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第12章 開発再び

第468話 納期ぎりぎりで出して、リテイク不可能にする裏技を行使した。

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とりあえず、鳥海達にテストしてもらった。そして…全員最初の敵ポイントにたどり着く前に諦めた。意見をまとめると…。
『先の見えないランニングはつらいだわさ。』
『海が生臭い。鼻が痛い。後魚も臭い。』
『雨が痛い。当たっているうちに心が萎える。寒い、重い。辛い。雨がこんなにつらいなんて。』
『無理ゲーでしょ!雨が地味に足元を滑らせて!あと滑る、だから早く歩けない!』
 というとても好評の声を聴いた。そして、そのまま提出してもらった。その次の日。ちょうど暦による一月一日だそうだが、この一月一日に呼び出しを食らった。水木と…。
「おい、井原、ちぃっとツラ貸せや。」
 ヤクザのおっさんと見まごう…。ドワーフのおっさんに…ダンジョンバトル経由でしょっ引かれた先は…どこぞかで見たシャトルのオペレートルームみたいな指令室だった。一応外見はミラージェにして、鳥海にもついて来てもらった。
「…何のようだ。」
 そこには4人のダンジョンマスターがいた。一人は南。そして、山岳で…仕事仲間のイツキだ。そして、寝転がっているのがサンディーンの女王だ。そして水木と私か。
「ああ、言ったよな。ダンジョンは冒険者に後悔せれる”人間用”だと。」
「そうよぉー。」
「でだ、一応だ。全くダメというのは嫌いだ。」
 よっぽどイラついているんだろう。
「あれは攻略可能だぞ。」
「そうよ。手抜きって…。」
「南、お前あれはえぐすぎる。それにイツキ。あれお前のダンジョンバトルのダンジョンそのままじゃねえか!」
 …イツキたちのダンジョンは”蟻穴”、蟻が掘った穴みたいな…前の魔界インスタンスダンジョンみたいな節穴型ダンジョン。但しその通路が迷宮でどこにつながっているのか誰も解けた者がいない。しかも蟻が地味に隠れて土木工事でルートを誤認させる。その為天然のランダムダンジョンとして有名だ。
「イツキ、久しいな。」
「井原。あんたがここに来るとはな。」
「…手抜きか?」
「仕方ねえだろ?他のダンマスの建築全部引き受けたんだよ。」
「メイズでごまかすやつは?」
「それがよ、そいつらの多くは再提出だ。そうでない奴は…。と言いたいがおやっさん…。地味に今回規定数のダンジョンが集まらなくてよ。仕方なくだぜ。それでも合格ラインをって事だよ。」
「で。呼ばれたのか?私に言ってくれれば…。」
「…それやるとさ、うちに費用が相当すっ飛ぶからさ。うちは予算があるんだよ。」
「そういう事が…。」
「お前ら!でだ、今回は上層部に話を通してテストしてもらう事にした。」
「…見ただけでわからんのか?」
「…お前、絶対テストしてないだろ、第一うちは基本どのダンジョンもテストプレイして確認するんだよ!ほら!」
 亜人同盟が誇る商店街の食事場には…あの秋の闘技場イベントで見た人と、そしてチャイナドレスの女性たちと、あれはキラリか。その他に前に見た”教授とネル”のコンビ。そして鎧騎士が待機している。
「でだ、あと一つ、水木。お前の所の勇者を”テスター”で雇う。それと”鎧騎士”、”指先姫”、”トップ”で視察を行う。でだ!許可が下りたら採用だ。そうでないなら…。」
「なんだ?」
「特に南‼違約金払ってもらうからな!」
「何でよ!」
「俺が現在半分以上ダンジョンを持ち出してんだよ!このままじゃ、ダンジョンの防衛ラインばれるだろうが!」
 そう言えば宿題って地味に義務だけだと…さぼりたくなるよな。そう思った。
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