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第14章 下部組織は基本押し付け

第538話 まず会社に必要なのは地勢学的有利である、

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 集まった正々堂々全員にファクター共通化の話をすると、目の色が輝いた。
「ファクター共通化凄いね。」
「…4人の力を一つに…。」
「私が聞いた時はよっぽど周りが嫌いか…大方妥結しきれていなかったのだろう、ファクター共通化はある欠点をはらむ。」
 それに私は冷静に答える。
「例えば?」
「モンスターや建物の作り逃げって奴だ。これを締結し、カエルだけ値引き商品を買い、脱走された場合非常に痛手になる、だからこそ、使い捨てる予定の連中が裏切るまで考えると、
こいつを布くのは…かなりの暴挙だ。それを防ぐためにこっちの取分を決めた。」
「確かに…。」
 知のファクターは”第一の僕のソウルレベル+1”、妖は”下級モンスターのコスト半減”、亡は”実体のあるアンデットモンスターのコスト半減”、花のダンジョンマスターは”花径のコスト半減”だ。月下で珍重されないのもわかる。知は強いが効果が狭すぎる。妖は結構どこにでもある、花は、戦力不足の匂いぷんぷんで、亡は”アンデットの更に狭いものだ。但し、成長させれば強い。させれば、この”たられば”が付くのは扱いが難しい分コストに見合う、ただし、それを知っている節はないな。ただしこの4つだけでも全員の第一の僕のソウルレベル+1とスケルトンのコスト1/4(ゾンビは中級モンスター扱い)ウォーキングプラント(花系)のコスト1/4と量産がよくなる。ついでにスポナーの値段も下がる。動物系もウルフなら半額と地味に一般的ながら妖の字は外れではないのがさらに憎い所だ。
「さて、始めよう、まずは領域の作り方と…ダンジョンに最適な地形についてだ。」

「まずは地勢学だ。」
「何それ?」
「おねーちゃん!」
 まあ、ヤジも入るがしょうがないな…。分かり難いだ、この辺は。
「まずだ、私は建築家の観点から言うと、まずほしいのは鳥の利便性と発展性を確保する。ダンジョンはまず立地の時点で、勝ち負けが決まる。」
「どういう事です?」
 これは流石に全員理解できなかった。
「方位学とか、様々な神事を除いて。まずほしいのはその位置へのアクセスだ。特にこの中世ファンタジーでは移動は徒歩又は、最近ようやくゴーレム車(遅い)だ。だからこそダンジョンに対するアクセスは必須だ。」
「…はい?」
「まず防衛もあるが、DPがあれば実は結構誤魔化せるんだ。その辺は。また、裏口さえ作れば出入りはどうにかなる。となると最優先はDPを稼げるダンジョンとなる。その為に欲しいのはまず人が来れる、目立つは地味に何とかなるが、行きやすい、行きにくいは地味にかかわる。」
「どうしてよ、ダンジョンなんて、まず山奥の場所にあるはずでしょ?」
「DP収益がなくなり、ダンジョンなんてなくていいとか、維持ができないになる。または他のDP生成法が無いなら、そんな立地やめたほうがいい。」
「どうしてだ?」
「ダンジョンに維持費は、施設数と面積、内部ギミックに使うDPで決まる。DP収益を見て部屋数を調節しない場合、最終的にはダンジョンはコアルームの身になる、そうならないためにまずはDPの確保、及び”領域”の確保が最優先だ。この大きさで、ダンジョンは決まる。」
 全員がごくりと唾をのむ。
「で、ダンジョンは当然DPを得られる、領域を手に入れやすい立地。それが優先される。そうなると、最初の条件は”人間居住区からできれば2時間以内”の箇所がいい。」
「先生、大都市でも変わらないですか?」
「そこが第2の問題だ。当然人が大量に入れば、ダンジョンは圧殺される。ダンジョンの関係者専用ドアも最近値上がりし、この設定を入れたドアの最低価格は200万DPに変更されているお。条件付きも、そのアイテムの入手難度により変化、最大で2億DPの条件も存在する。なんでまずは所持DPからだ。」
「関係者ドアが優先か…。」
 無能っぽい意見だが、これが…。
「ただ、一応調査中だが、この関係者専用ドアは勇者大陸で数回破られている、SNSで報告が無いだけで、対策は存在する。」
「そんなのありかよ!」
「実際やった勇者も相当・・・悪辣だ、まず関係者を探し出す。実例だと、村でダンマスに優しくした少女だったそうだ。そいつの親を切り刻んで、脅して、関係者として関係者用のドアを開けて侵入。その子供毎、ダンジョンを破壊した。」
 その時、全員の空気の温度は確実に殺気で下がった。分かる。
「ついでにダンジョンを攻略するときの行為で、どんな悪逆をしても勇者は称号を失う事が無い。例えば、関係者がいる村を無関係な物を含め、全員殺してもノーカウントだ。」
「そんなの!」
「それのせいで焼けた村があり、しかも勇者優先法が成立した国家においてはその法律が保証する限り勇者は、勇者がダンジョン攻略に非協力的な村を一方的に虐殺しても良い。」
「はぁ!」
「ただし、そこでレイプとか、法律に書かれていない悪事を働くと、勇者の称号がなくなる。その線引きがあいまいで、ギルドはよく堕ちた勇者討伐を行った話がある。ただ、これにより勇者の市民的支持は消滅。勇者大陸での勇者は、亜人が解放令を出して、”国から解放”し、討伐を任務にしなくなった。それまでの勇者大陸の勇者の市民的人気は”国家認定のごろつき”だったそうだ。」
「なんかそう聞くと勇者は…。」
 月光は元勇者、そう聞くとつらいだろう。
「ついでに、月光含め、魔王討伐に成功した勇者は全員人格者だそうだ。が…。」
「そう聞くと勇者を殺すのもやぶさかではない…ですね。」
「まあ、余分になったな、今ではそう言うダンジョンからお宝持ち出す、専門の”冒険者”の比率が高いからな。最近だと企業化したダンジョン商会も多い。だからこそ、防衛力が優先だ。」
「ふむ…。まずは守る…ですか。」
「市民やオッサンが来るうちはいい。ただ、領域の収益化に二つの方法がメインだ。まず一つは”今人が住んでいる箇所を交渉して領域化させる”か、”誰の領域でもない場所を領域化してから、そこに人や動物に住んでもらう。」
「…普通ですね、そこは初心者ダンマス講習所でも聞きました。」
「このうち、ダンジョンを建設する際に街を作ってもらう、これが重要だが。ここで出る商材を提供できること、宝箱で誘引し、相手に安定的収益を与える、これが…最初に欲しい、モンスターはその後でいい。但し与える物次第で、当然リピーターになる。そこからは戦闘とかをしてもらい、いかににDPを吐いてもらって、一人当たりのDPを殺さず絞るかがメインだ。」
「リピーターを増やすという手にはならないんですか?」
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