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第14章 下部組織は基本押し付け
第562話 伝統と確信は共存しうる。
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「…これは本気か?」
「ほぼ不意打ちであり博打だ。これが…私の提言する最適な物だ、構築2時間で出来る最も実用的なダンジョンだ。」
当然ビルドバトルなのでルームは基本1から構築しないといけない。
「お父様、流石にこれは矜持がなさすぎます。」
黒川と、隣の娘さん・・・フラワーが苦言を呈するのも理解できる。今回のダンジョンは”防衛極振りダンジョン”である。
1,ルームの構築は2部屋。一ルーム目が四角いボスルーム。そして次の部屋は直線でワンルームの限界まで成型した直線通路のみ。
2,戦略は1部屋で食い止め、2部屋からコアルームまでの距離を稼ぎその距離を持ってしてポイント勝利する。
というのが今回の骨子だ。普通はこれ対策に”距離ポイント+殺害数”による。総合ポイント制を敷く。なおルール上この殺害数は”蘇生による復活は生き残った扱い”となる。これには”再構成”を含む。このルールにおいて再構成でいくらでも強兵を復活できる柳田はポイント的だけでも相当アドバンテージがあるのだ。まあ、交渉でそれを見越して黒川が封じたんだろう。そうでないなら、こっちは一人でも死んだ場合、向こうのアドバンテージが極めて高くなり、よっぽど稼がないといけない。
「これもありだと思うぞ、」
「でもこれだと、一騎打ちで負けるんじゃねえのか?」
「いや、大丈夫だろう、その為のボス部屋だ。」
「ん?」
「ルームには設定を加えれることを知っているな?」
「ああ。」
ルーム登録、購入の利点の2がこれだ。ルームには設定の負荷を行う事ができる、ただし部屋にかけられたDPに応じた倍率がかかる。メイズがルーム登録されていたり、草原がルーム登録されることで、そこにオプションによる加工ができる。その中には”維持費上限2倍”という溶岩などを大量に発生させるルームや。回復の泉付という
DPがマイナスになる施設を付けてフロア全体のコストを軽減することもできる。こういう設定の追加が可能だ。
「これに”ボス部屋”と”ボス能力倍率”を限界までつける。」
これは俗に言う”貧者必勝法”の名前がある手法だ。ボスルームに限界まで能力倍率をかけた部屋を投入。維持費は一日単位で徴収され、上昇させた能力値の総量DPを失うが、コアが指定した一人の能力値を倍率でアップさせたとえ雑魚なオーガであろうがボスルームに入れば3倍となる。そしてこのボスルームには欠点もある。このルームに入った瞬間から出入り口どちらも封鎖され、出られるのはボスか、侵入者でしかない。
「これに、ボス倍率と”入場者総数制限”をかける。」
「ん?」
「柳田は大方、再構成を多用するか、ゴーレムかどちらかを使って数を増やすはずだ、こっちの戦力が魔人とオーガ、ゴブリンぐらいしかいない。そう思っている。そこで数をこれで抑え込む。数はそっちがDPと戦力比で決めてくれ。」
「確かに、これはダンジョンの伝統にのっとりますわね。」
このお嬢さん、地味に異世界転生物とかよく見ているな。
「どういう意味だ、美玖?」
「ボス部屋には大抵”入場者制限”を設ける事でパーティの上限数を決めるんです。変に群れる人間を増やさないためですわ。大抵は入り口にこれを設置するんですのこうすることで、パーティ数を固めて人間の大軍を防ぐ狙いがあるのですわ。これをボスルームにいれるのは…かなり順当で向こうも抗議しようもないですわ。」
「そうか、元々柳田は対策しやすかったのか…。」
「これを使えるのは防御だけ。攻撃には使えん。そこで、これを指揮官の一人だけを突っ込む、当然ゴーレムは”数の外”になる。」
「あ…。」
「そこで数アドバンテージを生かしつつ、一人で防御する。その人材とボス部屋の割合は任せる。がこの基礎戦略で勝利はできるだろう。」
これには…。
「でもダンジョンを見せて勝った方が…。」
それでも食い下がるのは分かるが…。
「大方、向こうも部屋数を見せない工夫を入れるだろう。できて二部屋。それは向こうも一緒だ。それにこれは亜人の初心者共と、今後大量に沸く敵になるかもしれん勇者に見せるのだぞ?不意打ちなんて、手の内を明かせば2回は使えない。」
「確かに…。暗殺と、個別対応がメインのダンジョンで手の内を明かすのは確かにまずいな。」
「その点これは、見せられても対策の立てようがない。しかも結構普通だ。ただ…。」
「分かっている、博打が強すぎる。」
そう、欠点はその倍率差で、相手を凌駕できるかって事だ。これに関しては博打だ。大方攻めるほうもマッピング以外は特例の指揮官一名って奴に全部がのしかかる。それがつらいが、そこは人選次第だろう。人材の数だけで言えば魔人同盟のほうが多くて、かなり有利なのだ。
「そこは任せる、そして、検証もだ。頼んだ。」
