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第14章 下部組織は基本押し付け
第520話 会社の下請けの多くは作るのではなく、何らかの要因で作らされる。
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魔人同盟との会議はいい感じで終わったが、何もしていない我々につきつけられる”戦後処理”意味が分からん。
「やっほ、久しぶりね。」
「今日はお日柄もよく…。」
「そんな、形式ばった話はいいから。座って。」
…ビジネス会話とか知らんな、これ。
「で、何の用だわさ?」
「端的にいうは、パルマキア公国頂戴。」
「「は?」」
流石に私も、唖然とした。
「正確にはあの頭がとんがった商人だっけ、それを私たちに派遣させてほしいの。」
「何言ってるだわさ!調略を頼んだのはそっちだわさ。それに従ってやった。」
「だから頂戴。」
「でも!」
流石にこれをすんなりと受ければ組織のトップになんて立たない方がいい、それくらいの横暴だ。でも、こっちの交渉を見ていたのか、どこかで…食えない奴。
「それがね、事情が変わっちゃってさ。あんたも部下から聞いたでしょ、月下を滅ぼした件。」
さらっと言われるのも腹が立つが、事実だ。
「その中ぎりぎり月下と手を切った。4人のダンマスがいるの、」
「で?」
「彼らに一応保証を出すのと、後、彼らは亜人に入れるわけにはいかないの。で、そこであんたたちのパルマギア公国よ。そこに連中を送り込んで、彼らが一旗揚げれば保証も出来て。初心者ダンマスから脱却もできる、そしてあんたらは感謝を得られる、いいじゃない。」
「…さすがにそれは虫が良すぎるだわさ。うちらが、どれだけ支出したと思っているんだわさ!?」
「あんたたちのステータスからすればはした金のはずよ、それに、私達からすれば調子に乗ったいじめっ子の討伐にやぶさかじゃないわ。特に弱い立場のダンマスを守る為ならばね。」
流石の鳥海さんもこの物言いは、血管を噴きそうな顔をしている、
「あんたは、ダンマスを頼むと、」
「そうよ、それは”すべての”よ。あんたたち儲かているダンマスと世の中には儲かっていないダンマスがいるの。そう言う弱者を守る、そうじゃない?」
言っていることに一貫性はある、但しこれを認めたら、我々は亜人の属国になる、
「それによ、草原諸国にあんたらが根城築くのは反感買うと思ない?」
それに対しては幻などの大作を立ててから、限界まで交錯するつもりだった。が、こういわれると…。
「でもこれを受けたら、うちらは属国だわさ。」
「…確かにね、あんたらが、亜人に入っても迷惑だから。」
「そうだわさ?」
流石にこれはあおりが強すぎる。味方にする気もないのに命令だけするのかよ。
「そうよ。亜人にいるのは初心者ダンマスが多いでしょう、そこに先輩風吹かせるダンマスが来るのはちょっとね。だから、特にドルカスと仲が悪いというじゃない。だからお勧めはしないわ。」
「お帰り下さい、さすがに・・・。」
「後これ、事後承諾だから。」
「「は?」」
「もう行かせちゃったから。後はちゃんと引いてね、商店の”領域”も全部。南ちゃんにできるだけ安く売ってね。」
…は?
「じゃあね。」
そプ言うと、手を振り、リューネは去っていった。その直後オウルから、連絡が入った。現場には鎧騎士と、コクヨウが目の前に来て、そのままでいるように言われたと。見事にやられた。そう、パルマキア公国は名も知らない4人のダンマスに…亜人に奪われたのだった。
「やっほ、久しぶりね。」
「今日はお日柄もよく…。」
「そんな、形式ばった話はいいから。座って。」
…ビジネス会話とか知らんな、これ。
「で、何の用だわさ?」
「端的にいうは、パルマキア公国頂戴。」
「「は?」」
流石に私も、唖然とした。
「正確にはあの頭がとんがった商人だっけ、それを私たちに派遣させてほしいの。」
「何言ってるだわさ!調略を頼んだのはそっちだわさ。それに従ってやった。」
「だから頂戴。」
「でも!」
流石にこれをすんなりと受ければ組織のトップになんて立たない方がいい、それくらいの横暴だ。でも、こっちの交渉を見ていたのか、どこかで…食えない奴。
「それがね、事情が変わっちゃってさ。あんたも部下から聞いたでしょ、月下を滅ぼした件。」
さらっと言われるのも腹が立つが、事実だ。
「その中ぎりぎり月下と手を切った。4人のダンマスがいるの、」
「で?」
「彼らに一応保証を出すのと、後、彼らは亜人に入れるわけにはいかないの。で、そこであんたたちのパルマギア公国よ。そこに連中を送り込んで、彼らが一旗揚げれば保証も出来て。初心者ダンマスから脱却もできる、そしてあんたらは感謝を得られる、いいじゃない。」
「…さすがにそれは虫が良すぎるだわさ。うちらが、どれだけ支出したと思っているんだわさ!?」
「あんたたちのステータスからすればはした金のはずよ、それに、私達からすれば調子に乗ったいじめっ子の討伐にやぶさかじゃないわ。特に弱い立場のダンマスを守る為ならばね。」
流石の鳥海さんもこの物言いは、血管を噴きそうな顔をしている、
「あんたは、ダンマスを頼むと、」
「そうよ、それは”すべての”よ。あんたたち儲かているダンマスと世の中には儲かっていないダンマスがいるの。そう言う弱者を守る、そうじゃない?」
言っていることに一貫性はある、但しこれを認めたら、我々は亜人の属国になる、
「それによ、草原諸国にあんたらが根城築くのは反感買うと思ない?」
それに対しては幻などの大作を立ててから、限界まで交錯するつもりだった。が、こういわれると…。
「でもこれを受けたら、うちらは属国だわさ。」
「…確かにね、あんたらが、亜人に入っても迷惑だから。」
「そうだわさ?」
流石にこれはあおりが強すぎる。味方にする気もないのに命令だけするのかよ。
「そうよ。亜人にいるのは初心者ダンマスが多いでしょう、そこに先輩風吹かせるダンマスが来るのはちょっとね。だから、特にドルカスと仲が悪いというじゃない。だからお勧めはしないわ。」
「お帰り下さい、さすがに・・・。」
「後これ、事後承諾だから。」
「「は?」」
「もう行かせちゃったから。後はちゃんと引いてね、商店の”領域”も全部。南ちゃんにできるだけ安く売ってね。」
…は?
「じゃあね。」
そプ言うと、手を振り、リューネは去っていった。その直後オウルから、連絡が入った。現場には鎧騎士と、コクヨウが目の前に来て、そのままでいるように言われたと。見事にやられた。そう、パルマキア公国は名も知らない4人のダンマスに…亜人に奪われたのだった。
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