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第15章 オペレーション:ハッピードライブ

第585話 問題は、離れた外国からお土産を運ぶ方法

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「…これは予想外だわさ。」
 流石の鳥海が、パーティドレスを身にまとい、珍しく髪の毛を下ろして普通の女性の顔をしてくる頃、イーハ商会のフロアはひと騒動になっていた。主にダンマス達が買った”リンシュメルト土産”があまりに大量すぎて、運ぶ手段なしだと、店で混乱を引き起こしかねないのだ。
「どうするんだよ。荷物をここに奥のは無理だぞ、明日も店は開くんだからな。」
 両手に抱えるよりも多い荷物。それが数人分…これが一ダンマスが買った商品の平均の値だ。これが30人分がある、ダークボックスがあればいいがこの町では金カード冒険者以外ダークボックスは使えない。それが…非常に問題を大きくした。
「こうなると…。」
「…ダンジョンに送ればいいのぉ?」
 今回は所在がばれないように、一応ダンジョン外の井原本体は産業都市側で休養しているが、それ以外の2名、フェルミィとミラージェはこっちで運用していた。
「すまない、まず君なのぉ?後、リーダー。こっちに来てぇ。」
 基本フェルミィの声は間延びだが…今回はこうなったつけを払ってもらいたい。
「あ、ああ。」
「まずこっちにぃ。後、荷物はこっちに持って来てぇ。」
 今回の衣装はほぼ全員が”勇者服”なのであえて”ビジネススーツ”を着せてある、後、木で作った”伊達眼鏡”も付けてある、これだけでも印象が変わる、ただしガラスはないので付けてない。一応勇者が来た時にいくつか保存されているそうだ。ついでに私の所にもレンズ関連はあるが、地味に2億DPとかかなりの高額商品となっており、普通に手が出る商品ではない。 そう言うと、適当なな会議室に持ってこさせた。
「でだ、これを
「まずは手物の服の着替えは終わったぁ?」
「あ、はい。」
「なら、それを鳥海が手に持って”トレード”をあなたに申請すると、これをダンジョンに遅れるわぁ。」
「そんな裏技あっただわさ?」
「知らんって。」
「一応、これをあなたの物だって事にすれば、トレードはできるわぁ。所有権の関係でぇ。」
 これは、地味にフェルミィができる前のミラージェと私がトレードに関する実験を行っていた。その時に裏技的に送り付ける方法としてこれを思いついた。がダークボックスを持たせた場合二人のダークボックスが共通した事を知ったので腐っていた商品移転方法だ。
「…やってみるか?」
そして鳥海に押し付けられる無茶苦茶多い。商人の山を鳥海が抱えると、タブレットを操作し…しばらくすると商品が消え去った。
「お…ありがてぇ。これで送れる、」
 ただ、鳥海の顔はすぐれない、苦虫を嚙み潰したような顔だが…。
「これ、お互いにやれば…。」
「商品は送れるよぉ。但しお互いの善意に期待するものだからぁ。そこは注意してぇ。」
 そう言うと、手を振り、ダンマスの男と部下たちは去っていった。
「商売の機会を逃しただわさ。」
「無理だろうと思うわよぉ。」
 呆れたように首を振って見せる、
「だってぇ。いつか思いつくわよぉ、これ。それに恩を売って…快適性を増す方が消費が多くなると思わないのぉ。」
「これは副目的だわさ。」
「分かってるわぁ。だから、些細なのよぉ。」
「…しかたない。行く駄わさ、今日のパーティは忙しくなるだわさ。」
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