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第14章 下部組織は基本押し付け

第575話 交渉はにこやかに、そして棘を隠して10倍盛

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「鳥野郎、どうしたの?」
「ん?計画書受け取って提案に来ただわさ。」
 計画書とは、今回の勇者48人に無理矢理魔王討伐をさせ、王国バックアップの元、簡単なお使いクエストをさせてみんなで魔王討伐に行かせる。できればそこでダンジョンとかを味合わせていい印象のまま魔王討伐に向かってもらうという作戦である。ここで悪印象を与えないようにする理由に”願いをかなえる”で反国家的願いを出させないために、勇者討伐してもらう際に勇者に”王国に反感を持たれない”を主眼とした作戦太陽となっていた。

1、勇者たちの操業前日に里中がいなくなる。なお避難先は魔王軍が用意、
2,武器防具の作成、聖剣作成、ダンジョンオーブの取得(魔王軍準備)、魔王城捜索の4か所の設問を行い、伝  
      承に優しい形で冒険をしてもらう。
 1.武器防具の作成はザガートン北部でドルカスが担当し、交渉やダンジョンアタックをさせる事。
         暇にさせないのが重要。
 1,聖剣作成 ファクターコインは南提出。ボス攻略による特訓フェイズを行うこと会場はエルシュウッド。
        エルフアピールでポイント稼ぎ。
 1,ダンジョンオーブ取得 適当なダンジョンを攻略させる。難易度は調整すべし。オーブは鍵なので、一個
   あればいい。
 1。魔王城捜索 エクトネーゼ出発、魔の森のエレノア居城を目指してもらう。大野君に発見してもらったこ
   とにする。
3,一度旧魔王城に到着し、そこで支援部隊と合流。魔王と戦闘し…選抜チームが魔王を討伐。後の物は戦闘の
   みで行ってもらい強敵(手加減)と戦ってもらう。

 という工程になっている。
「どういう物よ?」
 鳥海が直接リンシュメルト王宮に乗り込むと南がすぐに応対した。鳥海はその外見も目立つため、できればすぐに中に入れたかった。
「アチシが提案するのは、まずこの計画のここだわさ。スタート地点。」
 今回のプロジェクトの骨子を書いた紙を取り出すと最初の場所を指さす。
「ここによると、卒業の指揮の前日にお姫様を攫う事になっているだわさ。しかも事後報告に近いだわさ。」
「そうよね。」
「それだと、ちょっと外に出ただけとか…ダンジョン潜って遅いだけじゃないかとか…。しかも彼女は関係者だわさ?」
「そうよ。スキルも鑑定とかついているから、聖女にするつもりで考えているわよ。」
「ふむ、なら最初の提言は、やっぱり第一だわさ。」
 自分のダークボックスからアップルティーを取り出す、最近の鳥海のお気に入りだ。
「どういう事よ。」
「まず、こんな行方不明方法、捜索部隊が捜索したりするだけで、初期の捜索隊が最悪冒険者や他の貴族に攫われる可能性があるだわさ。目に見える形で彼女を攫い、そして魔王軍という得体のしれない何かにさらわれたとすることで、すんなりいかせた方がいいだわさ。」
「確かにね。」
「そこで、あえて目の前で攫うために”卒業パーティ”はどうだわさ?そう言う場所で貴族とかに勧誘の時間を与え、仲間の誘いやすくしたうえで、王国に勇者歓待の意志があると言えるだわさ。」
「確かに、製王国の支援の態度は必要ね。」
「足りないならうちらが料理も出すだわさ。賑やか紙として、アチシの紹介のメンバーも勇者を見てみたいだわさ。そう言う贅沢ぐらいはできるだわさ?」
「…しかたないわね。いいわよ。但し、他のメンバーに断られても文句言わないでね。」
「了解。だわさ。後…。」
「何よ?」
「この4つの計画のうち一つ。そっちが選んだものでいいだわさ。手伝わせてほしいだわさ。どれか一個でも間で勇者にアピールしたいだわさ。それに参加したならこういう作戦の一つもやって皆さんにできるところを見せたいだわさ。」
「…これも検証後でいい?それでいいなら構わないわよ。」
「いい返事待ってるだわさ。さて、ここで撤退するだわさ。うちも準備する事があるから。」
「忙しいのね。」
「一応こう見えて一国の大臣だわさ。歩いてきたけど、公式でないから仕方ないだわさ。」
「…まあ、分かった。やっておくわ。でも、あんた、本当に協力してくれるの?」
「ああ、みんなに満足してらえるように頑張るだわさ。」
 その笑みはたおやかに微笑んでいたが…。視る者が見れば、張り付いたような、怖い笑みだった。
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