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第14章 下部組織は基本押し付け

第518話 男子とダンマスは三日合わざれば刮目して見たほうがいい

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 全員が集まるころには、ミヨちゃんを通じ…連中も恐ろしいな、イキリという奴だろうか、高々と、一人の少女が立つ城門前で、よく喚く。
「これは…。」
 陽華も絶句している、わかる。
「これは酷いな。でも…。」
「流石に数は6万前後、勇者でないなら、何の怖さもないだろう、ただし後ろが…ちらっと見える画面の上、透明のかごの中にいるのがエレノアだ。」
 しかもその布陣から見えるサイドにはギルドマスターのネルの姿もある、はっきり言う、逃がす気は一切ない。ただ、わめいているのだが、コアに録音機能はない。魔法で音を拾ってもいいが、そこまで寄ると、こっちが敵と勘違いされる。
「6万対一とか、どこのファンタジー・・・ぃ!」
 いや、驚いた。ナギサが飛び上がると、懐の球が光…全長20mのロボに変形する。しかもこれ…。オーラまでついてる。
『鑑定結果送信されてきました。どうも、コアを”装着”し、更に一番部下を”共鳴憑依”させました。!』
 流石に私も目を見開く。という事はほぼ全戦力を傾けたのか。しかも憑依はステータスに加算だ。これが地味にきつい。その上全長20mで、故・・故・・・。
「「はぁ?」」
 その瞬間衝撃波が戦場を覆う!一瞬だった。爆発音さえ遅れてきたと勘違いする斬撃が、一振りで数千の敵兵を薙ぎ払う、・・・攻撃はしていたのだが。画像は解析にかけるが、大方、これ見えんぞ。
「聞いていいだわさ?」
「なんだ?」
「あれと、引き分けただわさ?本当に?」
「そう聞いた。」
『ステータスの総計約一万。…タミさんと引き分けた時のステータスは予測で150から200です。』
 サンテからの予想外の一言が出る、タミさんが引き分けた頃はステータスもなく、周囲に気を使って、それでダミさんと互角だ。それが500倍以上のステータスを屋外で振るえば当然数百万のステータスに勝る。その上…。
「あれ何回切っているのか、アチシには全敵兵の前にナギサの幻影が見えるだわさ。」
 そう、彼女の周囲数キロが影で覆われ。どんどん刃風でオーガが吹き飛ばされる。一振りで数千人を吹き飛ばす、そんな一撃が、数十、いや、それ以上だろう、一瞬で振るわれる。
「これは。」  
 そしてあまりに切り刻まれていくうちに死体の体も残らず、血風となって戦場を舞う、そして、衝撃が終わったころには、一瞬で数万あった軍隊は、その最後尾と、一番最初のギリギリ耐えたであろう、・・・首領のみを残すことになった。はっきり言って、信じられなかった。数万の軍勢と言えばジャンがタミさんといた時でさえ、苦戦は必至。勝つ見込みもない。
にもかかわず、ナギサの前では瞬殺。悪夢を見ているようだった。月光・・・。
「これは…こんなものが世に出れば…。」
「…我々は見なかった。いいな。」
 そして、薔薇のヨシカゲの首は空を舞い…ランキングから月下の庭園はすべて消滅した。構成員のダンマスもすべてだ。
「消滅したわね。」
「明日からまた…亜人をめぐる争いが加速しうるだわさ。」
 この一連の亜人の”堕ちた勇者必滅主義”に気が付いている連中はいい。そうでないスキュラ、魔人連合後、草原諸国の草原同盟は、亜人に逆らったから滅ぼした、そう見えるだろう、ここにきて優しいだけでないしかも新人は根こそぎ亜人に奪われた後、こうなるとダンマスは亜人にいい顔をしない。これからも反亜人同盟は生まれるだろう、ただ、あのイキリ方からすると
『すいません。2件のダンジョンバトルの相談がございました。』
「このタイミングだわさ?」
『一軒はリューネ様。”戦後処理について”だそうです。もう一軒は魔人同盟より”月下の件について”だそうです。』
「…。」
 これは…。
「分かっただわさ、まず魔人から受けるだわさ。」
 これは、いろいろ動くぞ。
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