼らの誘拐を未然に防いでほしい。」
「それは?」
「我々の策はスキュラを政治的に動けなくすることだが…。鳥海が言うにはこれも高度な”政治手法”って奴だ。」
 実は鳥海に聞いたのだが、あの壮行会に勇者のほかにダンマスを公式招待することは俗にいう”人質効果”をという物を狙った作戦だ。各国の要人を招き特に第3国の有名人や”敵国”の家族の好きなアイドルや有名人を参加させることにより”参加”に意識を向けさせ”襲撃”という文字を思考ごと飛ばす作戦だそうだ。又襲撃を考えていたとしても、親交を深めたい相手がいる場合、そうはならない事が多いという、その為政治家のパーティの招待客には非常に
政治力学的感性や思考が欲しいのだという。今回はそのダンマスたちが、一緒に魔王討伐という”イベント”に参加させることにより、襲うより”参加”したほうがいい。どうせ後で攫えばいい。と思考させること。が重要だそうだ。本人曰くこれは”ディレクション”と呼んでいた。
「で、魔王討伐までは…安全だと判断している、今のところはな。」
「ふむ…。」
「…よくわからんが、スキュラ動かない?」
「いや、もうこの段階なら、終了までは動かない。がその後は?」
「…あ。」
 一応今回はその間に出迎えの部隊が連中が”上陸”などの関係ない地域での攻撃や送迎を作戦終了まで妨害する。という事が欲しいのだ。
「だからこっちは最悪戦闘はしない。向こうが変な事を強行するなら考える。ただな…。」
「何?」「
「暇でな。それで小屋を建てて釣りでもしようかと考えていたんだ。」
 せっかくあと2週間ここで滞在するのなら。ここで釣りをして過ごそうと。ミラージェはもう中央山地傍の雑魚魔王魔王城に向かう部隊にはゴーレム車を運用できないため、シルキーを連れて、帰還中だ。フェルミィと後でこっそり合流する。一応やろうと思えば五感共有で魔王討伐を楽しめるのだ。釣りをしながら・・・休日でも楽しめばいい。
「そ、そうなのか…。」
「…なら戻る。」
「クックック。君たちを送ろう、それでいいかね。」
「すいません教授。」
「ではな。後、お土産は楽しみにしていてくれ。」
 教授たちは去っていった。さて、後は釣竿を作り、竿スタンドを木から作るか。
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