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第14章 下部組織は基本押し付け
第557話 外見と髪型で認識が変わるのは中世の基本
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とりあえず、エレノアの件をメールで連絡しておいた。が、こっちはある実験というより実戦配備の為にそれが…。
「すまない、イーハ。」
「なんだ?」
「これは…私を侮辱しているのか?」
モアレが、顔を赤くして訴えているのはこのモンスターだ。
偽”モアレ”ゴーレム:ゴーレムコアにより生成したモアレ辺境公を模したゴーレム、測量により非常に精度の高い(一部除く)外見のゴーレムではあるが、欠点は表情が動かない事。生気は感じない。
モアレは元々ダンジョンモンスターになった際に測量を行っている、そしてそのデータを用いてダンジョンコアに提示させながら測量の機能全開でゴーレムコアを作成した。これに”タングステン製リビングアーマー”のフルプレートを着せた…個人的にこのゴーレムコアの最適な使用法だと思う、
「どういう意味だ?」
「この胸だ!」
一応モアレとはダンマスとダンジョンモンスター(人間)の立場であり、主従関係があるが、地味にうちではその辺フランクである。言われれば代打を送って交代させ、休日はしっかり取らせるし、デートも時々付き合う(多頭の他の首での仕事はきっちり行う)
「どういう…。」
…現実逃避してしまったが。この胸は…確かに
「どうして侮辱なのだ?」
「卑猥じゃないのか?」
「お姉ちゃん。」
ポアンも一緒に抑えてくれているが…。
「仕方ないだろ、この外見だと男性にしか見えんかったのだから。」
そう、元々デッサン人形だったゴーレムを改良する上で考えたのが…人間を模した外見のゴーレムだった。遠目に見て人間型なら、ある程度の偽装もできるしリビングアーマーが敵対的でもいいから憑依すれば、見た目は人間のナイトだ。そしてそこまで来ると手短な現地の人間は…モアレ達だった。そして作ったのがこの…モアレゴーレムというわけだが…初期段階では問題ができて、これはバージョン3だ。というのも…彼女の体形に合わせてフルプレートアーマーを作ると男にしか見えんのだ。彼女自体が、胸が無い事に狩人の体であると埃を持っているのは分かっているが、どう見ても男では本人に無礼ではないのか?と思って。素直に胸を盛ってみた。ついでにコアの隠し場所にもなっている。一番装甲が厚いからな。
「卑猥すぎる!」
涙目で抗議する様は…でも…。
「どうしてだ。」
「イーハ、ふと思ったんだけど、お姉ちゃんのアーマーなんだよね。」
「そうだが…問題でも?」
「何でこんなに大きいの?」
「…テストだ。」
ついでにこれは例の”大きさ可変システム”のテストで、MPを込めるだけ込めたバージョンだ。素材は土である。
「LV成長でステータスを上げる関係でアーマーが巨大化したんだ。それも込みのテストだ。」
現在身長は2倍であり大雑把に4mよりはないがそれくらいある。
「もっと恥ずかしいではないか!」
「…素直に話してみろ。」
「お姉ちゃんがね、最近…軍の会議とかで王都に呼ばれるんだ。でね、そこで…。」
「いうな!」
慌ててポアンの口をふさぐが…
「もが!もごごぉ!」
「こんな、はしたない格好私は!」
「お姉ちゃん!正直に言って変えてもらお?だって言ってたじゃん、胸が揺れると男が釣れるって、だから…。」
それは…慌てて私もポアンの話を手で止めた。そこからは負け色が強い。これが理想か…。
「すまないな、変えるのは難しいんだ。主に…この鎧だとこの装甲が無いと…女に見えん。男だと…いろいろ困ると思って配慮したんだ。」
「…ぐ。ぐぬぬ、ず!ずるいぞ!イーハ!」
「お姉ちゃん、顔と手がやってる事違うよ!」
思いっきりイヤイヤした手だが、顔はもう、口の端がユルユルである。
「すまないな、投目から見て女性に見えないと、影武者の」
「…いや、私の事を…あはは…いや、だめだ、はした!」
「…イーハ。その影武者って?」
「戦場に出る際に自分の身代わりを陣中に立てる事で暗殺とかを防ぐ役割がある、リビングアーマーが付与して、ゴーレムを変身させればゴーレムの変身は可能だが、ゴーレムコアを複数戦場投入する試案もある、だからこの外見にした。その際に投目から見て女性に見えないとモアレの代わりに矢面に立つという任務をこいつがこなすことができない。」
「あ…。」
その時二人とも顔がぼっと湯気が出た…ようにも見える。
「人間相手ならこれで十分騙せるからな。使い道もある…と思っている。だから…。」
「い、い、イーハ。そこまでおもっ…主…すまない、今日は。」
いきなりモアレが走って、自宅に帰ってしまった。
