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第12章 開発再び
第439話 産業都市ルーティ
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「…それは確かに問題だわさ。後、例の工事終わっただわさ。」
定期連絡ついでに、鳥海とのモニター越しでの会議だ。
「そうか、効率化可能だな。」
こういう議会系の難題は鳥海の特異としたところだ。工事の剣は単純にバラン城に行った地下10㎝のダンジョンフロア敷設による国家ダンジョン化計画だ。これには二つ・・・注目すべき”ダンジョン特性”がある。私のダンジョンのコアであるサンテに”測量”の特性があるのと一緒で各ダンジョンコアにはマスクデータで”特性”があるのが発覚した。これはコアが言わない限り明かされないデータで。起動には”実体化”が欲しい場合もある。鳥海は”豪華絢爛”、シロウは”動物懐柔”、奥原が”恋愛志向”という感じだ。豪華絢爛は内部の人間の精神が派手に傾きやすくなる。という特性で、侵入者とダンジョン内のモンスター(マスター含む)が節約しにくくなる。という物だ。シロウの懐柔はダンジョン内の動物の考えている事の一部がダンジョンモンスターが理解しやすくなり、好感度が上昇しやすい。奥原のはダンジョン内での男女の恋愛成就率アップという感じだ。これはまだ優しい特性で水木の”雨天幸福”と陽華の”認識幻夢”は恐ろしかった。水木の雨天幸福は、ダンジョン内で雨に打たれた場合、それを幸福に感じるようになり離れにくくなるという効果。そして、認識幻夢は”このダンジョン関係者以外のこのダンジョンとその領域の判別が他者にできない”となる。特に後ろは…凶悪である。但し、これはダンジョンコアがダンジョンリソースを割き展開するので、私の”測量”はともかく他は専用のサブコアとそれに魔力のリソースが必要となり維持費が高騰する。がその分効果が絶大である。その為認識幻夢、豪華絢爛、恋愛志向の三つは領域内で展開してもらう事になった。これによりできたダンジョンであることをごまかすフィールドができ、DP収益の効率化の為マルワール帝国全土を鳥海のダンジョンを切り貼りして…無理やりダンジョンにした。DP収益はダンジョン内で2倍さらに
自分の居城エリア以外は休憩エリア指定なので、DP収益が2倍で計4倍となる。その代わり本人のダンジョンは防衛含め…7部屋しかなく。防衛には心細い。ただし同盟ゲートを国内のどの位置にでも出すことができるようになった。
「でもそう言う時は…というか、名前は名誉が絡むだわさ。そう言うのによく…議会の実力とか絡むだわさ。だからこそ、命名権は販売されるだわさ。」
「そう言えばそうだな。」
「で、派閥抗争があるというのだから。結構難しいだわさ、落としどころがとあるにはあるけど難しいだわさ。」
「どういう事だ?」
「命名権を一度かなぐり捨てる。いいだわさ?」
「説明してみろ。」
そうして出来上がったのが産業都市ルーティだった。提言というのはイーハの提言で”モアレの名前を冠した街”にして欲しいという話を議会に通すことだった。がここでモアレが猛反発した。自分の名前の都市なんて嫌だという奴である。村長は納得したし、ポアンも手を叩いて喜んだが、本人は周囲が大声で集まる程度には反対した。議会での魔導士派閥はイーハの提言という事で賛同。モアレ派はモアレでいいとなったが。本人が反対した。そこで全員で説得し、村長の家名の方のルーティとなった。まあ、村長に言わせると訳としては”産業都市狩人”らしいのだが。それでもこの村っぽいという事で一致した。
「本当は、イーハの町とかにしたかった。」
「お姉ちゃん。」
「鳥海が言うには貴族の町の名前に”領主の家名”が付いている事が多いから、家名を入れて主張すると提言すればお互い納得するそうだ。」
まあ、鳥海は命名権に関しては、現在流れ者の村は辺境公の住む”領都”であり、よっぽど歴史が無い限り領主名になるんだそうだ。産業と付いているのはこの町の基本的スタンスが生産工場や加工業の意味合いが強く小麦粉や、米粉。様々な工房が立ち並び、香草ステーキとかの食べ物も加工品。なのでそう言う産業が育つ街。という意味合いがあるんだそうだ。確かに…建築都市だと、締まらないからな。
「どうにかようやく議会も進みますが…。拡張はどうします?」
もうこの辺も鳥海のダンジョン化してあるが…。
「ここから先は建築も教えてある。自分たちでノウハウを使って建てるべきだと思う。」
一応、申請して鳥海に話を通せば建物を建てる事や魔法での建築も可能だろうが。私は建物を建てたいほかに建物を”見てみたい”だからこそ…。もう私が直接頼まれた建築以外はするべきじゃない。DIYで建てた家は建てた家としての趣や味わいがある。工業品ができてこれば工業品の味がある。そう思えばこそ…もう村への手助けももういらないだろう。但し・・。
「そうですか、では我々の方でやっておきます。」
そう言うと、モアレの父は去って行った。
「いいのか?}
「基礎は教えた。見せた。もうそれでいい気がしている。後は好き勝手に建てるさ。」
「ん?手助けはもうしないという意味では?」
「一応頼まれればやる。正規の建築家の値段だ。ただ土魔法やダンジョンマスターでの力では一般家屋は建てん。」
ダンジョンマスターの力で家を建築するのは、鳥海のダンジョン化したフィールドでは無理。まあ、実際は西地区はモアレ管轄という事で、モアレと、ウルフェ、ミラージェのダンジョンを引いてギリギリ覆ったので、作れる。水木の居る王国も水木のダンジョン化させてある、
「それにだ、まだ建てたい建築物がある。それがある限り。建築はやめん。」
