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第14章 下部組織は基本押し付け

第566話 物があるって事(正々堂々視点)

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「こんなことが…。」
 正々堂々の4人は、常に・・・公国内の商館と言っても、一階が小さい店で2階がぎりぎり男女の部屋わけができる程度の小さい家だった。元はここはよろず屋で、主に川向こうの取引先と行商で儲けていたが、老衰で死んで、息子さんは他の商会に行商人で雇われてここに定住する気も…いや、ここは貧困の象徴として非常に憐れんでいた、むしろ新人の商人として、…あのあざ笑う顔が腹が立った。思ったのはお前程度の商人は何人も相手してきたんだよ、お嬢の為の物資調達でな。
「中位ファクター。」
 4人はテンポ裏の食卓4人で座ってパンとスープを食べていた。大麦は川中ほどの平原で取れるため、ここではオートミールとパンが主食だった。パンがゴリゴリする。それ以外は実は、支給品ってわけでもないが…肉の一部を格安で送ってもらう契約をしており、主に”ドードー鳥”という鳥の肉が送られてくる。向こうでは一般的らしい。一応”獣”扱いだ。食べて鶏とほぼ一緒だったので、今日はチキンカツが添えられている。油は買った。
「お姉ちゃん、これ…。」
「これがあれば無敵っしょ、ガチで。」
「分かっているのか?」
「商会の際の言葉とあれで…半分ぐらいのファクターは分かる。但しこれには4千万ぐらいの投資が欲しい。」
「4千万・・・たけぇ。」
 自作の箸で、神原が一口帆織り込む、返す返すもソースがないのがつらい。
「でも我ら、これで中位の仲間入りができよう?お嬢の助けにもなる。」
「まだお嬢の事を言ってるのか、もう…お嬢は…。」
「でも…。」
 堂島弟から聞いた現在のお嬢の状況。亜人に囚われ・・・大陸も違う場所で、鍛冶屋として生きている事。そして、仇を取り、月下を本人が仇討で滅ぼしたこと。である。確かに仇を打ったのは喜ばしいが、自分たちの無力でもある。
「だからじゃん、やれる王になって、お嬢を推すんだよ。」
「でも資金がねえぞ。」
 一応支給された”シルキー”のスポナーはある。スポナーは生成すると変更ができない。このスポナーは土魔法と付与魔法、闇魔法、生活魔法などが存在しており。非常に高性能だが、4人とも現実型の為、ダンジョンには領域内でコアを持って、出入り口にコアを当てて、再設置が欲しい。ただしこのシルキーが一体25万DPほどかかる計算になる。その為費用に高額である。確かにファクターを借りればいいのだが、金額のほどが不明だ。
「…どうする?』
「一応3千万DP貰ったが。領域確保で全部使いきった。」
 DPは国王の許可があるため、この公国内全体を購入することが可能な状態だった。この処理も井原にしてもらっていた。
「…ファクターコインを売ろう。それで…運営資金を出す。数体はあのシルキー出さないと、工事も出来ん。」
「…そう言えば魔のコインもあるわ。」
 取り出したのは、普通のファクターコインより輝きが強い…魔のコインだった。
「うるのか?}
「どれくらいで売れるのか知らないけど、洋のコインもたくさんあるから、全部ね。我々に欲しいのは時間と…力よ。」
「だな、どう動くにしても今は…力を蓄える。」
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