「お姉ちゃん、嬉しすぎて…もう…。」
「行ってこい。私は試験が終わり次第…こいつを登録しておく。」
ポアンも走っていったが…少し・・不味い事をしたのかもしれんな…。
「すまない、イーハ。」
「なんだ?」
「これは…私を侮辱しているのか?」
モアレが、顔を赤くして訴えているのはこのモンスターだ。
偽”モアレ”ゴーレム:ゴーレムコアにより生成したモアレ辺境公を模したゴーレム、測量により非常に精度の高い(一部除く)外見のゴーレムではあるが、欠点は表情が動かない事。生気は感じない。
モアレは元々ダンジョンモンスターになった際に測量を行っている、そしてそのデータを用いてダンジョンコアに提示させながら測量の機能全開でゴーレムコアを作成した。これに”タングステン製リビングアーマー”のフルプレートを着せた…個人的にこのゴーレムコアの最適な使用法だと思う、
「どういう意味だ?」
「この胸だ!」
一応モアレとはダンマスとダンジョンモンスター(人間)の立場であり、主従関係があるが、地味にうちではその辺フランクである。言われれば代打を送って交代させ、休日はしっかり取らせるし、デートも時々付き合う(多頭の他の首での仕事はきっちり行う)
「どういう…。」
…現実逃避してしまったが。この胸は…確かに
「どうして侮辱なのだ?」
「卑猥じゃないのか?」
「お姉ちゃん。」
ポアンも一緒に抑えてくれているが…。
「仕方ないだろ、この外見だと男性にしか見えんかったのだから。」
そう、元々デッサン人形だったゴーレムを改良する上で考えたのが…人間を模した外見のゴーレムだった。遠目に見て人間型なら、ある程度の偽装もできるしリビングアーマーが敵対的でもいいから憑依すれば、見た目は人間のナイトだ。そしてそこまで来ると手短な現地の人間は…モアレ達だった。そして作ったのがこの…モアレゴーレムというわけだが…初期段階では問題ができて、これはバージョン3だ。というのも…彼女の体形に合わせてフルプレートアーマーを作ると男にしか見えんのだ。彼女自体が、胸が無い事に狩人の体であると埃を持っているのは分かっているが、どう見ても男では本人に無礼ではないのか?と思って。素直に胸を盛ってみた。ついでにコアの隠し場所にもなっている。一番装甲が厚いからな。
「卑猥すぎる!」
涙目で抗議する様は…でも…。
「どうしてだ。」
「イーハ、ふと思ったんだけど、お姉ちゃんのアーマーなんだよね。」
「そうだが…問題でも?」
「何でこんなに大きいの?」
「…テストだ。」
ついでにこれは例の”大きさ可変システム”のテストで、MPを込めるだけ込めたバージョンだ。素材は土である。
「LV成長でステータスを上げる関係でアーマーが巨大化したんだ。それも込みのテストだ。」
現在身長は2倍であり大雑把に4mよりはないがそれくらいある。
「もっと恥ずかしいではないか!」
「…素直に話してみろ。」
「お姉ちゃんがね、最近…軍の会議とかで王都に呼ばれるんだ。でね、そこで…。」
「いうな!」
慌ててポアンの口をふさぐが…
「もが!もごごぉ!」
「こんな、はしたない格好私は!」
「お姉ちゃん!正直に言って変えてもらお?だって言ってたじゃん、胸が揺れると男が釣れるって、だから…。」
それは…慌てて私もポアンの話を手で止めた。そこからは負け色が強い。これが理想か…。
「すまないな、変えるのは難しいんだ。主に…この鎧だとこの装甲が無いと…女に見えん。男だと…いろいろ困ると思って配慮したんだ。」
「…ぐ。ぐぬぬ、ず!ずるいぞ!イーハ!」
「お姉ちゃん、顔と手がやってる事違うよ!」
思いっきりイヤイヤした手だが、顔はもう、口の端がユルユルである。
「すまないな、投目から見て女性に見えないと、影武者の」
「…いや、私の事を…あはは…いや、だめだ、はした!」
「…イーハ。その影武者って?」
「戦場に出る際に自分の身代わりを陣中に立てる事で暗殺とかを防ぐ役割がある、リビングアーマーが付与して、ゴーレムを変身させればゴーレムの変身は可能だが、ゴーレムコアを複数戦場投入する試案もある、だからこの外見にした。その際に投目から見て女性に見えないとモアレの代わりに矢面に立つという任務をこいつがこなすことができない。」
「あ…。」
その時二人とも顔がぼっと湯気が出た…ようにも見える。
「人間相手ならこれで十分騙せるからな。使い道もある…と思っている。だから…。」
「い、い、イーハ。そこまでおもっ…主…すまない、今日は。」
いきなりモアレが走って、自宅に帰ってしまった。
「お姉ちゃん、嬉しすぎて…もう…。」
「行ってこい。私は試験が終わり次第…こいつを登録しておく。」
ポアンも走っていったが…少し・・不味い事をしたのかもしれんな…。
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