まだ城、塔なと作りたい建築物はたくさんある。だからこそ…まだ夢は尽きないんだ。
定期連絡ついでに、鳥海とのモニター越しでの会議だ。
「そうか、効率化可能だな。」
こういう議会系の難題は鳥海の特異としたところだ。工事の剣は単純にバラン城に行った地下10㎝のダンジョンフロア敷設による国家ダンジョン化計画だ。これには二つ・・・注目すべき”ダンジョン特性”がある。私のダンジョンのコアであるサンテに”測量”の特性があるのと一緒で各ダンジョンコアにはマスクデータで”特性”があるのが発覚した。これはコアが言わない限り明かされないデータで。起動には”実体化”が欲しい場合もある。鳥海は”豪華絢爛”、シロウは”動物懐柔”、奥原が”恋愛志向”という感じだ。豪華絢爛は内部の人間の精神が派手に傾きやすくなる。という特性で、侵入者とダンジョン内のモンスター(マスター含む)が節約しにくくなる。という物だ。シロウの懐柔はダンジョン内の動物の考えている事の一部がダンジョンモンスターが理解しやすくなり、好感度が上昇しやすい。奥原のはダンジョン内での男女の恋愛成就率アップという感じだ。これはまだ優しい特性で水木の”雨天幸福”と陽華の”認識幻夢”は恐ろしかった。水木の雨天幸福は、ダンジョン内で雨に打たれた場合、それを幸福に感じるようになり離れにくくなるという効果。そして、認識幻夢は”このダンジョン関係者以外のこのダンジョンとその領域の判別が他者にできない”となる。特に後ろは…凶悪である。但し、これはダンジョンコアがダンジョンリソースを割き展開するので、私の”測量”はともかく他は専用のサブコアとそれに魔力のリソースが必要となり維持費が高騰する。がその分効果が絶大である。その為認識幻夢、豪華絢爛、恋愛志向の三つは領域内で展開してもらう事になった。これによりできたダンジョンであることをごまかすフィールドができ、DP収益の効率化の為マルワール帝国全土を鳥海のダンジョンを切り貼りして…無理やりダンジョンにした。DP収益はダンジョン内で2倍さらに
自分の居城エリア以外は休憩エリア指定なので、DP収益が2倍で計4倍となる。その代わり本人のダンジョンは防衛含め…7部屋しかなく。防衛には心細い。ただし同盟ゲートを国内のどの位置にでも出すことができるようになった。
「でもそう言う時は…というか、名前は名誉が絡むだわさ。そう言うのによく…議会の実力とか絡むだわさ。だからこそ、命名権は販売されるだわさ。」
「そう言えばそうだな。」
「で、派閥抗争があるというのだから。結構難しいだわさ、落としどころがとあるにはあるけど難しいだわさ。」
「どういう事だ?」
「命名権を一度かなぐり捨てる。いいだわさ?」
「説明してみろ。」
そうして出来上がったのが産業都市ルーティだった。提言というのはイーハの提言で”モアレの名前を冠した街”にして欲しいという話を議会に通すことだった。がここでモアレが猛反発した。自分の名前の都市なんて嫌だという奴である。村長は納得したし、ポアンも手を叩いて喜んだが、本人は周囲が大声で集まる程度には反対した。議会での魔導士派閥はイーハの提言という事で賛同。モアレ派はモアレでいいとなったが。本人が反対した。そこで全員で説得し、村長の家名の方のルーティとなった。まあ、村長に言わせると訳としては”産業都市狩人”らしいのだが。それでもこの村っぽいという事で一致した。
「本当は、イーハの町とかにしたかった。」
「お姉ちゃん。」
「鳥海が言うには貴族の町の名前に”領主の家名”が付いている事が多いから、家名を入れて主張すると提言すればお互い納得するそうだ。」
まあ、鳥海は命名権に関しては、現在流れ者の村は辺境公の住む”領都”であり、よっぽど歴史が無い限り領主名になるんだそうだ。産業と付いているのはこの町の基本的スタンスが生産工場や加工業の意味合いが強く小麦粉や、米粉。様々な工房が立ち並び、香草ステーキとかの食べ物も加工品。なのでそう言う産業が育つ街。という意味合いがあるんだそうだ。確かに…建築都市だと、締まらないからな。
「どうにかようやく議会も進みますが…。拡張はどうします?」
もうこの辺も鳥海のダンジョン化してあるが…。
「ここから先は建築も教えてある。自分たちでノウハウを使って建てるべきだと思う。」
一応、申請して鳥海に話を通せば建物を建てる事や魔法での建築も可能だろうが。私は建物を建てたいほかに建物を”見てみたい”だからこそ…。もう私が直接頼まれた建築以外はするべきじゃない。DIYで建てた家は建てた家としての趣や味わいがある。工業品ができてこれば工業品の味がある。そう思えばこそ…もう村への手助けももういらないだろう。但し・・。
「そうですか、では我々の方でやっておきます。」
そう言うと、モアレの父は去って行った。
「いいのか?}
「基礎は教えた。見せた。もうそれでいい気がしている。後は好き勝手に建てるさ。」
「ん?手助けはもうしないという意味では?」
「一応頼まれればやる。正規の建築家の値段だ。ただ土魔法やダンジョンマスターでの力では一般家屋は建てん。」
ダンジョンマスターの力で家を建築するのは、鳥海のダンジョン化したフィールドでは無理。まあ、実際は西地区はモアレ管轄という事で、モアレと、ウルフェ、ミラージェのダンジョンを引いてギリギリ覆ったので、作れる。水木の居る王国も水木のダンジョン化させてある、
「それにだ、まだ建てたい建築物がある。それがある限り。建築はやめん。」
まだ城、塔なと作りたい建築物はたくさんある。だからこそ…まだ夢は尽きないんだ。
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