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第14章 下部組織は基本押し付け
第563話 ストレートすぎると盲点に見える、
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提言も終わり。数日たった時、ミヨちゃんからの報告書が来た。そう、元々あの”草原同盟”にどうやってリラシルトの人間が入ったかだ。
「…これはストレートすぎて思いつかんかった。」
報告書によると、これは単純に”賄賂”だった。まず、あの砦と直進して、行商人が、相手ゲートまで…普通の食料品と偽って、物を運ぶ。ご禁制の物はない。という事だろう。但しここで、物を渡して引き上げるはずだ。というか、そうなっていたのか…。初めて知った、食料品は売るんだ。本来はここが規制だろうに。で、ここからがメインだ。それでも行商人はなぜか、スパイ容疑で捕まるのが半分いた。だから…本来待ちの人が食料を運ぶことはなかったしリラシルトの商人が食料として小麦を売りに来るのは…防げないのだがそれでも捕まる。そしてそいつは二度とでてこない…とザガートン国は思っていた。そこから先がトリックで、そのしばらく後に”草原諸国”側にその承認は”嫌疑不十分”で解き放たれる。そう、こうすることで抜ける事が可能だった。あとは…商人は商売後。あと半分の”帰る事が許された商人”の荷台に乗せられて帰る。この二つの商人は当然”同商会”の物を用いる。後は地味に伝写鳩で連絡していたそうだ。
「かなり用意周到なうえに山越えよりは現実的だ。」
そうなるとあのトンネルは開通させても、こっちの商会しか使わない公算が高い。かなりいい感じだ。ただあの国に来ていた勇者召喚などは…大方前二つの国では売れなかったか、購入後だろう。ただ、そうなると、もう商人が捕まった悪影響は発生しているだろう。これは本格的に急がないといけない。向こうの国は今後”リラシルト裏取引”から除外される可能性が高い。と、ともにスパイも来る可能性が高い。そしてもう一つは草原諸国とリラシルトは一部繋がっている。これがザガートンにばれると、非常にややこしくなる。
「報告書は読んだけど…どういう意味?」
一応、正々堂々にルートと、あともう少しやりたいことがあってきていた、相手も堂島(姉)にしていた。
「相手のルート次第では、競合他社もありうるかと思ったが、どうもそう言うわけではない。となると、トンネルルートはこっちの独占になる、だからダンジョン領域化から、直接ダンジョンをつ萎えていい。だからそっちの案を通す。後は、工法は説明したとおりだ。」
「一つ、ほっとしてます。」
今回のトンネルにはダンジョンマスターならではの一つの難点がある。それがトンネルには出入り口が二つ欲しく、今回はその距離上”出入口を加工延長する作戦”は遠すぎる上に難しいのだ。なので工法として説明したのが”現実型ダンジョンの利点”と呼ばれる工法だ。現実型ダンジョンは二つの特徴がある。ついでにこの現実型と異界型のダンジョンはレベル7時点でDPを払えば交換可能で、初期はその文字次第で、蛍光があるが、現実型のダンマスを選べばいい。この現実型は地味に欠点が多い。一つはルームはパーツをDPか現実で作った後に”認証”させてダンジョンとして機能させる。その為、現実の建築技術が欲しい。場所によっては非常に難工事がある。異界型はDP支払いのみでしかダンジョンを作れない。二つ目は出入り口に関する追加規定がある点だ。現実型ダンジョンは出入り口を増設できる。
但し、その出入り口の大きさ次第で”DPが消失”する。扱いは人間にその穴を破られた”欠損”扱いだ。これも柳田論文で検証されているが、このため異界型と現実型は常に半数ずついると思われる。この欠損から例えば水を流し込んだ場合本来異界型だとダンジョンに対する水は取り込みエリアを設置してそこからDPを経由させる。その為、水は正常だ。それに対し、水を直接引き込む現実型は内部に鉱物などのミネラルや、葉っぱなどの不要物や魚など、要素の全てが流れ込む。工事は大変だが、リアリティは存在し、股修復はDPで行うのみで、現状での維持費が異界型の1/5と安い。被害はダンジョンである限り修復できるので、景観を維持費の割に損なわない。など、異界型が維持が高コスト、設置が手軽で管理が楽。異界型が、維持が低コストで設置が難しい。という両極端な仕様である。これを使い、入り口(DP収益あり)として設置された側を大きめに、出口(DP支出あり)を小さめにすることでコストバランスを取りつつ設置するという事だ。これも今後次第だが、両脇に村を作り秘密裏な往復をさせてもいい。