「分かった、感謝する。考えておこう。」
こうしてみると、もと893さんとか聞いたが。礼儀正しい時は礼儀正しいんだよな、ただし、目の圧力はすさまじいが…。
「ほぼ不意打ちであり博打だ。これが…私の提言する最適な物だ、構築2時間で出来る最も実用的なダンジョンだ。」
当然ビルドバトルなのでルームは基本1から構築しないといけない。
「お父様、流石にこれは矜持がなさすぎます。」
黒川と、隣の娘さん・・・フラワーが苦言を呈するのも理解できる。今回のダンジョンは”防衛極振りダンジョン”である。
1,ルームの構築は2部屋。一ルーム目が四角いボスルーム。そして次の部屋は直線でワンルームの限界まで成型した直線通路のみ。
2,戦略は1部屋で食い止め、2部屋からコアルームまでの距離を稼ぎその距離を持ってしてポイント勝利する。
というのが今回の骨子だ。普通はこれ対策に”距離ポイント+殺害数”による。総合ポイント制を敷く。なおルール上この殺害数は”蘇生による復活は生き残った扱い”となる。これには”再構成”を含む。このルールにおいて再構成でいくらでも強兵を復活できる柳田はポイント的だけでも相当アドバンテージがあるのだ。まあ、交渉でそれを見越して黒川が封じたんだろう。そうでないなら、こっちは一人でも死んだ場合、向こうのアドバンテージが極めて高くなり、よっぽど稼がないといけない。
「これもありだと思うぞ、」
「でもこれだと、一騎打ちで負けるんじゃねえのか?」
「いや、大丈夫だろう、その為のボス部屋だ。」
「ん?」
「ルームには設定を加えれることを知っているな?」
「ああ。」
ルーム登録、購入の利点の2がこれだ。ルームには設定の負荷を行う事ができる、ただし部屋にかけられたDPに応じた倍率がかかる。メイズがルーム登録されていたり、草原がルーム登録されることで、そこにオプションによる加工ができる。その中には”維持費上限2倍”という溶岩などを大量に発生させるルームや。回復の泉付という
DPがマイナスになる施設を付けてフロア全体のコストを軽減することもできる。こういう設定の追加が可能だ。
「これに”ボス部屋”と”ボス能力倍率”を限界までつける。」
これは俗に言う”貧者必勝法”の名前がある手法だ。ボスルームに限界まで能力倍率をかけた部屋を投入。維持費は一日単位で徴収され、上昇させた能力値の総量DPを失うが、コアが指定した一人の能力値を倍率でアップさせたとえ雑魚なオーガであろうがボスルームに入れば3倍となる。そしてこのボスルームには欠点もある。このルームに入った瞬間から出入り口どちらも封鎖され、出られるのはボスか、侵入者でしかない。
「これに、ボス倍率と”入場者総数制限”をかける。」
「ん?」
「柳田は大方、再構成を多用するか、ゴーレムかどちらかを使って数を増やすはずだ、こっちの戦力が魔人とオーガ、ゴブリンぐらいしかいない。そう思っている。そこで数をこれで抑え込む。数はそっちがDPと戦力比で決めてくれ。」
「確かに、これはダンジョンの伝統にのっとりますわね。」
このお嬢さん、地味に異世界転生物とかよく見ているな。
「どういう意味だ、美玖?」
「ボス部屋には大抵”入場者制限”を設ける事でパーティの上限数を決めるんです。変に群れる人間を増やさないためですわ。大抵は入り口にこれを設置するんですのこうすることで、パーティ数を固めて人間の大軍を防ぐ狙いがあるのですわ。これをボスルームにいれるのは…かなり順当で向こうも抗議しようもないですわ。」
「そうか、元々柳田は対策しやすかったのか…。」
「これを使えるのは防御だけ。攻撃には使えん。そこで、これを指揮官の一人だけを突っ込む、当然ゴーレムは”数の外”になる。」
「あ…。」
「そこで数アドバンテージを生かしつつ、一人で防御する。その人材とボス部屋の割合は任せる。がこの基礎戦略で勝利はできるだろう。」
これには…。
「でもダンジョンを見せて勝った方が…。」
それでも食い下がるのは分かるが…。
「大方、向こうも部屋数を見せない工夫を入れるだろう。できて二部屋。それは向こうも一緒だ。それにこれは亜人の初心者共と、今後大量に沸く敵になるかもしれん勇者に見せるのだぞ?不意打ちなんて、手の内を明かせば2回は使えない。」
「確かに…。暗殺と、個別対応がメインのダンジョンで手の内を明かすのは確かにまずいな。」
「その点これは、見せられても対策の立てようがない。しかも結構普通だ。ただ…。」
「分かっている、博打が強すぎる。」
そう、欠点はその倍率差で、相手を凌駕できるかって事だ。これに関しては博打だ。大方攻めるほうもマッピング以外は特例の指揮官一名って奴に全部がのしかかる。それがつらいが、そこは人選次第だろう。人材の数だけで言えば魔人同盟のほうが多くて、かなり有利なのだ。
「そこは任せる、そして、検証もだ。頼んだ。」
「分かった、感謝する。考えておこう。」
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