魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき

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第14章 下部組織は基本押し付け

第569話 知性を亡くしそうな…頭の悪そうな部屋。

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 後の二つは取りあえず適当に知のコインを使ってみた。
「…こういうの多すぎだわさ。」
 またも外装に変化なし、これはこれで困る。ログハウスがログハウスしているのがつらいとか…なんだろう、風評被害な気がする。
「中は…何もないわね。」
「ふむ…またも印象系か?」
 どうも、内部に変化もないようだが・・・自分のステータス…ん?
「どうしただわさ?」
「この部屋、陣にINTに補正が入っている。そこまで大きくないが…。大体4%ぐらいだ。」
「それでも貴重だわさ。能力補正系だわさ。これがコアルームにあれば、コアの能力を上げれるかもしれないだわさ。」
「あ…。」
 ダンジョンマスターレベル10の”魔王の間”の効果でコアルームが改装可能である。そうなるとこういうコイン召喚も可能だろう。そこで知力アップすれば何かあるかもしれん。何より冷静な判断ができるだろう、これは大きい。使う先が多いコインになりそうだ。
「中々おいしいだわさ。」
「じゃのお、頭が物理的に良くなる部屋…なんかすごいパワーワードなのじゃ。」
 確かに、それだと頭を何かでブーストするか、殴られている感たっぷりなんだが?
「最後に亡だ。無くなるって意味もあるが…。」
 …最後の部屋は…露骨すぎるだろ。
「これは入りたくないだわさ。」
 奥原たち女子組も首を横に振る。分かる。この外見が骸骨をベースにしたどう見ても呪われそうな部屋だからだ。
「一覆う入ってみるのじゃ、やってみないと分からん。」
 二人で入ってみると…内部も当然おどろおどろしい骸骨の地獄名互い層が目に付く。が…。
「なんか痛くない…ではなくだるくないかの?」
「少し、確認…え…あ…でるぞ。」
「分かったのじゃ。」
 急いで早足で出る。ステータスを家訓んしてよかった。
「どうだっただわさ。」
「天然のトラップルームだ。中に入ると徐々HPが減るようだ。少しここにおいて、まずはこの検証を行う。」
 これが本当なら、かなり強めのトラップルームができるからだ。

第一実験 霊系とスケルトンなどを配備してみた。アンデット系に何も起きなかった。
     なお、一緒にいれたウルフは衰弱し、部屋からすぐに出た。
第2実験 外装を偽装できるか実験 外装が1%でも変更されると機能は消滅する。
第3実験 物を置いて、隠してみる。1cm以上開けた状態で学を置く場合50%以上の隠蔽率でなければ
     機能するが木の家具は効果で腐り果てる。
第4実験 コインを混ぜてみた。 外装は混ぜたコインと半々となるが、効果は喪失しなかった。
     愛と一緒だとHPが減っても気にならないようだ。

ただこのトラップを使うのかは微妙だと思った。というのも、有機性物体は全てHPが消耗し、鋼鉄とかなら別だが、一応黒曜石も可能だろうが、実は、検証して一か月後にそれも欠損が確認できた。という事は部屋の中にある無機物も、アンデッドでないとダメなのだろう。検証がもう少し欲しい。
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