「…これはストレートすぎて思いつかんかった。」
報告書によると、これは単純に”賄賂”だった。まず、あの砦と直進して、行商人が、相手ゲートまで…普通の食料品と偽って、物を運ぶ。ご禁制の物はない。という事だろう。但しここで、物を渡して引き上げるはずだ。というか、そうなっていたのか…。初めて知った、食料品は売るんだ。本来はここが規制だろうに。で、ここからがメインだ。それでも行商人はなぜか、スパイ容疑で捕まるのが半分いた。だから…本来待ちの人が食料を運ぶことはなかったしリラシルトの商人が食料として小麦を売りに来るのは…防げないのだがそれでも捕まる。そしてそいつは二度とでてこない…とザガートン国は思っていた。そこから先がトリックで、そのしばらく後に”草原諸国”側にその承認は”嫌疑不十分”で解き放たれる。そう、こうすることで抜ける事が可能だった。あとは…商人は商売後。あと半分の”帰る事が許された商人”の荷台に乗せられて帰る。この二つの商人は当然”同商会”の物を用いる。後は地味に伝写鳩で連絡していたそうだ。
「かなり用意周到なうえに山越えよりは現実的だ。」
そうなるとあのトンネルは開通させても、こっちの商会しか使わない公算が高い。かなりいい感じだ。ただあの国に来ていた勇者召喚などは…大方前二つの国では売れなかったか、購入後だろう。ただ、そうなると、もう商人が捕まった悪影響は発生しているだろう。これは本格的に急がないといけない。向こうの国は今後”リラシルト裏取引”から除外される可能性が高い。と、ともにスパイも来る可能性が高い。そしてもう一つは草原諸国とリラシルトは一部繋がっている。これがザガートンにばれると、非常にややこしくなる。
「報告書は読んだけど…どういう意味?」
一応、正々堂々にルートと、あともう少しやりたいことがあってきていた、相手も堂島(姉)にしていた。
「相手のルート次第では、競合他社もありうるかと思ったが、どうもそう言うわけではない。となると、トンネルルートはこっちの独占になる、だからダンジョン領域化から、直接ダンジョンをつ萎えていい。だからそっちの案を通す。後は、工法は説明したとおりだ。」
「一つ、ほっとしてます。」
今回のトンネルにはダンジョンマスターならではの一つの難点がある。それがトンネルには出入り口が二つ欲しく、今回はその距離上”出入口を加工延長する作戦”は遠すぎる上に難しいのだ。なので工法として説明したのが”現実型ダンジョンの利点”と呼ばれる工法だ。現実型ダンジョンは二つの特徴がある。ついでにこの現実型と異界型のダンジョンはレベル7時点でDPを払えば交換可能で、初期はその文字次第で、蛍光があるが、現実型のダンマスを選べばいい。この現実型は地味に欠点が多い。一つはルームはパーツをDPか現実で作った後に”認証”させてダンジョンとして機能させる。その為、現実の建築技術が欲しい。場所によっては非常に難工事がある。異界型はDP支払いのみでしかダンジョンを作れない。二つ目は出入り口に関する追加規定がある点だ。現実型ダンジョンは出入り口を増設できる。
但し、その出入り口の大きさ次第で”DPが消失”する。扱いは人間にその穴を破られた”欠損”扱いだ。これも柳田論文で検証されているが、このため異界型と現実型は常に半数ずついると思われる。この欠損から例えば水を流し込んだ場合本来異界型だとダンジョンに対する水は取り込みエリアを設置してそこからDPを経由させる。その為、水は正常だ。それに対し、水を直接引き込む現実型は内部に鉱物などのミネラルや、葉っぱなどの不要物や魚など、要素の全てが流れ込む。工事は大変だが、リアリティは存在し、股修復はDPで行うのみで、現状での維持費が異界型の1/5と安い。被害はダンジョンである限り修復できるので、景観を維持費の割に損なわない。など、異界型が維持が高コスト、設置が手軽で管理が楽。異界型が、維持が低コストで設置が難しい。という両極端な仕様である。これを使い、入り口(DP収益あり)として設置された側を大きめに、出口(DP支出あり)を小さめにすることでコストバランスを取りつつ設置するという事だ。これも今後次第だが、両脇に村を作り秘密裏な往復をさせてもいい。
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