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第14章 下部組織は基本押し付け
第536話 会議が欲しいのは、交渉後の動きについてが多い、
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「今回は結構草原も…あれも一応反亜人じゃろ?」
「そうでもない、現在、亜人同盟というか、山岳のみだからな、敵視は。あっちには魔人連合が、救援のアプローチをかけている。」
一応今回の件を受けて、地図を張りつつ、全員で、農家の囲炉裏端で胡座をかいて会議である。椅子を作るべきなのだが会議場にあるはずの”ホワイトボード”などが完成しないため、会議室は完成しない。黒板以外の材料は整っているのだがな…。
「ふむ…。となると、今回は、その正々堂々とやらに全部っやらせるだわさ?」
「そのつもりだ。向こうが領地と資金土台を完成させ、草原同盟に入らせる。その前にこっちが”秘密協定”を結ぶ。」
そう、これが今回の骨子だ。正々堂々という、弱小ダンマスチームを作り…草原同盟に参加させる。そこからの情報を吸い上げ、食うか支援か、内情を見たいのだ。当然この情報は相手に売れる。身体検査して、こっちに気が付く…そう言う場合はこっちにアクセスしてくるだろう、そこで向こうの腕と態度を見極める。まあ、魔人同盟が言うには…”お互いえばった代表が7名ほどいて、話が進まない会議なので、交渉が億劫”だそうで。こういうところに、まともな交渉などを仕掛けても、結論は先延ばし、決まる物も決まらないだろう。となると…内部に入り込み、独立工作が効果的かもしれん。そして切り離して、正々堂々が、独立派閥化する。という事である。
「でも本来はもっと小さい予定じゃない?」
「仕方ねえだろ、しりぬぐいもある。」
実はこっちから、直接千鳥万花に入れるという案もあったが、それを亜人側が渋ったのもある。というのも、リューネ含む、数人の幹部が、”千鳥万花脅威論”が芽生えているという。この状態だと、お互いの意見が割れかねない。確かに大所帯になるからな。
「でも…そこまで嫌われておるとかのぉ。」
「…でも確かに、脅威論が出たという事は…何かあっただわさ?」
「水木からの情報も結構審査されているっぽいから前みたいな探りはできないが、見る目から想像するに、相当警戒している…又は強者としてみているとの事だ。」
「水木からの報告に変化はあるだわさ?」
「48人の勇者はどうも3か月の冒険者学級を行い、訓練と常識を叩き込むそうだ。アランと水木も接触して、普通のなんか明るいって感じの少年たちだったという。」
「という事は、結構扱いやすいだわさ?」
「そういう事になる。垢ぬけているというかそういう報告だ。でも何をするつもりだ?」
「ああ、今回の作戦は稀にしか行われない妨害工作である”ハッピードライブ作戦”を行うだわさ。」
「何だそれ?」
全員が首をかしげるのもわかる。意味が分からない。
「経済施策には必ず”着地点”が書いてあるだわさ。それをずらす作戦の一つで、向こうのやりたいことを感知して”行き過ぎさせる”事で計算外を生み、利益をこっちに流し込む
というのが、作戦の主な内容だわさ。」
「は?」
「第一敵対していると思われれば、当然相手は潰しに来るだわさ。無能も一緒だわさ。そんな危ない橋を渡っての嫌がらせはこっちが死ぬだわさ。」
「どういう作戦なのじゃ。」
「よく聞いたことないだわさ、異世界物で、本人はそっとしておいてほしいのに”サプライズで、大通りを王様とパレード”とか”勇者の銅像建設”して、派手に告知する話だわさ。」
確かにそう言うのはあるな。
「あれは、勇者がやられると、目立つな―程度だわさ。でも王様からすれば”抱えている自分が強い。他国への軍事的圧力”になるだわさ。ただ性格上ばれるなら褒章もやり過ぎてしまえば利用できるダワサ。今回はそれを…あの48人に仕掛けるだわさ。」
「そうやって聞くと、王様もえぐいのじゃ。」
「ついでにこの世界の勇者も称号がなくなったら敵扱いというのは…勇者の悪イメージが存在していないという意味でもあるだわさ。」
「じゃあ…。」
シロウも、いろいろ考える事があるのだろう。
