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第12章 開発再び
第444話 敵地のお祭りで休暇を。
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ファクターのレベルアップや懸賞も終わったので。ドラン含め、全員が会議室に集まる。一応ミヨちゃんたちは練習してもらう事になった。
「で、今回の議題は?}
こういう時の定番で、鳥海もじっと聞いている。私が進行することになっている。
「まずは近日開かれるザガートン国の建国祭だ。これに…露天で出店する。商品は…りんご飴か串焼きのどちらかになる。がこれは今回串焼きにして、目立たない。という方針となる。」
「いつもの井原らしくないな。」
「今回のザガートンでの決勝はどうも多数のダンマス。特に亜人同盟から多数来ることになっている。そこでりんご飴を出すと、目立つ事。そしてもう一つ。勇者も多い上にどうも…。」
自分の歯切れも悪い。
「S級冒険者とか言う…リューネ以下ギルドの総力が来る。そうなるとりんご飴では手の内をばらし過ぎではないか。警戒しても損はない。それに…。」
「何じゃ?」
「今回のメインはオークションでの買い付けだ。DPを変換して限界までギルド金貨を量産し、様々な物を買い付ける。それはジャンに任せたい。人間で生成された物は当然。ダンマス的な規制はない。コピーできれば量産可能だ。」
「そうなるかのぉ」
「警戒しすぎてないか?}
「それにだ。今回はみんなに休暇を出したい。お祭りだからな。様々な場所に行ってほしい。後、今回の件で偽装を全員にかける。…というのもな…。」
「なんか歯切れがさっきから悪いな。」
「それが微妙なんだ。データが無さすぎる。」
「どういう事だ?」
「音無たちに聞くと有名らしい、ギルドの最終兵器は三つある。一つは勇者と魔王ネル。そして二つ目は”指先姫”リューネ。そして三つめ”鎧騎士”だ。それがザガートンに護衛として配備されるらしい。」
「ん?」
「そう、この鎧騎士が全然わからん。ゴブリン村の一員なのか、楽園なのか。それとも第3の旧魔王軍なのか。全くデータが無い。こちらが対策しているとはいえ鑑定されない事に越したことは無いし、反亜人同盟からすればここはテロをする絶好のタイミングだ。向こうもわかって、防衛戦力を固めてきた。そう思われる。」
数回それとなく聞き込みをしてみたが、なったきっかけも情報もデータもない謎の存在”鎧騎士”。ギルドとしてもハイエルフ達より上の存在で有名っぽいまでは分かったが、それ以外の情報が全くでない謎の3人目のS級。当然慧眼持ちとかも…分かるだろう。ただ、今魔リーメ君とかネルさんに会ったが。なぜか鑑定は成功していない。検索は拒否された。鎧騎士もだ。そうなると怪し紙過ぎるのだ。大方あのエレノアとか、ヨミとか。その辺だろう。だが、どちらが来るにしても、神様直轄の使徒だろう。そうなると…非常に相手はやばくて、安心しにくいだろう。最悪…。
「最悪…反亜人同盟がここをターゲットにスタンピードとかを仕掛けてくる可能性もある。そんなところにあまり…儲けを期待した商品を置きたくない、いつでも逃げれる程度の兵装を固め。そして、最悪は逃げる事を視野に入れて欲しい。」
「そこまでヤバいのかのぉ。と言っても…。」
「俺も見たことはある。俺とか、気にかけられないほどに強ぇ。」
「だわさ。あの時もそうだわさ。でもそれなら歯牙にもかけられないと…。」
「まあ懸念はまだまだあるが、どうも手間のかかる商品やあまり人を阻害する商品を出したくない事。また、闘技大会とやらも見学に行きたい。勇者のレベルの確認もしたい。後…。」
「何だわさ。」
「音無たちは強制的にザガートンの最終予選に参加だ。だからそっちの応援だ。」
「…何じゃ、勇者の応援とか…。」
「仕方ないだろ。そっちは否定できん。どれくらい強くなったかの尺度もある。そこで、奥原たちはそっちに行ってくれ。で、シロウはそっち向けの護衛を頼む。俺はジャンとは別でオークションに参加する。露店は部下たちに任せる。ドランはどうする?鳥海は…。」
「ああ、自由に休みを取るだわさ。で「きれば潜入して、ザガートン王城に行くだわさ。」
ふむ…。みんな結構やる事が多い。
「そう言えばそうやってゆっくり休日を取ったことが無いのじゃ。だから…わしはぶらぶらするのじゃ。」
「すまんな、できれば…。」
「アチシと、一緒に行動するだわさ。最悪、かばうだわさ。」
「いいのかの?」
