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第15章 オペレーション:ハッピードライブ
第600話 敵と味方は、複雑に絡み合うよね(ナオ視点)
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祝600話でございます。皆様、ついてこられるでしょうか…。頑張って読み進めてください。
===================================================
「という訳なのよ、どうする?」
南さんから聞かされたのは、どうもスキュラカンパニーという組織がこの”勇者商店”を殺害で阻止しに来るのではないかという事だった。勇者を攫い…。
「でも、どうやって連れ出すのよ?」
「…そうよね。」
いつものケイと、リューネではあるが…この裏では部隊の派遣などをちゃんと行ている魔王軍幹部ではある。
「まずは、モニターに…。スキュラカンパニーの6人の現在位置を見せて。」
パット…あ、これはまずい。
「何これ…。」
スキュラカンパニーはどうも色々調べてあったらしい。船のダンジョンマスターは勇者大陸に向け、船団を向けていたし、海底には領域が一部伸びていてどうも…領域の狙いはパルミダーク沖の”無人島群”みたいだ。これは本格的なスキュラカンパニーの侵攻と言っていい。魔王バトルに関連して、教授が見張っているがそれだけでは収まらない・・どうも海底などを侵攻しているようだ。
「そう言えば、スキュラは海中用モンスターがほとんどだったわ。」
一応この世界の海はかなり荒れやすい天候と海流であり運がよければ船が砕けたうえで、向こうの大陸にたどり着くというだけで、大陸の存在は知っていても実際に行くにはゲートでしか行けない。どこも船の開発は行っているが…まだ近海を超える船は開発できていない。が水中のモンスターであるスキュラにはその制約がない。その上…。
「この船…ダンジョンですね。」
「は?」
ハーリスが言うには船のダンジョンマスターの特性は”移動可能で領域が安定しない”である。そしてそのダンジョン領域を移動させ、船のダンジョンマスターの船が勇者大陸を目指している。
「これってさ…。」
「まずいわよね。大方、攫うか。」
ダンジョン領域内で勇者を殺せば当然勇者討伐DPが入る。それが移動してきて、地上で倒してもだ。
「連中、怖いものがないのかしら。」
「実際ないんじゃない?船があり、領域があるって事は、魔石改修が可能だから…。ってことは…勇者の位置は?」
「ほら、作戦の関連で今はエルシュウッドで。・・・あ、ここに休暇に一緒に来ているわね、船のダンジョンマスター。」
「…厄介な…。」
作戦は勇者を探りを入れつつ、この中で一番動かしやすい”パルミダーク沖”に勇者を連れ込み、攫う事だろう。そして、内部に入ったスキュラのメンバーは各ダンマスをそそのかして、回収して逃げる気だ。ダンジョン間は当然移動可能だ。一隻がリラシルトにいればそこに即転送可能。もう一隻がカナンにいればそっちにも即転送可能。
「でも今動かせるメンバーいる?」
「あ…。」
今回は各メンバー全員に役割が入っており、それぞれ重要な役割がある、楽園もショップとか、食料品の輸送などで使っている、南さんもだ。となると、スキュラに対応できるメンバーはいない。エレノアでもいいだろうが…。大方、保有戦力を公然にはまだしたくない。こういう時にヨミがいないのがきついとは…。
「こうなれば、魔王討伐まで…連中に妨害を頼んでみる…。終わったらこっちで急ぎでいい?」
「いいわよー。」
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「という訳なのよ、どうする?」
南さんから聞かされたのは、どうもスキュラカンパニーという組織がこの”勇者商店”を殺害で阻止しに来るのではないかという事だった。勇者を攫い…。
「でも、どうやって連れ出すのよ?」
「…そうよね。」
いつものケイと、リューネではあるが…この裏では部隊の派遣などをちゃんと行ている魔王軍幹部ではある。
「まずは、モニターに…。スキュラカンパニーの6人の現在位置を見せて。」
パット…あ、これはまずい。
「何これ…。」
スキュラカンパニーはどうも色々調べてあったらしい。船のダンジョンマスターは勇者大陸に向け、船団を向けていたし、海底には領域が一部伸びていてどうも…領域の狙いはパルミダーク沖の”無人島群”みたいだ。これは本格的なスキュラカンパニーの侵攻と言っていい。魔王バトルに関連して、教授が見張っているがそれだけでは収まらない・・どうも海底などを侵攻しているようだ。
「そう言えば、スキュラは海中用モンスターがほとんどだったわ。」
一応この世界の海はかなり荒れやすい天候と海流であり運がよければ船が砕けたうえで、向こうの大陸にたどり着くというだけで、大陸の存在は知っていても実際に行くにはゲートでしか行けない。どこも船の開発は行っているが…まだ近海を超える船は開発できていない。が水中のモンスターであるスキュラにはその制約がない。その上…。
「この船…ダンジョンですね。」
「は?」
ハーリスが言うには船のダンジョンマスターの特性は”移動可能で領域が安定しない”である。そしてそのダンジョン領域を移動させ、船のダンジョンマスターの船が勇者大陸を目指している。
「これってさ…。」
「まずいわよね。大方、攫うか。」
ダンジョン領域内で勇者を殺せば当然勇者討伐DPが入る。それが移動してきて、地上で倒してもだ。
「連中、怖いものがないのかしら。」
「実際ないんじゃない?船があり、領域があるって事は、魔石改修が可能だから…。ってことは…勇者の位置は?」
「ほら、作戦の関連で今はエルシュウッドで。・・・あ、ここに休暇に一緒に来ているわね、船のダンジョンマスター。」
「…厄介な…。」
作戦は勇者を探りを入れつつ、この中で一番動かしやすい”パルミダーク沖”に勇者を連れ込み、攫う事だろう。そして、内部に入ったスキュラのメンバーは各ダンマスをそそのかして、回収して逃げる気だ。ダンジョン間は当然移動可能だ。一隻がリラシルトにいればそこに即転送可能。もう一隻がカナンにいればそっちにも即転送可能。
「でも今動かせるメンバーいる?」
「あ…。」
今回は各メンバー全員に役割が入っており、それぞれ重要な役割がある、楽園もショップとか、食料品の輸送などで使っている、南さんもだ。となると、スキュラに対応できるメンバーはいない。エレノアでもいいだろうが…。大方、保有戦力を公然にはまだしたくない。こういう時にヨミがいないのがきついとは…。
「こうなれば、魔王討伐まで…連中に妨害を頼んでみる…。終わったらこっちで急ぎでいい?」
「いいわよー。」
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