「だからこそ、連中に計画の詳細を送らせただわさ。そこに付け込めるだけ付け込んで…。広げるだわさ。」
…これは、絶対に碌な事が起きない、確信できる。
「そうでもない、現在、亜人同盟というか、山岳のみだからな、敵視は。あっちには魔人連合が、救援のアプローチをかけている。」
一応今回の件を受けて、地図を張りつつ、全員で、農家の囲炉裏端で胡座をかいて会議である。椅子を作るべきなのだが会議場にあるはずの”ホワイトボード”などが完成しないため、会議室は完成しない。黒板以外の材料は整っているのだがな…。
「ふむ…。となると、今回は、その正々堂々とやらに全部っやらせるだわさ?」
「そのつもりだ。向こうが領地と資金土台を完成させ、草原同盟に入らせる。その前にこっちが”秘密協定”を結ぶ。」
そう、これが今回の骨子だ。正々堂々という、弱小ダンマスチームを作り…草原同盟に参加させる。そこからの情報を吸い上げ、食うか支援か、内情を見たいのだ。当然この情報は相手に売れる。身体検査して、こっちに気が付く…そう言う場合はこっちにアクセスしてくるだろう、そこで向こうの腕と態度を見極める。まあ、魔人同盟が言うには…”お互いえばった代表が7名ほどいて、話が進まない会議なので、交渉が億劫”だそうで。こういうところに、まともな交渉などを仕掛けても、結論は先延ばし、決まる物も決まらないだろう。となると…内部に入り込み、独立工作が効果的かもしれん。そして切り離して、正々堂々が、独立派閥化する。という事である。
「でも本来はもっと小さい予定じゃない?」
「仕方ねえだろ、しりぬぐいもある。」
実はこっちから、直接千鳥万花に入れるという案もあったが、それを亜人側が渋ったのもある。というのも、リューネ含む、数人の幹部が、”千鳥万花脅威論”が芽生えているという。この状態だと、お互いの意見が割れかねない。確かに大所帯になるからな。
「でも…そこまで嫌われておるとかのぉ。」
「…でも確かに、脅威論が出たという事は…何かあっただわさ?」
「水木からの情報も結構審査されているっぽいから前みたいな探りはできないが、見る目から想像するに、相当警戒している…又は強者としてみているとの事だ。」
「水木からの報告に変化はあるだわさ?」
「48人の勇者はどうも3か月の冒険者学級を行い、訓練と常識を叩き込むそうだ。アランと水木も接触して、普通のなんか明るいって感じの少年たちだったという。」
「という事は、結構扱いやすいだわさ?」
「そういう事になる。垢ぬけているというかそういう報告だ。でも何をするつもりだ?」
「ああ、今回の作戦は稀にしか行われない妨害工作である”ハッピードライブ作戦”を行うだわさ。」
「何だそれ?」
全員が首をかしげるのもわかる。意味が分からない。
「経済施策には必ず”着地点”が書いてあるだわさ。それをずらす作戦の一つで、向こうのやりたいことを感知して”行き過ぎさせる”事で計算外を生み、利益をこっちに流し込む
というのが、作戦の主な内容だわさ。」
「は?」
「第一敵対していると思われれば、当然相手は潰しに来るだわさ。無能も一緒だわさ。そんな危ない橋を渡っての嫌がらせはこっちが死ぬだわさ。」
「どういう作戦なのじゃ。」
「よく聞いたことないだわさ、異世界物で、本人はそっとしておいてほしいのに”サプライズで、大通りを王様とパレード”とか”勇者の銅像建設”して、派手に告知する話だわさ。」
確かにそう言うのはあるな。
「あれは、勇者がやられると、目立つな―程度だわさ。でも王様からすれば”抱えている自分が強い。他国への軍事的圧力”になるだわさ。ただ性格上ばれるなら褒章もやり過ぎてしまえば利用できるダワサ。今回はそれを…あの48人に仕掛けるだわさ。」
「そうやって聞くと、王様もえぐいのじゃ。」
「ついでにこの世界の勇者も称号がなくなったら敵扱いというのは…勇者の悪イメージが存在していないという意味でもあるだわさ。」
「じゃあ…。」
シロウも、いろいろ考える事があるのだろう。
「だからこそ、連中に計画の詳細を送らせただわさ。そこに付け込めるだけ付け込んで…。広げるだわさ。」
…これは、絶対に碌な事が起きない、確信できる。
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