「…それ位は欲しいだわさ。どうせ傭兵が欲しいかもしれんだわさ。」
盾にしかねないが…鳥海の能力では殺すことは難しいだろうな。だからこそ、盾になる…か。さて、こっちは準備するか。
「で、今回の議題は?}
こういう時の定番で、鳥海もじっと聞いている。私が進行することになっている。
「まずは近日開かれるザガートン国の建国祭だ。これに…露天で出店する。商品は…りんご飴か串焼きのどちらかになる。がこれは今回串焼きにして、目立たない。という方針となる。」
「いつもの井原らしくないな。」
「今回のザガートンでの決勝はどうも多数のダンマス。特に亜人同盟から多数来ることになっている。そこでりんご飴を出すと、目立つ事。そしてもう一つ。勇者も多い上にどうも…。」
自分の歯切れも悪い。
「S級冒険者とか言う…リューネ以下ギルドの総力が来る。そうなるとりんご飴では手の内をばらし過ぎではないか。警戒しても損はない。それに…。」
「何じゃ?」
「今回のメインはオークションでの買い付けだ。DPを変換して限界までギルド金貨を量産し、様々な物を買い付ける。それはジャンに任せたい。人間で生成された物は当然。ダンマス的な規制はない。コピーできれば量産可能だ。」
「そうなるかのぉ」
「警戒しすぎてないか?}
「それにだ。今回はみんなに休暇を出したい。お祭りだからな。様々な場所に行ってほしい。後、今回の件で偽装を全員にかける。…というのもな…。」
「なんか歯切れがさっきから悪いな。」
「それが微妙なんだ。データが無さすぎる。」
「どういう事だ?」
「音無たちに聞くと有名らしい、ギルドの最終兵器は三つある。一つは勇者と魔王ネル。そして二つ目は”指先姫”リューネ。そして三つめ”鎧騎士”だ。それがザガートンに護衛として配備されるらしい。」
「ん?」
「そう、この鎧騎士が全然わからん。ゴブリン村の一員なのか、楽園なのか。それとも第3の旧魔王軍なのか。全くデータが無い。こちらが対策しているとはいえ鑑定されない事に越したことは無いし、反亜人同盟からすればここはテロをする絶好のタイミングだ。向こうもわかって、防衛戦力を固めてきた。そう思われる。」
数回それとなく聞き込みをしてみたが、なったきっかけも情報もデータもない謎の存在”鎧騎士”。ギルドとしてもハイエルフ達より上の存在で有名っぽいまでは分かったが、それ以外の情報が全くでない謎の3人目のS級。当然慧眼持ちとかも…分かるだろう。ただ、今魔リーメ君とかネルさんに会ったが。なぜか鑑定は成功していない。検索は拒否された。鎧騎士もだ。そうなると怪し紙過ぎるのだ。大方あのエレノアとか、ヨミとか。その辺だろう。だが、どちらが来るにしても、神様直轄の使徒だろう。そうなると…非常に相手はやばくて、安心しにくいだろう。最悪…。
「最悪…反亜人同盟がここをターゲットにスタンピードとかを仕掛けてくる可能性もある。そんなところにあまり…儲けを期待した商品を置きたくない、いつでも逃げれる程度の兵装を固め。そして、最悪は逃げる事を視野に入れて欲しい。」
「そこまでヤバいのかのぉ。と言っても…。」
「俺も見たことはある。俺とか、気にかけられないほどに強ぇ。」
「だわさ。あの時もそうだわさ。でもそれなら歯牙にもかけられないと…。」
「まあ懸念はまだまだあるが、どうも手間のかかる商品やあまり人を阻害する商品を出したくない事。また、闘技大会とやらも見学に行きたい。勇者のレベルの確認もしたい。後…。」
「何だわさ。」
「音無たちは強制的にザガートンの最終予選に参加だ。だからそっちの応援だ。」
「…何じゃ、勇者の応援とか…。」
「仕方ないだろ。そっちは否定できん。どれくらい強くなったかの尺度もある。そこで、奥原たちはそっちに行ってくれ。で、シロウはそっち向けの護衛を頼む。俺はジャンとは別でオークションに参加する。露店は部下たちに任せる。ドランはどうする?鳥海は…。」
「ああ、自由に休みを取るだわさ。で「きれば潜入して、ザガートン王城に行くだわさ。」
ふむ…。みんな結構やる事が多い。
「そう言えばそうやってゆっくり休日を取ったことが無いのじゃ。だから…わしはぶらぶらするのじゃ。」
「すまんな、できれば…。」
「アチシと、一緒に行動するだわさ。最悪、かばうだわさ。」
「いいのかの?」
「…それ位は欲しいだわさ。どうせ傭兵が欲しいかもしれんだわさ。」
盾にしかねないが…鳥海の能力では殺すことは難しいだろうな。だからこそ、盾になる…か。さて、こっちは準備するか。
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